極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

156 :暇人 ◆R5GSeiYY :02/05/24 18:55 ID:UMZm321S

『小動物』

仏蘭西マルセイユを出立して早、3週間。
仏領インドシナまでは、後三日ほどだ。
私がいる船底は、獣じみた饐えた匂いが漂っている。
虎、獅子、類人猿等々の耳を劈く咆哮には、辟易とする。
私は鼻をハンケチで覆いながら、足元の¨動物¨の籠を、ばん!
と蹴りつける。
「…ひっ」
「それにしても、臭いねぇ? コクリコ?」

がんがんと、コクリコの檻を蹴る。
その度に、この薄汚い小動物はびくびくと身体を縮こませる。
ああ、愉快だ。
私は、たった100フランでこの小動物を見世物小屋から買い上げた。
そうして、この小動物の故郷へと向っている。
「君は今、幸せかね…?」
「………はい」
「なら、笑みを浮かべなさい」
私は調教鞭で、動物をニ三回打ち据える。
「…あぐぅぁ…ぅ! 痛ぁ!」
身体を丸めて、震えている。
まったく、動物だ。

「嬉しいかね? ようやく、故郷に帰れるのだよ」
「……はい。嬉しいです…」
獣が人に媚びる時の笑み。
いや、獣は笑わない。
ただ、条件反射で両頬を吊り上げるのみ。
だから、もう一度打ち据える。
「あう…ぅ。止め…てぇ…」
血が滲んでいた。
当然、獣は服を着ない。
だから、その薄黄色の肌に、鞭の青黒い痕がはっきりと認められる。


嗚呼、五月蝿い。
私は、懐から短銃を取り出し、吠え立てる虎の眉間に一発。
硝煙の匂いが、一時この不快な獣の臭いを和らげる。
「…虎さん…がぁ…! 酷い…酷すぎるよ…」
ほう。
獣が獣を悼んで泣いている。
「悲しいのかね」
「…ぐすっ……酷いよ…。僕はどうなってもいいから…動物を殺さないで…」
「よほど、人真似を仕込まれたようだ。なら…」
私は、バターナイフを檻に落す。
「それで、自分の乳房を抉りなさい。そうしたら、君の人真似の技に免じ、も
う何もしないから」

縋るような目で、私を見上げている。
その瞳は、脊髄反射による涙で濡れそぼっていた。
「…約束して。僕が…そうしたら、酷い事はもうしないって」
「ああ、約束しよう」
暫く、目を閉じて、息を整えていたと思った刹那。
自身の薄い乳房に、ナイフを付きたてた。
「ぅ…ぐぅぁ…ア! くっ…!」
脂汗で、顔面がてかてかとしていた。
ナイフが胸の半分を切り裂いた所で、動きが緩慢になった。
「どうした? もう少しなんだが」
「ぅあ…ぅ…はぁはぁ…。ママ…痛いよぅ…痛いよぅ」
やはり、獣だ。
中途まで、ナイフを入れた乳房が宙ぶらりんでぶら下がっている。
仕方が無いので、私が残り半分を切断する。
「あぐあああァァ! あああ…ッッ!」
じたばたと暴れるので、案外手間取った。


先ほどから、同類の血と淫臭の臭いにより、類人猿が檻を揺らし興奮してい
る。
仕方が無いので、その切り取った乳房を檻に投げ遣ると、喜んで貪っていた。
それにしても…嗚呼、五月蝿い。
私は、類人猿以外の動物の眉間を次々と撃ち抜いた。
「止めてぇぇぇぇぇ!!!」
そんな、血を流しながら蹲る、もう一匹の獣の叫びを聞きながら。

失った乳房からの出血で、腹から下半身にかけて血に染まりながら、嗚咽を
繰り返す…獣。
「ぅぅ…ぐすっ…。もう嫌だァ…ァ。嫌だよう……」
「ならば、生きる喜びを君に教えてあげようか」
私はコクリコと名づけられた、この小動物を檻から引きずりだし、興奮して
吠え散らす、類人猿の檻の前へと引きずって行く。
「さて。生物の三大欲求の一つを満たす事だ」
急に、怯えたような目つきで、私と類人猿とに交互に目を向ける。
「……! まさか…そんな…事…しないよね?」
私はゆっくりと、頭を振る。


「嫌ぁ…。ね? 止めて…猿さん…。僕達…トモダチだよね…?」
上手く仕込んだものだ…人真似を。
本当に少女が怯えているかのようだ。
類人猿は歯をむき出して、檻の隅で震える獣に向って行く。
その、股間はそそり立っていた。
「止めてぇえぇ…っ! 痛い…痛いようぅ! あ、あ…」
同じ類人猿同士の交配だ。
来年あたりには、子を孕むかもしれない。
「…ぅ…ぁ。はぁ…う…ぁ。あぁーぁ」
ようやく自分からも腰を振り始めた。

「どうだね? 喜びを知ったかね」
返事は無く、船倉に嬌声だけが響いていた。
ようやく、言葉を忘れ獣に帰ったようだ。
今しばらく、船旅は続く。

終わり 
 


160 :暇人 ◆R5GSeiYY :02/05/24 19:01 ID:1laFkrSY
あまり人気の無いコクリコですが、思いついたままに
書き散らしました。
どんなものでしょうね。
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