極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

272 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2011/07/03(日) 21:54:10.74 ID:Vh/r0+kK [1/16]
>245です。
最近、久しぶりにDVDで『風の聖痕』を見ました。そして、唐突に書きたくなりました。
そう、炎のツンデレ女子高生、ヒロインの綾乃ちゃんをリョナりたくなったんです。
え?あっちの完全版はどうしたかって?まあそれはそれ、これはこれ。
頭の中がホットなうちに書き上げるのが信条なんですよ。
タイミングを逃すと次はいつ書けるかわかりません。

というわけで、没頭しているうちに、ついつい戦闘シーンが多くなってしまいました。
ここのみなさんのお好みにあえば幸いです。ではどうぞ。



題名『神凪綾乃の敗北』


あたしは神凪綾乃(かんなぎあやの)。炎術師だ。
炎術師とは、炎の精霊を操り、その力をもって邪なるものを浄化し、滅殺する能力を持つ者。
古来より退魔を生業とした家系に生まれたあたしは、これまで数多の妖魔を退治し、人々をその魔手から守ってきた。
だが、それも今日で最後かもしれない。今回ばかりは命がやばい。

周囲を注意深く見回して何もないことを確認してから、木の陰に息を潜めてへたり込んだ。
「疲れたぁ。」
ようやく少し休めるという気持ちが、溜息とともに思わず口から漏れて出る。当然だ。ゆうべから一睡もしていないのだから。
着ている学校の制服もボロボロ。スカートもブラウスも裂け目ができて下着が露出している。
モロ見えのパンツは、男ならきっと大喜びするに違いない。
そのパンツも穴があいているみたいで股間がスースーする。でもそんなことに構ってる余裕はない。

どうしてこんなことになっちゃったの?

考えても仕方の無いことだけど、普通の生活ができていた昨日までがとても懐かしく感じる。
でも、そんな感傷に浸る暇もろくに与えてもらえないらしい。ヤツの気が近づいてくる。

周囲の空気が変わった。生暖かい湿った風が大きくうねる。
禍々しい陰湿さが肌に障り、とても嫌な気分だ。
「来た・・。」

あたしは、神凪一族に伝わる神剣『炎雷覇』を手に取り、構えた。

風は周囲の落ち葉や砂を巻き込みながら、黒い大きな渦へと変化し、天に伸びていく。
そして上空から渦の中をゆっくりと人影が降りてきた。
渦が弱まり掻き消えると同時に、ひとりの男が音もたてずにふわりと着地した。
あたしと対峙するこの男こそ、八神和麻。強敵だ。

八神和麻。神凪家の直系に生まれながらも炎術の才がなく勘当された、あたしのはとこ。
その後、風の精霊王と契約し、大気の全てを操る能力を手にするコントラクター(契約者)となった。
最近ではその才能を神凪宗主に買われ、あたしの良きパートナーとして、一緒に仕事をこなしてきた。
つい昨日までは・・・。

「和麻、さすがね。どこへ逃げてもお見通しってわけね。」

そう。あたしはゆうべからずっと逃げ続けていた。突然和麻が強烈な殺気を発しながらあたしを襲ってきたのだ。
理由はさっぱりわからない。思い当たる節もない。

かなり本気で仕掛けた攻撃も全てかわされた。攻撃をしのぐだけで精一杯だった。
有効な手立てもなく、逃げと防御に徹してみたけれど、執拗に追ってきた。
追ってくる間、人や建物を巻き込むこともお構いなしだった。子供も年寄りも関係なかった。
アイツは罪の無い人々を切り刻みながら、攻撃を仕掛けてきた。
最初はまだ半信半疑だったけれど、このときアイツが本気であたしを狙っているのを悟った。

これ以上犠牲者を増やさないためには、こうして人気のない山の麓に逃げこむしかなかった。
でも、あたしひとりではここまで逃げてこれるはずはなかった。煉のおかげだ。


そうだ。煉はどうしたんだろう?
アイツを命がけで止めると言っていた煉は。

「あんた!一体どうしちゃったのよ!?」
「煉は!?煉はどうしたの!?」

アイツはニヤリと微笑むと、その手を大きく天に振りかざした。
放たれた小さな竜巻が上空に達すると、黒い物体が上空から落下し、勢いよく地面に叩きつけられた。

それは全身を切り刻まれた人だ。首がなくほとんど原型を留めていないけれど、辛うじて人と判別できる。
でも、この服の切れ端は見覚えが・・・。煉だ。八神和麻の実の弟だ。
「きゃああ!煉!」
「煉・・。あたしのために・・・。」

「和麻。どうしてこんなひどいことを・・。血を分けた実の弟を手にかけるなんて・・・。」

姿形と能力は和麻そのものに間違いない。でも、あれほど可愛がっていた弟を殺してしまうようなヤツが和麻であるはずがない。
きっと妖魔かなにかに操られているのに違いない!

「あなたやっぱり和麻じゃないわね!正体を現しなさい!」

あたしの呼びかけに応えるように、アイツは風の刃を放ってきた。しかも邪悪な笑みを浮かべながら。

「それが答えってわけね。上等。」
風の刃を聖なる炎を纏った炎雷覇で防ぐ。
次々と放たれる風の刃と炎が衝突して小さな爆発を起こし双方とも掻き消えていく。
炎の勢いを弱めないように、精神を集中し炎の精霊を呼び集める。受けてばかりいては埒が明かない。
すかさず怒りの気を開放すると、剣に炎の精霊が集まり金色に燃え上がった。

「いっけぇーー!!」
炎雷覇の一振りにより放たれた炎の玉が、数多くの風の刃をなぎ払いながら、アイツを襲う。
よし!さっきの休憩で少し体力が回復している。このまま行けばジャストミートだ。
でも、アイツの周囲に張られた風のシールドに阻まれて炎の玉は爆発とともに消え去ってしまった。
アイツは焦げ目ひとつ付いていない。同じような攻撃はゆうべからずっと繰り返している。やはりダメか。
できれば、妖魔のみを浄化して、アイツを元に戻してあげたかった。もう、本気で滅殺するつもりで仕掛けるしかない。

あのシールドごとアイツを切り裂いてやる。
炎の精霊よ。力を貸して。

あたしは自分の周囲に炎の精霊を呼び集めた。
アイツの放つ風の刃、いえ高密度に圧縮された風の精霊でさえ、高密度に圧縮された炎の精霊の前では威力を発揮できない。
そして、剣にはさらに高密度の炎の精霊を集めた。さっきよりももっと多くもっと大きく。

小さな太陽もというべきプラズマが剣を中心として形成される。
そのプラズマで風刃をなぎ払いながら、一気に駆け寄り大きくジャンプ。
真上からアイツの纏う風のシールドにプラズマをぶち込んだ。

少しずつ、シールドにプラズマが食い込んでいく。もの凄い反発力だ。
中ではアイツがニヤついた顔でこちらを見ている。煮えたぎる怒りとともに、力任せに剣をぐいぐいと押し込んでいく。
シールドの中まで剣が到達したとき、風のシールドは力を失い弾け飛んだ。

「妖魔め。覚悟なさい!!」
「一刀両断!!」

シールドを切り裂いたままの勢いで、アイツの正中に剣を振り下ろした。二つに裂けるアイツの身体。
分かれた体の間から臓物がこぼれ落ちると同時に、割れた薪のように半身が両脇に倒れていく。

「和麻・・・・。」

今までの数々の思い出が脳裏に甦る。潤んできた涙が視界を曇らせていく。
心を鬼にして、再び焦点をあわせた。アイツの最期を見届けるために。
でも何かが違う。死体に頭がない。いえ、さっきまでは確かにあった。それにあの服の切れ端は一体?

「煉・・・?変わり身の術・・・?」

しまった。と気づいたときにはもう遅かった。
背後から一閃の風を受け、あたしは仰向けに倒れこんだ。

何が起こったの?
上空には厚い曇が垂れ込めていた。青空なら良かったのに・・・。
て、それどころじゃない、早く起き上がらないと。

地面に手をついて素早く上半身を起こし、同時に地面を蹴って高くジャンプ。剣を構えて防御体勢を整える。
いつもなら普通にやってのける連続行動を頭でシミュレートする。でも一向に体勢が変化しない。
何で身体が動かないの?。手が、手が動かない。足も地面を蹴っているはず。なぜ?

アイツが近づいてくる。砂利を踏みしめる足音がする。
あたしの右脇には、炎雷覇を握りしめた手が見える。早くこれを構えなくては。
動いて右手!早く!

無情にもアイツが足元の方から視界に入ってきた。相変わらずにやけた表情のままだ。
えーい。頭にくる。悔し紛れに声を上げた。
「和麻あああぁっ!」

アイツは、しゃがみこむと何かを持ち上げた。それは、黒い靴下に茶色のローファーを履いた脚。
靴下やローファーはボロボロでみすぼらしいけど、色白ですらりとした綺麗な脚だ。
その足首を掴むように片手で持ち上げ、自慢げにぶらぶらと揺すって見せた。

まさか、それ、あたしの脚・・・。そんな・・。足首を掴まれてる感覚なんてない!
よく見ると、その脚の付け根より下は無く、赤い断面から血が滴り落ちていた。
「きゃああああああああっ!」

右脇にある手に目をやった。炎雷覇を握りしめた手、その根元を辿ると、
これもやはり赤い切断面を見せながら横たわっていた。

「いやああああああああああああああっ!」

あたしは両腕と両脚を根元から切断され、切断面からは激しい出血をしていた。
痛みすら感じないほどの見事な切断。アイツに教えられるまで気づきもしなかった。

「そんな・・・。なんてことを・・・。」

ショックと貧血のせいで眩暈がする。目の前が真っ暗だ。このままでは失血死してしまう。
死ぬくらいなら。いっそのこと・・・。

炎の精霊よ。力を貸して。
あたしは、炎の精霊に命じて4つの切断面に集中させ、一気にその力を解放した。
「きゃああああ!!」

痛みを感じなかった傷口を炎の力で焼き固めた。
赤い肉が露出した断面が、グズグズと焦げ付き、血と肉が沸騰し炭化する。
血と肉が焼けるにおい。これほどまでに臭いとは。熱い。痛い。苦しい。
その痛みにあたしはのたうち回った。

本来なら、炎術師は炎の精霊の加護により炎で傷を負うことなどありえない。
その炎術師が自らの意思で身体を焼いたのだ。屈辱以外の何物でもない。

血が止まり、炎による痛みにより、パニックになった頭に冷静さが戻ってきた。
でも、パニック状態にあったとはいえ、これが適切な判断だったかどうか・・。
かなり集中力を要しただろうけども、よく考えれば動脈や静脈などの血管のみを焼き固めることもできたはず。
それ以前に、生き延びたとしてこのあとに打つ手があるの?手も足も出ないとはまさにこのこと。まるで達磨だ。

アイツはあたしが自らの身を焼く行為の一部始終をにやつきながら見ていた。
持っていたあたしの脚をそのへんに放り投げると、満足そうに微笑んだ。
屈辱だ。悔しい。死んでしまいたい。

「ちょっとあんた!見てないでとっとと殺ったらどうなのよ!?」
涙声になりながら、アイツを怒鳴りつけた。

それに応えるように、周囲に多くの風の精霊が集まってきた。
精霊がアイツに集中していくのがわかる。アイツは片方の手をこちらに振った。
おびただしい数の精霊が、無数の風の刃となってあたしに迫り来る。
「きゃあああぁぁぁぁ!!」

眼前に迫り来る逃れようのない恐怖が、あたしを再びパニックに陥れる。
股間に生暖かい感覚が広がった。あたし失禁してる。敵の目の前で。神凪の次期宗主たるこのあたしが。
どうせなら、跡形も無く切り刻んでよね。こんな無様なあたしを・・・。

無数の生暖かい風の刃が、あたしの肉体を掠めていく。
風に翻弄され転がされ、ボロボロだった服が粉微塵に吹き飛ばされていく。
「ひぃぃぃっ!」

風が止んだ。上空に垂れ込めた曇の間から、青空がすこし覗いている。
生きてる・・。なぜ・・?

力なく虚空を見つめるしかないあたしに、気配が忍び寄ってきた。
あたしを覗き込むアイツと目が合った。アイツの表情は相変わらずだ。手も足も出ないあたしのことを見下している。
アイツはあたしの首に手を伸ばした。
手足がなくなった分軽くなったあたしの首根っこを、アイツは片手で掴んで持ち上げた。
「ぐうっ。」
苦しい。息ができない。

もうこうなったら、あたしの身体を核にして爆炎で滅殺してやる。
再び、炎の精霊を周囲に呼び集めるため、目を瞑り精神を集中した。

なっ?
突然の乳房のくすぐったい感覚に、背筋に電流のような悪寒が走った。
目を開くと、アイツはあたしの乳首に吸い付き舐り回している。
そして、歯で乳首をカリッと甘噛みした。

ひぃっ!
集中力を削がれ、せっかく集めた精霊たちが霧散していく。

あんっ!コイツどこを触って・・・!
アイツは、もう片方の手で、あろうことかあたしの下半身をまさぐり始めた。アソコの割れ目に指を這わして擦りつけてくる。
あたし、何も着ていない!?さっきの風はあたしの服を引ん剥くためだったんだ。あたしをどこまで辱めれば気が済むの?

炎の精霊を周囲に呼び集めようとしたけど、もう息が続かない。意識が遠のき始めた。
「ぐぇぇぇ・・・」
ああ、まただ。また失禁してる。今度は少し気持ちいいかも・・・。死ぬ・・・。

遠のいた意識の中で、背中と後頭部に大きな衝撃を受けた。何よ痛いじゃない!
締め付けられていた首の感覚がなくなり、喉の奥に一気に空気が流れこんだ。
「げほっ!がほっ!げほっ・・・」

あれだけ欲していた空気だというのに、なんて苦しいんだろう?
あたしは、肩で息をしながら、再び地面に横たわっていたことに気づいた。アイツに放り投げられたらしい。
アイツはすぐ傍にいた。

「なっ?何を?」
アイツはしゃがみこんで、あたしの下半身だけを持ち上げた。逆さに頭で体重を支えた状態にされる。
アイツは脚を失くして剥き出しになったアソコに舌を這わせた。背筋に電流が走る。

「ああっ。やめて。」
両手で割れ目を拡げて、内側を舌が舐め回す感触。
ぴちゃぴちゃという音をたてながら、さっき失禁して濡れたアソコを舐めてすすってる。何たる屈辱。

やだ!こんなにピンチなのに勃起してきた。乳首もアソコも。
敏感になったアソコに舌が触れるたび、身体がびくっとなる。アイツはそれを感じとったように、執拗にその部分を責めてくる。
勃起した乳首にも手を伸ばして思いっきりつねってきた。

「ひぃっ!」
今度はお尻の穴に何かが入ってきた。痛い!コイツ指を入れて動かしてる。
もうっ!何なのよコイツ。どこまであたしをバカにするのよ・・・。

ああっ!今、膣(なか)に指を入れてきた!耐え難い異物感。今まで何も入れたことないのに・・・。

悔しくて悲しくて目から涙が溢れてきた。
泣き喚きたいけども、必死に泣き声をこらえる。泣き声を敵に聞かれるのだけは死んでもイヤだから。
でも、しゃっくりのように身体が震えだして止まらない。
「うぅっ・・・ヒック・・・ヒック・・・」

アイツはすすり泣くあたしのことは眼中にないらしくで、アソコを好きなように弄んでる。お尻の穴も拡げたりと好き放題だ。
あたしは抵抗することもできず、アイツの成すがまま。
チャカチャカと金属音がする。ベルトのバックルの音だ。そして、アイツはあたしの身体を持ち上げて抱え込んだ。
「まさか・・・?」

想像どおり、あたしの身体をまっすぐ下に押し付けた。
アソコの中に無理やり入ってくる感触。異物感はさっきの指の比じゃない。
「いやぁああああ!」

メリメリと無理やり押し広げられる感覚。ぶちぶちと身がちぎれ熱いものが吹き出す感覚。心臓が今までで一番激しく鼓動している。
痛い!!挿れられた!今、この悪魔みたいなヤツと、和麻とひとつにつながってる。

あたしをこんな目に遭わせなくても、あんたとならいつだって・・・。ううん、無理・・・。あんたもあたしも素直じゃなかったよね。

アイツは、乳房の下の部分を両手で抱えて、あたしの身体を上下に揺すり始めた。
アイツのナニが、あたしの膣(なか)で出たり入ったりを繰り返す。

「くっ!」
身体の生理現象が正常なことが恨めしい。あたし今きっと気持ちいいんだ。心臓の鼓動は早くなり、息が荒くなっていく。
望んでいない性行為なのに?ううん、違う。きっと望む心が以前からあった・・・。
精神(こころ)が壊れないことが恨めしい。今もこうして、和麻のことばかり考えている。
壊れていたらいっそのこと楽だったのに。それもこれもきっと、すべて神凪の血の成せる業。

アイツの息づかいも荒くなってきた。それに呼応するようにあたしの息もさらに激しくなっていく。
繋がったところからは、失禁しているわけでもないのに、水の溢れるような音がする。
熱い。身体の中が熱い。まるであたしの中に火が付いたよう。

そうだ。今ならこの身に多くの炎の精霊を宿すことができるかも・・・。
ふふふ。和麻、覚悟なさい。あたしを辱めた代償は命で支払ってもらうからね。

ピストン運動に夢中なアイツに気づかれぬよう、少しずつ周囲に精霊を集めていく。
さらに慎重に、力を解放しないように体内に精霊を宿していく。特に下腹部、膣(なか)にも子宮にも。
これで、アイツのナニの周りは精霊だらけだ。

「和麻!もっと!」
あたしはアソコをぎゅっと締め付けるように力を込めた。
それに応えるようにアイツはピストン運動を激しくする。あたしも今までになく最高に熱くなる。

「ああああん!」
アイツの顔がさらに苦悶に満ちたような表情に変わっていく。いえ、これは苦悶ではなく、イキそうなんだ。
あたしたちの周囲にも精霊を張り巡らせた。準備完了だ。
さあイキなさい。その瞬間、精霊の力を解放してあげる。あんたはナニごと消し炭よ。

しばらくののち、アイツの表情が変わった。あたしの中に何かが放たれていく。アイツの精液だ。
アイツが、がくりとうなだれたと同時に、あたしは一斉に精霊に命じた。今よ!

あたしの膣内と、あたしたちの周囲、精霊はその姿を現し、二重に炎の結界を出現させた。
膣で結界を大きく満たしていく、これでアンタのナニはあたしから抜けない。アイツは本物の苦悶の表情を浮かべた。
熱いでしょ。苦しいでしょ。あたしの味わった苦しみはこんなことじゃ晴らせない!

周囲にある炎の結界も少しずつ範囲を狭めていく。プラズマでできた結界が少しずつ輝きを増していく。
膣内からは外向きに、周囲からは内向きに精霊の力を解放して、あたしの身体もろとも滅殺してやる。

「覚悟!!」
「綾乃・・・。」
精霊を開放しようした瞬間。今まで一言もしゃべらなかったアイツがついにしゃべった。
もしかして、正気に戻った・・?

「和麻・・・。」
あたしを見つめるやさしい目。いつもの和麻・・・?ほんの僅かの時間心が通い合うような気がした。
でも次の瞬間、アイツの目が再び鋭くなった。しまった!騙された!

「ぐうっ!」
とっさに、精霊に命ずるより先に、下腹部に激痛が走った。
あたしの膣で、風が炎の結界を破ろうとしている。まさか?何で?

あたしの膣の結界が切り裂かれていく、あ、あたしの肉も一緒に・・・。
「ひぎゃああああああぁあ・・・・・!!」
あたしの膣から無理やり引き抜かれたアイツのナニは、あたしの血と肉の破片に塗れていた。

「まだ・・まだ・・よ・・」
最後の力を振り絞って、周囲の結界の力を解放した。まばゆい輝きがアイツもあたしも包んでいく。
でも、その外側から無数の風がぶち当たってくるのを感じる。
深い傷を負ってしまい、それを防ぐ力が出ない。ダメ。破られる・・・。
プラズマの裂け目から風が吹き込むと同時に、金色の輝きも掻き消えてしまった。もうダメだ。

あたしは、また仰向けに横たわっていた。曇り空から覗いた太陽があたしを照らしていた。
下半身からはおびただしい出血。時折、ゴボゴボと血が吹き出している。
きっと大穴が開いているのだろう。もうアソコは使い物にならない。いえ、アソコどころかきっと内臓もズタズタだ。
アイツは、力を使い果たし虫の息のあたしを見下ろしていた。

アイツは、ゆっくりと風を巻き起こすと、あたしの身体をふわふわと浮揚させた。
腕を伸ばして右の掌を広げた。そして、その手をゆっくりと下から上に動かしていく。

下半身からガリガリと骨を削るような衝撃が伝わってくる。
今さら何をする気・・。とっとと殺しなさいよ・・。

下から上に何かが激痛とともに迫ってくる。今はお腹の中。
お腹の痛みが消えた。これで少し楽になったわ。
今度は、弱まっていた心臓の鼓動が止まった。ねえ?あんた一体何やらかしたの?

息が、息ができない。アイツの名前を叫ぼうとしたけど、口からガボガボと音が漏れるだけ。なんて汚らしい音。
あはは、風の刃が、まるで電動ノコギリのように渦巻いている。それが今、首にまで・・・。
そっか、あたしの身体を二枚に下ろしてたんだ。最後の最後まで趣味の悪いやつ・・・。

ゴメン。和麻・・。あんたのこと救えなかったよ・・・。

今、あたしの頭のてっぺんまで何かが通リ抜けた。何も見えない。何も聞こえない。何も感じない。
えっと・・・。あたし誰だっけ?何してたんだっけ?まあいいか・・・・・・。

ひとりぼっちの静寂の中であたしの意識は消えていった。


286 名前:エピローグ1/2[sage] 投稿日:2011/07/03(日) 22:03:53.49 ID:Vh/r0+kK [15/16]

和麻は一部始終を見ていた。というより見せ付けられていた。
昨日、何者かが和麻の身体に入り込んで、その制御権を奪い取ってしまったのだ。
妖魔などではない、もっと強力な力を持った何者かだ。
意識ははっきりしている。全ての感覚も正常だ。なのに身体だけが自分の意思のとおりに動かない。
これは、コントラクターとなった和麻にとって大いなる屈辱だった。

そして、愛する者と戦わされ、自らの手により傷ついていく。
何度、止めてくれと叫んだことか。

だが、愛する者との交わりで得た感覚だけは、自らが欲したものだった。
あの勝気でいて可愛い女の、若い肉体の中で自らの欲望を開放する感覚・・・。

「くくくっ。良かっただろう?最後の最後で交わることができて。」
何者かの声が頭の中でこだまする。
「やめろーーーー!」

そして、その肉体が今、目の前で浮揚している。
風の精霊が集まり、ノコギリの刃のように円形に渦巻いていく。
「何をしやがる?」

自らの意思に反して動く手。その手の動きにあわせて、ノコギリが少しづつ上へと移動していく。
血の滴る綾乃の股間に、のこぎりが身体に水平に食い込んでいく。
両脇に血と肉が霧のように飛沫となって散るのが見える。
「うわあぁぁぁぁ!!」

綾乃の目は既に虚ろでこちらを見たまま反応がない。かなり痛いはずだ。
腹まで刃が食い込んだとき、中から赤い物体がドサリと零れ落ちた。
骨盤を切断され、腸などの内臓が一気になだれ落ちたのだ。
「ぎゃああああ!!」

ノコギリは止まることなく上に進み、心臓と肺を切り裂いている。
綾乃の口が何かを言おうと動くが、声になっていない。それどころか血の泡を吐いている。
「もう!もう止めてくれ!」

綾乃の顔が少し笑っているように見えた。首から頭に向かってノコギリが進んでいく。
綾乃は口をあんぐりとあけると、目がぐりんと白目を剥いた。そしてついに、のこぎりがてっぺんまで通り抜けた。
綾乃の赤色の長い髪がハラハラと舞い散るのが見えた。
「綾乃・・・。」

のこぎりを消滅させると、二枚に下ろされた綾乃の半身を、小さな竜巻で舞い上げていく。まるで衣類を洗濯機にかけるように。
竜巻を止めると、ニ分割された綾乃の残骸がボタボタと落ちてきた。骨盤、背骨、肋骨、心臓、肺、頭蓋骨、視神経で目が繋がったままの脳。
そして、ふわりと落ちてきた綾乃の半身を手にとった。肉と皮だけにされて、内側は骨が綺麗にはがされていた。
その顔には目玉を失くし、ぽっかりと開いた穴になった目から流れる血の跡。太陽に照らされキラキラと涙のように光っていた。
「辛かったろう・・・。」

「どうしてこんなことを・・・?」
「ははははっ。お前は愛する者を救えない無能者だ。」「救うチャンスを何度も与えてやったというのに。」
またも愛する者を救えなかった和麻の心の傷が疼く。どうしようもない失望感に、和麻は気が狂いそうになるくらいに吼えた。
「うっおおおおおおおおおおおおおお・・・・!!!」

「だが、心配するな。お前の愛する者はすぐに復活させてやる。元通りの姿でな。ただし・・・。」
「中身は別のモノが入ることになるがな。」
中身は不要とばかりに、落ちていた綾乃の脳を目玉ごと踏みにじった。足の裏からグチュリとした何とも言えない感触が伝わってきた。

頭の中でこだまする笑い声。その声の主に和麻は復讐を誓うのだった。

<完>
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