極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

507 名前:おにたけ[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 20:40:03 ID:MHMkXMBE [1/10]
おにたけと申します。こちらのスレはお久しぶりです。
勢いで書きましたので、どうかな?と思いつつ、アマガミの中多紗江ちゃんがストーカーにやられちゃう話を投下します。
アニメは実は1話分しかみてません。ゲームは未プレイ…
こんな私ですが、あのロリボイスとニーソとツインテールにヤラレマシタ。

釈迦に説法かと思いますが、犯ラレ役の中多紗江はこんな感じです。
ttp://amagami.info/chara04.html
ttp://www.tbs.co.jp/anime/amagami/chara/chara03.html


カミキリ 第1話:オミヤゲ

「紗江ちゃん。バイト頑張ってね」
「先輩、さようなら」
やや俯き加減で頬を赤らめ挨拶をする少女――中多紗江は『先輩』が背を向けた後で小さく手を振った。
「じゃあ、明日。またメールするから」
振り返って大きく手を振る橘純一の姿が見える。
まだ友達以上恋人未満という関係ともいえる二人だったが、橘先輩に初デートの誘いを受けたばかりの紗江は少し舞い上がっていた。
人見知りの紗江は、男子…いや異性全般に対してあまり積極的に行動することはなかったが、先輩とはうまく行けそうな予感があった。
「うん、先輩。紗江、バイトがんばる」
小さくつぶやき、軽く気合をいれる少女を、背後からじっと見ている男がいることに、純一そして紗江本人も気づくことはなかった。

喫茶店の店長に挨拶を済ませた紗江は、いつものように店舗の地下にある事務所に向かった。
駐車場や、従業員の休憩室と更衣室がある地下室には、普段はあまり人気が無く、この日も紗江を除いては誰もまだ居ない様子だった。
<女子更衣室>と記されたプレートが下げてあるドアをノックした後、中に入った紗江はいつものように、ロッカーから制服のメイド服を取り出した。
オーソドックスなエプロンをあしらったメイド服は、紗江の身体にぴったり合うサイズのものだ。
学校の制服からメイド服へと着替えようとした時、更衣室のドアを外からノックする音が聞こえた。
「は、はい…どなたですか?」
「すみません、ビルの者ですが、火災報知器の警報がこの部屋から上がっているのですが」
男の声がドアの向こうから聞こえた。
<警報>と聞いた紗江は、慌ててドアを開けて男を更衣室に招き入れた。
冷静な状態であれば、狭く火の気もない上に火災報知器すらない女子更衣室に見知らぬ男を入れることなど無かっただろう。
だが、火事だと言われひどく混乱してしまった紗江は、なんの疑いもなく男を部屋に入れてしまった。

更衣室にズカズカと入ってきたのは、髪が肩まで伸びた長髪の若い男だった。
ジーンズと、ワイシャツ姿は紗江が予想していたビル管理人の服装とは随分隔たりがある。
「あ、あの。火災警報って…きゃっ」
紗江の言葉を聞いてか聞かずか、更衣室に入ってきた男は、いきなり紗江を突き飛ばし小柄な少女を床にうつ伏せに倒した。
「き、きゃあっ…ぐ、うぐぐ…」
背後から首に手をかけら裸絞め――スリーパーホールドの状態にされた紗江は、声を上げることもままならない。
もがけばもがくほど、徐々に酸欠に陥っていく。
「だれか…たすけ……」
少女のか細い力では男を押し返すことすらできず、やがてついに完全に意識を失ってしまった。
「ふぅ、てこずるかと思ったが、割と楽に落ちてくれたな」
失神した少女を見下ろしながら、つぶやいた男は鞄や喫茶店のメイド服などと一緒に担ぎ上げた。
「よっこいせ。やっぱ軽いな。紗江ちゃんは」
掛け声と共に少女を背負った男は、そのまま地下駐車場に停めてあったミニバンに乗り込む。
こうして監視カメラに写った不鮮明な男の姿だけを残し、中多紗江の消息は完全に途絶えた。

「ん…んぅぅ…」
ミニバンに運び込まれて3分ほどが経過したころ、紗江は意識を取り戻す予兆をみせはじめていた。
シートを倒し、フルフラット状態にした後席に紗江は横たわっていた。
輝日東高校の制服のスカートはめくれ上がり、薄いピンクのパンティが露になっている。
少女の右手首と右足首は手錠で結ばれ、左も同様に手首と足首が拘束されていた。
この体勢のために、紗江の自由は、ほぼ奪われているといってもよかった。
「お、そろそろ起きそうだな……猿轡でもしとくか」
紗江をさらって来た長髪男は、ひとりつぶやくと車のドアのサイドポケットからプラスチックの容器を取り出した。
「はーい、紗江ちゃん。おウチに着くまで、ちょっと静かにしましょうね……」
そう言って、こじ開けた少女の口腔内へプラスチック容器の中身をぶちまける。
小さな金属音を立てて、大量に流し込まれた小さな金属片が少女のピンクの口の中に吸い込まれた。
「ん、ぐぐ……」
口の中に入れられた大量の金属片の刺激で、紗江は意識を取り戻しかけていた。
「おっと、無意識に吐きそうだな」
男は、口の中いっぱいに食わせた物などを吐き出させないように、プラスチック製のギャグボールを紗江の唇に装着した。
猿轡をベルトでしっかりと紗江の頭部に装着したところで、少女は目を覚ました。
「ぐ…ぐぅぅ!!」
髪の長い男の姿を見て、紗江は恐れおののいた。
先ほど火災警報を偽って女子更衣室に侵入し、自分を気絶させた男が目の前にいれば、誰でも気が動転するだろう。
手足を拘束され、見知らぬ車の中に転がされていることに気付いた紗江は、慌てて声をあげた……いや、声をあげようとしたができなかった。
「おっと、声はあげないほうがいいよ。この容器の中のものを口の中に入れてあるから。ま、飲み込めば声だせるかもね」
確かに口の中のモノを飲み込めばある程度は声を出せるかもしれなかった。
だが、男がプラスチック容器を見せつけた時点で、紗江はその気を無くした。
容器の中には、錆にまみれた画鋲や釘、虫ピン、マチ針……無数の小さな凶器が入っている。
こんなものを口の中に入れられているなど、お嬢様育ちの紗江には信じられなかったが、口の中から絶えず伝わる刺激が現実が現実を物語っていた。
舌を刺す無数の棘や針、歯茎や頬に喰い込む鋭い突起、すべてが少女の口や舌の動きに牙を剥いていた。
「ぅぅ……」
小さなうめき声ですら、紗江の口中の金属片がそれを許さない。
「ちょっと携帯借りるぜ」
男は鞄の中にあった紗江の携帯電話を勝手に取り出し、メールを打つような動作を始めた。
「カレシと待合せメール……ほい送信っと」
「んぅ…」
男が何をしているのかは判らない。だが、<カレシ>つまりさっき挨拶をして別れたばかりの橘先輩にメールを送信したということだろうか。
「じゃあ、待ち合わせ場所に出発」
軽い雰囲気で声を上げた男は、運転席に座ると虜囚の少女を乗せたまま車を発進させた。
(誰か、誰かたすけて!!)
必死に助けを求めようと身体をもがいても、車は止めることはない。
声を上げることすらできない中多紗江は、フルフラットシートの上で、ただ身悶え震えることしかできない。
とらわれの少女を乗せたミニバンが、地下駐車場からゆっくりと出て行くのを止め立てするものは何もなかった。

「ほら着いたぞ。まだセンパイは来てない様だな…」
車が停止しても、手錠で拘束されていては紗江は逃げ出すことが出来なかった。
辛うじて車窓から伺える外の様子や、聞こえてくる音から考えて、まだ街の中にいるということだけはわかる。
「じゃあ、ちょっと暇つぶしでもしとくか…」
後部座席に移動してきた男は、紗江の正面に座り赤い液体の入ったビンを手にした。
「喉乾いただろ?遠慮無く飲んでよ」
男は、紗江の口を塞ぐギャグボールの呼吸用の穴にピンの口を押しこみ、中の液体を注ぎこんでいく。
「む…ぐぅぅっ!!ぐほっ…んんん!!」
赤い液体――タバスコが金属片で傷だらけの少女の舌や歯茎に注がれた瞬間、激しい身震いをしてむせた。
だが反射的にむせ、咳き込むと金属片が口の中を傷つけ、そこにタバスコの刺激が加わる。
繰り返す痛みと苦しみに、紗江は必死に首を振り逃れようとした。
「ハハハ、甘党の紗江ちゃんには、ちょっとキツかったかな?じゃあ、もうちょっとマイルドなドリンクにしようか」
地獄の苦しみにむせる少女を男は笑いとばすと、今度は黒い液体が満たされたビンを取り出した。
「はーい、うす口だからね〜」
それが喉に注ぎこまれた時、紗江はこの男の恐ろしさを改めて実感した。
<ドリンク>と称して男が紗江に飲ませたのは、しょう油だったのだ。
この男の言う<マイルドなドリンク>つまり、うす口しょう油が紗江の口に音を立てて注ぎこまれていく。
刺や針で傷つき、タバスコで焼かれた口にあふれるしょう油に、紗江は激しく咳き込み吐きそうになった。
「おいおい、吐いちゃだめだよ。車のシート汚したら倍返しだからね。ハハハ」
「うぅぅ…」
小さく首を横に振って、恐る恐る拒否する紗江。
「もういいのかい?紗江ちゃんの、そういう遠慮がちなところ好きだなぁ」
自分の名前をこの男が知っていることに、紗江は驚き恐怖した。
「そんな目で見ないでよ。紗江ちゃんのことなら、あの男よりずっとわかってるよ。中学のころから見てるからね」
ストーカー……そう言えば紗江には見に覚えがあった。
差出人不明の手紙、嫌がらせのようなメール、無言電話といった迷惑行為がここ数週間ほどで急激に増えてきていた。
「あんな男と付き合うからいけないんだよ。紗江はボクだけのものだ……お、噂をすれば影が差すと。来た来た」
自動車の窓越しに、先ほど下校途中で別れた橘純一の姿があった。
道路を挟んだ向こう側の公園のベンチに掛けて、携帯電話を見ているのがわかる。
「見えたかい?この車の窓は、マジックミラーになってるから、思う存分眺めていいよ」
男が言う通り、拘束され猿轡を噛まされた少女と、不審な男が乗車しているにも関わらず
純一や歩道を行き交う人々は車の中に視線を投げかけても何も気付いていない様子だった。
「じゃあ、早速始めようか。今日は紗江ちゃんの初エッチ記念日だね」
ナイフを片手に陽気に話す男は、その刃で少女のパンティを切り裂く。

「ぐ…ううぅ!」
「やっぱ、処女高生とハメる時は、制服着衣ファックだよね。このニーソがたまらん」
紗江には決して理解できない持論を展開しながら、男は自分の股間の凶器に唾液をまぶしている。
パンティを取り去っただけの姿の紗江の股間に、怒張した自分自身をあてがうと、嫌がる紗江を無視して一気に貫く。
「んんぅっ!!」
秘部に感じる鋭い痛みに思わず呻いた紗江は、改めてこの男の目的が自分の肉体であることを思い知った。
愛撫や前戯――ましてや少女に対する思いやりなどというものは全くない。
ただ自らの欲望を満たすために男は腰を前後に動かしている。
「紗江ちゃんの処女マン最高!!この髪の香り…ツインテールってカワイイよね〜」
少女の純潔を奪い、有頂天になっているストーカー男は、紗江に対する絶賛を繰り返している。
一方の紗江は、股間を貫く男の肉茎がもたらす破瓜の痛みに必死に耐えていた。
だが、痛みを紛らわそうと歯を噛み締めることは許されなかった。
少しでも顎をうごかそうものなら、口中に入れられた無数の棘や針が頬肉と歯茎そして舌を貫く。
(いたい!!たすけて先輩!!)
「やっぱ、愛しあう二人は対面座位だよね〜」
一方的な愛を押し付けるストーカーは、拘束された紗江の身体を抱き起こし、言葉のとおり対面座位の体勢に持ち込んだ。
「む…ぐぐ…」
男の顔が間近に迫り、その臭いと脂ぎった風貌に生理的嫌悪感を感じた紗江は思わず顔を逸らした。
顔を逸らした結果、図らずも外の景色が見える形になった紗江は、窓の外の公園のベンチに一人佇む純一の姿を目にした。
(先輩!!気付いてください!!)
思わず声をあげようとした紗江だったが、口の中の金属片はそれを許さなかった。
「見えたかい?彼氏の姿。奴に紗江ちゃんとボクの愛しあう姿を見せられないのが残念だよ」
男がわざわざ紗江を抱き起こして対面座位にしたのは、橘純一の姿を紗江に見せつけるためでもあった。
「じゃあ、そろそろ中に出すよ。紗江ちゃん」
「む…うぅ」
腰の動きを速める男から、なんとか逃げようとする紗江だったが、無駄な抵抗だった。
「紗江ちゃん。キレイな耳たぶをしてるね。実はさボクってさ、イク時に強く噛み締めないとイケないんだよね…」
「んむ……う!?」
突然、耳たぶをなめまわし始めた男に首をかしげて逃げようとする紗江。
だが、男は紗江のツインテールを手で強くつかみ首の動きを固定してしまった。
「そうボクがイクには噛み切るぐらいの強さでないとイケないんだ……今回は右のお耳をかじっちゃうからね」
紗江の耳元で、まるで愛をささやくように一方的に告げた男は、宣言通り紗江の耳たぶに噛み付いた。
愛しあう男女が行為の最中に、耳や肩などを甘く噛むということはよくあることだろう。
だが、この男はそんな愛撫のような噛み方を通り越し、完全に食いちぎることを目的として噛み締めていた。

「ぐぅっ!!ぐぐ…むぅっ!!」
思いもよらぬ男の行為に、悲鳴をあげる紗江だったが、手足を拘束され髪をつかまれていては為す術はない。
男が腰を動かすたびに、ミニバンのシートがギシギシとリズムカルに軋む。
それに合わせて、車全体がかすかに揺れているが、通行人や橘純一を含め、誰も気づくことはない。
白昼堂々と、公園の前でカーセックス――いやカーレイプが行われているなどと誰が思うだろうか。

どんどん鼻息が荒く、そして性的興奮もピークに達しようとしている男は、最大の力で顎を噛みしめた。
「ぎぃぃぃっ!!」
断末魔のような紗江の悲鳴とともに、右の耳から肉片が食いちぎられた。
そして、それと同時に少女の胎内に大量の液体が男から注ぎこまれた。
「ん、出た……出たよ紗江。最高だ」
少女の耳たぶを我が物とした上に、己の欲望を放出した男は、ようやく腰の動きを止めた。
ピアスホールすら無かった可愛らしい紗江の右の耳たぶは、今や男の口の中でガムのように咀嚼されている。
「おいしい。おいしいよ紗江の耳。この歯ごたえがたまらん」
クチャクチャという耳障りな咀嚼音が、紗江の耳元にある男の口から発せられている。
「いっぱい噛んじゃったから、もうこれをくっつけて再建するのは無理だね。食べちゃうね〜」
そう宣言した男は、ゴクリという音を立てて数秒前まで紗江の耳たぶだった肉片を嚥下した。
男の胃袋に消えた紗江の右耳たぶに、ピアスやイアリングが飾られることはもう一生ないだろう。

「さて、無事初体験も済ませたことだし、ボクたちの愛の巣に帰ろうか…おっとその前に記念撮影を忘れてた」
男は紗江の鞄の中から携帯電話を取り出すと、携帯電話のカメラを使って何枚も対面座位で抱き合う二人を撮影した。
耳たぶを失い、身体の中に男の精液を注がれた紗江は、いまや完全に抵抗する意思を失い呆けている。
「おっと、そうだタチバナ先輩にメールを出してあげなきゃ」
そう言って、ストーカー男は紗江の携帯電話をセッセと操作しはじめた。
「はい、バイバイメール出来たよ。紗江ちゃん見て見て」
陵辱と破壊の結果呆然としている紗江に男が見せた携帯の画面は、決してそのまま送ってはならないような内容だった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■差出人:中多紗江
■宛 先:橘先輩
■件 名:ごめんね
先輩、ごめんなさい。誘いだしたばかりですけど、やっぱりバイトが忙しくなって
今日はそちらに行けなくなりました。ゴメンナサイm(_ _)m
お詫びに、紗江のちょっとエッチな写メ送りますね(*^^*)
それでは……明日のデートが楽しみです♥
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■添付:中出氏紗江.JPG
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本文は比較的ふつうの内容と言えた。
だが、添付している<中出氏紗江>という中多紗江の名前をもじった画像は先ほど男によって撮影された陵辱劇の写真画像だった。
"I Love you"とか<I♥先輩>などというデコレーションを貼りつけたその画像は、まさしく中出しされた直後の紗江の画像だった。
そこには、対面座位で交わった直後の紗江の桃尻と男の性器がはっきりと写っている。
紗江の股間から漏で出だし、ダラリと垂れている白い粘液が生々しい。

「じゃあ、このデコメを愛しい先輩に送るね」
紗江は青ざめた表情で、必死に首を横に振って男の言葉に反応している。
「え、いやなの?せっかく撮ったのになぁ…ていうか、先輩待ちぼうけだぜ?ほら見ろよ」
窓の外では、あたりを見回したり携帯をいじったりして暇をもてあましている橘純一の姿が見える。
「じゃあ、メールの代わりにお土産を渡してこようか?それでいい?」
<お土産>の意味がわからず、きょとんとしている紗江の反応を勝手に肯定とみなした男は、<お土産>の準備を始めた。
車の後部に置かれていた巨大なペンチのような工具を持ち出してきた男は、改めて<オミヤゲ>の説明をした。
「紗江ちゃんの指をもらうよ。そうだな…右の小指にしようか」
その言語の真意を理解出来なかった紗江だったが、男が紗江の右の小指を強く握り
関節の逆方向へ力を込めた時点になって、初めて男の言葉の意味を理解した。
(まさか、この人…わたしの小指を切るつもりじゃ…)
逆関節に力を受けた少女の小指は、嫌な音を立ててあっさりと折れた。
「ぎぃっ!!」
少女の悲鳴を無視して、男は変な方向に折れ曲がった小指の根元を工具――ワイヤーカッターの刃で挟む。
「じゃあ、<オミヤゲ>もらうよ〜」
軽い口調で言い放った男は、ワイヤーカッターを両手を使って閉じた。

『ゴキ、ギリッ』
「ぎぃぃぃぃぃっ」
肉と骨を砕き切る音と、少女の悲鳴が不協和音を奏でる。
口の中の属片の痛みも忘れて絶叫した紗江だったが、車外の人々は純一を含め、車の中の惨劇に気づくことはなかった。
紗江の身体から切り離された小指をつまみあげた男は、半透明のスーパーの袋の中にそれを無造作に放り込んだ。
「さぁて、気付いてくれるかな〜」
赤い血だまりと共にレジ袋の底にある<ソレ>は、一見するとまるで鮮魚の切り身か、ウインナーのようでもある。
「じゃあ、<コレ>捨ててくるわ」
レジ袋を提げた男は車外に出て軽い足取りで、駐車している場所から見て向かいの公園に向かう。
そして、ベンチに座って紗江が来るのを、今か今かと待っている純一の前を、男はぶらぶらと袋を振り回しながら素通りした。
ちらりと男の姿を見た純一だったが、まさかレジ袋の中に愛する紗江の肉体の一部が入っているなどとは思いもしない。
ベンチ脇に設置してある公園のゴミ箱にレジ袋を投げ捨てた男は、陽気に口笛を吹きながら車へと戻ってきた。
「<オミヤゲ>置いてきたよー。彼氏気づくかな?」
その一部始終をマジックミラー越しに見ていた紗江は、心のなかで絶叫していた。
(先輩、私を見て!!私はここにいます)
純一はときおり紗江の乗るミニバンに視線を投げるものの、そこに少女が囚われていることには遂に気付かなかった。
「やっぱダメだね〜アイツ。紗江ちゃんの指に気づきもしない。と、いうわけでさっきのメール送るね」
紗江に断りもなく一方的宣言した男は、少女の携帯を操作しながら言った。
「ほい、送信……っと」

先ほど紗江と交わした約束を一方手に反故にして送信されたメールは、ほどなく純一のもとへと届けられた。
「おっ、アイツ携帯を見てる見てる」
「む…うぅぅ…」
大粒の涙を流す少女。
それを見て笑うストーカー。
届いたメールに驚きの表情を見せる純一。
三者三様の想いが夕闇迫る公園に渦巻いていた。

「ハハハ、アイツの顔マジで笑える」
うろたえ、驚き、怒りなどの入り交じった表情をみせる純一が携帯を操作している様子が伺える。
「紗江ちゃん、心配しないでいいよ。まだばれるとこまるから『冗談でした』ってフォローの返信いれとくから」
到底冗談ではすまされないようなメールの内容ではあったが、男は紗江の携帯で純一とやりとりをしている様子だった。
やがて、今日は紗江と会えないと思い諦めたのか、とぼとぼと歩いて純一は公園から姿を消した。
「アイツ帰ったよ。『明日のデートは楽しもうね!』だってさ。カラ元気笑えるね。マジでジョーク写メっておもった?」
紗江の想いはついに純一にとどくことはなかった。
「じゃあ、今夜はボクの家に泊まっていくよね?い〜っぱいエッチしようね!!」
この男の性癖や、残虐な行為を考えると、無事に一夜を過ごし明日を迎える保証がないのは自明だった。
だが、少女に残されたのは、男が見せた紗江の携帯に着信した、純一のメール『じゃあまた明日♥』という陽気な一文だけであった。


第2話:オトマリ に続く...かな?
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