極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

18 :帝劇食堂人肉饅頭 :02/04/07 22:58 ID:dExmkheW

55
花やしきで帝撃が全滅したあの日から一ヶ月が経過しようとしていた。

あの後帝都を天変地異が襲った。
帝都中の蒸気機関が暴走を起こし壊滅的な被害が出たのだ。
凄まじい数の死傷者が出て大パニックに民衆は逃げ惑うばかり。
結果花やしきの時等比較にならないほどの事態になってしまった。

今帝都はかつての繁栄が偽りの幻であったの如く寂れてしまっている。
当然帝劇に来る客どころか帝都自体にほとんど人間がいないのだ。

俺はそんな中でも相変わらず帝劇食堂で料理人を続けている。
まぁ…客は一ヶ月前から一人も来てないがな。

当店の究極メニューの材料となる真宮寺さくらは帝劇の格納庫に保存している。
いや、飼っているというべきかな。
何時でも調理は出来る様にしているのだがね。何しろ客が来ない。
ふぅ…あれだけの食材なのにな。
食すべき人間がいないのは無念な事だ。

勿論一時は地方に行くのも考えた。
だが、俺は帝劇食堂の料理長なのだ。
そして真宮寺さくらの肉が並ぶべき場所はここしかない。

依然として意識がある訳ではないのだが、さくらは健康な状態を守っている。
俺様の特別調整法で健康且つ健全な肉体に常に仕上げている。
意識が無い人間はストレスも感じないのでかえって健康になったりするものさ。

今日はさくらの状態も最高の日だ。
そして今日は客が来てくれそうな気がするのさ。


56
「この店やってるのかい?」
「あ!いらっしゃいませ!……?」

2ヶ月ぶりの客。
それは齢70を超えるであろう老人だった。
一見するとただのひ弱なジジイなのだが眼光の鋭さから只者では無さそうだ。
しかしこの爺さんが真宮寺さくらを食うのか…?
さくらもまさかこんなジジイの胃袋に納まるとは夢にも思うまいな。

「どうしたのかねここは食堂だろう?何か食べさせてはくれないのかね?」
「滅相も御座いません。最高の料理を御用意致しますよ」
「それは良かった。では貴方のお勧め料理を頼もうかな」
「そうですね…肉の刺身等は如何ですか?」
「肉か…いいだろう。それを頼むよ」
「承知しました」

まさか俺の最高料理がこんなジジイの腹に入るとはなぁ…正直思ってもいなかったぜ。
だがどんな客でも俺にとっての大切なお客なのは間違いない。
俺様の全ての力を出し切って最高の真宮寺さくら料理を作ってやる。
これが俺様のポリシーなのだ。

「ところで料理長、なぜこんな人のいないところで店をやってるのかね?」
「さぁて…お客様が来て下さるのをお待ちしていたのかも知れませんね」
「ほう、私がな…面白い方ですな」
「失礼ですが、お客様はどうなのですか?この廃墟とも言うべき帝都に何故来られたのです?」
「…何となくですよ」
「何となく…ですか」
「ええ。何となくです」

変わった老人だな。
何となくでここの場所に気が付くものなのだろうか…?
当時は日本の中心部とは言え、この荒れ果てた帝劇の食堂なんかに。
何よりこの老人…何者なのだ…?


57
「では調理して参りますので少々お待ちを」
「うむ、待っていますよ」
「では」

俺は老人を食堂の席に残し地下に向かう。
地下の医務室の治療ポッドに真宮寺さくらを保存しているのだ。
あの中なら必要な養分を与えられるうえに腐らせる心配も無い。
この帝劇内は最高の設備の塊だな…ククク。

医務室のポッドに真宮寺さくらは眠っていた。
完璧な栄養管理の徹底でその体形は全く崩れが無い。

ポッドの開閉スイッチを押してさくらを取り出す。
「ククク…さあいよいよ出番だぜ…寂しかったかい?」
「…………」

ふむ。さくらの肉は想像以上の状態の良さを保っている。
素材の旬を選んでやるのも料理人の務めというやつだ…ムハハハ。
食堂では老人が一人真宮寺さくらの肉を待っている。
早くこの極上の娘の肉を食べてもらって喜んでもらいたいものだ。

俺は物言わぬさくらをコンテナに詰め込むとエレベータまで運ぶ。
厨房には地下施設との連絡エレベータがあるのだ。
本来は物資等を地下倉庫から運搬するのが目的の設備なのだがね。

俺はさくら入りのコンテナと共にエレベータに乗り込むと厨房に移動する。
流石に荷物運搬用の為に少々きつい体勢だ。

厨房の天井、床等には今も神崎すみれと三人娘を調理した時の血のシミが残ったままだ。
勿論花組が全滅して以来ここには俺様以外は入室させてない。
帝撃の職員は全員解雇されて残ってはいないのだが念の為さ。


58
俎板には全裸の真宮寺さくらが載せてある。
一ヶ月前の戦闘時に意識的に死亡しているままで何も反応を示さないとは言え…フフ。
これほどの食材である彼女をこれから切り刻むのだ。
武者震いがするぜ。
思えばこの帝劇にはじめてきた時からこの娘をどの様に調理しようかとか考えていたな。
それほどこの娘には入れ込んでいたという事か…。
可能なら散々に苦しめながら調理したかったよ。

これが帝劇食堂での最後の調理。
さあ!気合を入れていこう!!

「おりゃぁぁぁぁ!」
俺は我が愛刀神殺を気合を込めて振り下ろす。
ザクッ。
ブシュッ。
腕、足の付け根からの両足切断。
ダルマ状態になり切断面からはドボドボと美しくも赤い鮮血が流れ出る。

「これこそが真の破邪の血か…美しい」
俺は流れ出る血を掬い取り喉を潤す。
「美味い…これが人間の血の味か…?…格が違うな…クク」

さくらの表情には変化が無く無表情のままだ。
白く絹のような肌に自らの血飛び散りその美しさに華を添える。

「最高だ。美しいよ真宮寺さくら…舞台でもこれほどの美しさは出せなかったろう?」
「………………」
「ハハハ!今度はその首を貰おうか!?」


59
そうだ…今回が帝劇での最後の調理だからな。
首を取る前に記念に何か貰おうか…?さくら…ククク。
よし…女優の命、顔が良いな。

俺は記念に真宮寺さくらから顔を頂く事にした。

「ハハッハハハ!」
包丁をさくらの顎に突き刺し、グリグリと顔を文字通り切り取っていく。
耳まで辿り着くころには切れ目から首へとドボドボと血が噴出し俎板から床へと流れ落ちる。
ククク…さあて…ドンドン行くぞ。
黒く長い前髪を掻き揚げて髪の毛の生え際に沿って顔を切っていく。
やがて顔の切断を終えると顔の皮を剥がしにかかる。
「そおれっ!」
ベリベリ、グチャ、ベチャ…ベチョッ
以外にも簡単に剥ぎ取ることが出切るものだな。
「そら!戴きだっ!!ハハハハハ!!」
俺はさくらから剥ぎ取った顔の顔を俎板に敷いて満足感に浸る。
ハハハ!これは良い記念になるよ。
これこそ本物の「デスマスク」という奴か?ヌハハハ!

さあ調理再開だ。
予定通り首の切断を開始する。
「うぉうりゃ!」
ドゴッ、バキッ。
俺は皮を剥がれて骨が剥き出しになったさくらの首を切り落とした。
ゴロゴロとさくらの首は転がり飛び出した眼球がこちらを見つめる。
その眼は何を思うのか…ククク。

さあ肉のスライスと行こう。
さくらの肉は最高の上級の肉だが、その中でも更に最高の肉を贅沢にスライスしていく。

さあ!完成だ!
名付けて「真宮寺さくら肉のタタキ」破邪の血風!
ハハハハハハハハ!!


60
俺は調理済みの真宮寺さくらを厨房へ運んできた。
食堂では老人が席に座りじっと待っている。
「お待たせしました。肉の刺身で御座います」
「おお、待っていたよ」

俺はさくら料理をテーブルに配置してゆく。
「赤味のかかった良い肉だね」
「そうでしょう。最高級の肉ですよ」
「何の肉なのかね?」
「ふふふ…まずは食べてみて下さい」
「どれ…」

老人はゆっくりとさくらの肉を口に運んでゆく。
とろっととろけるような舌触りに老人の顔が緩むのがよく分かったくらいだ。
「…美味い…何という肉なのか…この舌触り。何とも言えぬ味だ…素晴らしい」
「有難う御座います」

老人は年齢に似合わぬ勢いでさくらの肉を平らげていく。
「しかし何と柔らかく、優しい味なのか…これほどの肉は食べた事が無いよ」
「そうでしょうね」
「何の肉なのかね?済まないが教えてもらえないだろうか」
「それはですね…」


61
「…ヤギの肉です」
「ヤギ?これがかね?」
「ええ」
「ヤギの肉はいくらか食べた事はあるが…これほどの味はしなかったが」
「特殊な環境で育てた最高のヤギですから」
「そうなのかね」
「最高の肉でしょう?」
「うむ…素晴らしい料理だ。流石は帝劇食堂だな…以前と変わらぬ…」

(…?ここに以前来た様な口ぶりだな)
「失礼ですが…貴方様はどちら様なのですか?」
「私かね?…ただの負け犬だよ…ただのね…」
「負け犬…?」

老人は席を立ち、ゆっくり劇場跡の方へ歩いて行く。
「あの、どちらへ?」
「劇場だよ」
「ですが、劇場はもう…」
「知っているよ」

俺は老人の跡を追って劇場へ向かった。


62
劇場で老人は席に座り舞台を見つめていた。

誰もいない舞台。
かつてここは帝国歌劇団のスタアが踊り、歌い、観客の拍手、歓声が絶えなかった。
だが今は手入れもされず、埃が積もりあちこち損壊している。
照明は既に切れている物が大半で、通電してもいない為入口となる大扉からの光のみが明かりだ。

「帝劇のファン…だったのですか?」
「ファン…?そうかな…そういう言い方もあるかな」
「…?」

老人はゆっくりと語り始める。

「私は…この帝劇の…帝国華撃団の…創設者、米田一基の友人なのだよ」
「よ、米田…!?」
「…帝都が壊滅した日の少し前から連絡が取れなくなったが…」

(このジジイ…帝撃の関係者なのか…!?)


63
「米田君と私は共にこの帝都…いや、全世界を魔の脅威から防衛する計画を推進してきた。
長年の苦労の後にこの大帝国劇場が完成し、花組を中心として何度も帝都の危機も防いできたのだが…」

「貴方は…一体…?」
「負け犬だよ。米田君が失踪の後に私は帝撃を守る事が出来なかった…」
「どういう事です」
「賢人機関の帝撃構想の失敗論を抑えることが出来なくなり、帝撃は解散してしまった。
数多くいた人材は壊滅的打撃の後、死亡者数名とと行方不明者多数…結果帝都は壊滅した」

「貴方は…賢人機関の…メンバーなのですか?」
「そう…元はね。今は違うがね」
「今は…?」
「追放されたのだよ。帝都壊滅の全責任を負わされてね」
「追放…まさか貴方は…花小路伯爵…なのですか」
「ほう、私の名を知っているのかね?」
「知っているも何も…貴方は帝都でも有数の実力者ではないですか」
「…過去の事だよ…既にね…」


64
暫く沈黙の時が流れた。
まさかこの老人があの花小路伯爵だったとは…道理で帝撃に詳しいわけだぜ。

「私は今、自責の大きさに…一体どうすれば亡くなった人達に報いてやれるのか…」
「自責の念…という訳ですか」
「私は…帝都の為とは言え、少女たちを戦場に送り出し……死に追いやってしまった…私は…うっ…」
花小路は両手で顔を覆いすすり泣きはじめた。

(フフフ…せめてもの慈悲だ。俺様自らの手であの世に送ってやるとしよう)

「なら、死んで詫びをいれたらどうですか?」
「…それは…何度も考えたよ…だが…」
「花小路伯爵…貴方は十分に長生きですな?貴方達に戦場に送られた小娘達はあの世に行ったんですよ」
「それは…」

「それに…先程貴方は最高の料理を食べた。もう思い残すことはありますまい?」
「…?」
「…真宮寺さくらというヤギの肉をね…ククク…」
「な、何!?ど、どういう事かね!」
「花やしきで確認された死体は大神、カンナの両名だけ。真宮寺さくらの死体は何故か発見出来なかった。違いますか?」
「き、君は…」
「さくら嬢は生きていたのですよ…今は貴方の胃袋に納まりましたが…ね」
「そ、それは、、どういう事かね!?」
「まだご理解戴けませんか?困りましたねぇ…先程伯爵が食された肉は…」
「!?何!?ま、さ…うっ、オオオオェ……!」

花小路は凄まじい勢いで嗚咽を繰り返した。
ハハハハハ!


65
完結編
「オオオオェ…わ、わたしは…何という事を…オオオオオオェ」
「ハハハ…死をお望みだったんだろ?望みを叶えてやろう」
「オェェェェ…!!ウッ、オオオオオオオェェェ……」
「死ねぇぇぇい!」
「!!ぐぅ…あ……」

俺は花小路の頭を叩き割った。
これで完全に帝国華撃団は壊滅したって事だな…クククククク…ハァッハハハハハハ!!!

…さて、これでもう帝都には用は無いな。
長い付き合いだったがこれで帝劇食堂ともお別れだ。

俺は花小路の遺体をそのまま放置し、厨房から調理用具一式を持ち出すと大帝国劇場を出る。
次はどこに行くかな?
世界には俺様の料理を食べたがっている奴がまだまだ沢山いるからなぁ!
ヌハハハ!

俺は山原四郎…世界最高の料理人!待ってろよ!世界中のお客さん達!!
ハハハハハハハハ!

おわり



70 :100グラマー ◆gKddwfIM :02/04/13 13:14 ID:qTKWDtkO
いやー終わりました。
結末については不満を持たれる方のほうが多いでしょうが、これが私の中での結末です。

最後まで書けたのもレスを付けて下さった方達のお陰で御座います。
長々と私の妄想と駄文にお付き合い戴き有難う御座いました。

これで「100グラマー」もお役御免ですね。
では皆様また。
×

この広告は60日間更新がないwikiに表示されております。

管理人/副管理人のみ編集できます