極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

862 :鬼畜ロワイヤルプロローグ:04/01/20 08:03 ID:cdx5te2p

「くっ、なんというところだ…これが地上というものなのか?しかし……」
 青い髪の勇ましき女騎士といった風情の女──ガラリア・ニャムヒーが毒づく。
「話に聞いていた楽園などとはまるで違う、あの異形など……」
 ガラリアが視線を移した先には惨殺され、既に無数の肉片と化した少女の残骸と
それを貪り食う、餓鬼というにも形容し足りない者達の姿があった。
 深い木々に覆われた周囲に響き渡るのは得体の知れぬ闇の狩人の奇声と、それに襲われたのであろう
少女たちの悲鳴、儚き命の断末魔、鬼畜どもに陵辱されている少女の嗚咽の声……。
「ガロウ・ランといえどもこれほど醜悪ではあるまいにっ……!」
 周囲の殺気の幾つかが自分へと興味を移したのを感じガラリアがその身を躍らせた。

「…………!すまない、仇を、それができぬのなら屍を弔うくらいはしてやりたいが……!」
 道無き道を駆け抜ける中で見知った者の惨殺された姿を見つつも
どうすることもできぬ己の無力に、歯痒さと無念さが断罪の炎の様に誇り高き女騎士の胸の内を焦がした。
「きゃああぁっ…!!」「……!!」
 ジャングルを抜けた、そう一瞬ガラリアが錯覚した開けた場所に少女の悲鳴が木霊する。
 反射的に助けを求める声の主を探す。
『我らが求めるは、若き女の血肉ぞ〜!』
「ひぃぃっ…!い、いやあああぁぁぁぁっ!!」

「首だけの亡者が人を喰らうなどとォッ!!」
『む、ぐうおぉぉっ!?』
 少女を喰らうということのみに執着していた生首の妖──餓眠が女騎士の渾身の体当たりを
受けて僅かにたじろいだ。
『き、貴様ァ……』『こいつは、女か?』『喰えるものが増えたなァ…』
 5つの巨大な生首をキッと見据え身構える。
 内心、この妖らと戦っても勝てはすまいと悟りながらもそれと対峙すべく
ガラリアは腰の長剣を抜いた。


「今の内に逃げられよ!」
「で、でもそれじゃあなたが……」
 ガラリアが少女に目配せをする。
「わ、わかりました……でも必ず生きてまた……!」
 頼りない足取りながらも必死に走るその少女──ユリ・サカザキの後ろ姿を見送りながら
その年頃の少女らしい姿に、騎士として生まれ女でありながらも男として育てられた己の運命と
恋の話に花を咲かせる町娘への憧れと侮蔑が脳裏を過ぎる。
 自嘲気味にふっと口の端を歪ませると構えた剣を餓眠へと向けた。
「アの国が騎士ガラリア・ニャムヒーの名にかけ、ここは通さぬ!!」

『人間の女ごときがなにをォ〜言うかァァッ……!!!!』
カシッ…パキィィィィィン 
 一撃、二撃と突進を受け流したところで粗末な長剣があっさりと中間で折れる。
「ミュージィ・ポーよ、猛きオーラ力を私に!」
 既に亡き同郷の者の名を呼び、短くなった剣を餓眠へと振り下ろす。
『しゃらくさいわァッ!!』
ごずるっ……
 声もなかった。あろうはずもなかった。
 そこには女騎士の下半身だけが残り、それ以外は餓眠のその鋭い歯によってもぎ取られたのだから。
 すでにガラリアの残骸でしかないそれが大地に崩れ落ちると、餓眠たちが群がり乱暴に喰い散らかす。
『女ァ……もっと、若い女ァ……!』
 次の獲物を求め餓眠が去った後には血の臭いくらいしかガラリアの存在した跡はなかった。
 彼女の魂が故郷であるバイストン・ウェルに辿り着けたのかは誰も知る由がない。



864 :名無しさん@ピンキー:04/01/20 08:21 ID:cdx5te2p
簡単に人物紹介

ガラリア:登場作品「聖戦士ダンバイン」無骨といった印象ではないが男勝りの女騎士

ミュージィー:同上、アの国の地方領主の娘、リムル・ルフトの音楽教師

ユリ:ゲーム「龍虎の拳」主人公リョウの妹。まだ極限流空手を教わる以前のユリ・サカザキ


餓眠:「うしおととら」生首のばけもの。喰うしか能がない脇役掃除用キャラ



SSでの状況を説明しますと、脱出不可能な島には女の子たちと化け物、外道、鬼畜な者達しか
いない状況です。
この島の中では女の子たちは普段の半分程度の力しか出せないと考えてください。
今回はあくまでプロローグなので描写控えめで。
作品は色々と出てくると思いますが格ゲーは多分SNK限定になりそう・・・。
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