極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

522 名前:おにたけ[sage] 投稿日:2010/11/02(火) 12:57:19 ID:bOQMElq3 [1/8]
1話の誤字は気づいた分は直して支部に補完しておきました。
それでは2話を投下します。
お気に召せば幸いです。


カミキリ 第2話:オトマリ

その部屋――いや、物置きか倉庫という表現が的確だろうか。
中多紗江(なかたさえ)が拉致され、連れてこられたこの場所には、今まで見たこともないような器具が所狭しと並んでいる。
部屋の中央に据えられた大きな拘束台に制服姿のまま固定された少女は、怖れと苦痛に身を震わせていた。
数十分前に、男に連れ去られ車内で処女を失ったばかりの紗江の股間からは、胎内に放たれた男の粘液と破瓜による出血が漏れ出ている。
「ぐぐぐ…」
未だに口に押し込められたままの画鋲や針は、紗江の口を内側から徐々に痛めつけている。
その証拠に少女の口角から垂れたよだれは赤く染まっており、制服の白いブラウスの襟に赤黒い彩りを加えていた。
「紗江ちゃん。今夜はここで泊まっていこうね。ママパパには内緒だよ」
無断外泊などしたことのないお嬢様育ちの紗江に、笑顔で話しかける男だったが、その手に握られたものを見て少女の表情は凍りついた。
工事や大工作業にでもつかうような、大きな金鋸が男の右手に握られている。
そのノコギリの刃は錆にまみれ、ところどころに気味の悪い肉塊のようなものまで付着している。
「お泊りする前に、確認したいんだけど…紗江ちゃん、ボクのこと愛してる?」
凶器を片手に笑顔で問う男に対して、反射的に首を横に振りそうになった紗江は、この男が小指を躊躇なく切断したことを思い出した。
(もし、この人を怒らせたら……)
紗江は、小さく首を縦に振って従順であることを示した。
「中出しされてうれしかったでしょ?」
(そんなこと…もういや……)
この男に胎内に体液を注がれた事実を思い出した紗江は、恐怖よりも嫌悪感が先に立ち、返答をしばらく躊躇してしまった。
それを肌で感じ取った男は、失望感をあらわにした。
「いやなんだ……じゃあ、ちょっと身体で理解してもらおうかな」
拘束され、自由が奪われた紗江のスカートをめくり上げると、下着を着用していない少女のデルタがあらわになる。
「うぐぐ…うぅぅ」
抵抗しようにも、首を左右に振るぐらいしか手段のない紗江は、再びこの男に陵辱されるのかと小刻みに震えている。
「ちょっと熱いと思うけど、これもキミのためだから。ボクの中出しをうけいれられるようにね」
ストーカー男は紗江にはまったく意味のわからないことを言いながら、壁際に置いてあった巨大なガスストーブに近づくと、一本の棒を手にした。
「紗江ちゃんっていつもニーソックス履いているよね。寒がりなんだね……じゃ、まず<ナ>からヤクね」
その言語の意味を紗江が図りかねていると、男は少女の目の前にストーブから取り出した棒の先端を近づけてみせた。
そこには、真っ赤に灼けた鉄の塊があった。形からみてカタカナの<ナ>の印章のようだった。
恐怖にひきつる紗江の表情を見て満足したのか、男はその棒の先端をゆっくりと剥き出しの少女の内股に向けて動かす。
(ま、まさか…<ヤク>って、そんなの……)
神に祈る気持ちで男の動きを目で追っていた紗江は、その想いが無駄であることを思い知った。
「やっぱ、ニーソに隠れない部分だよね」
男はそう独り言を呟き、なんの躊躇もなく棒の先端――焼きごてを紗江の内股に押し当てた。
『ジュウ』
「ぐうぅぅ!!」
肉の焼ける音と、少女の悲鳴が部屋に響く。
「どんどん焼くよ。次は<カ>だね」
ビクビクと震え、口の中の金属片も忘れて絶叫する紗江だったが、男の狂気を止めることは不可能だった。
「しかし、紗江ちゃんのお肉いい匂いだね…食べちゃいたいよ。次は<タ>」
「うっ!うっ!!うぅぅぅっ!!」
男が次々と灼熱の焼きごてを取り出すのを見て、紗江は必死に哀願しているが、全てを終えるまで男は紗江の声を完全に無視するつもりのようだった。
こうして、まるで木樽に焼印を入れるが如く、単純作業のごとく男は少女の美しい肌を焼いていく。
すべての焼印を終えたとき、紗江は血染めの涎を口角から大量に流して完全に失神していた。
「出来た〜さぁ記念撮影ね」
気絶した少女の姿を一瞥した男は、紗江の携帯電話のカメラを操作して少女の焼印を何枚も撮影する。
「あれ、ちょっと字を間違えたか…ハハハ。ま、いっか。そうだ、あそこにもあげとくか」
白目を剥いて失神した紗江を見下ろし、大声でひとり笑う男だったが、その笑い声も紗江の眠りを起こすことはなかった。

「ん、んんぅ」
紗江が目を覚ましたのは、内股に感じるヒリヒリとした痛みと、それと同時に感じる気持ちの悪いぬめり気のためだった。
首を起こして、自分の下半身を見たとき、そのぬめり気の正体が男の舌であることを知った。
焼き上げたばかりの紗江の内股の傷口を丁寧に舐めまわしている。
血と唾液にまみれた太ももに触れる男の舌は、紗江にとっては巨大なナメクジのようにも思えた。
「あ、紗江ちゃん起きた?随分寝てたね。イイ感じに焼けたよ……ちょっとその姿勢じゃ見づらいかな」
そう言うと、男は平らな板のような機器を持ってきた。
「ほら、みてこんな感じだよ。紗江ちゃんが泣き喚くから、ちょっとまちがえちゃったけどさ」
紗江に見せた画面には、信じられないものが表示されていた。

インターネットやパソコンには疎い紗江だったが、それがネット上の掲示板であることはわかる。
<ナカダサレちゃん>とタイトルがついたその掲示板のページには、<紗江命>という名前で一枚の写真<中多.JPG>がアップロードされていた。
写真が表現しているのは、めくられた制服のプリーツスカート。膝上まである黒いニーソックス。白い肌の太もも。
両方の内股に<ナカダ・サレ♀>という文字が焼き込まれている点が、普通の画像とは一線を画しているといえる。
「紗江ちゃんのマンチラ画像大人気だよ」
彼の言う通り、すでに閲覧数は5000を超え、レスも複数ついているようだ。
画面には、すでに紗江の本名を探り当てているものもあった。

>ニーソの上の絶対領域を焼くあたり、スレ主はよくわかっておるわいwwwwwww
>スレ主の名前が<紗江命>で画像名が中多.JPGってことは、中多紗江か?名前バレねらってるだろwwww

自分の身体に紗江の名前をもじった落書きが刻まれた事実と、インターネットで話題になり始めていることに紗江は愕然とした。
「フフフ、みんな好きだよね。こういう画像をネタにするの。他にも探ろうとしてるみたいだよ」
画像を公開したことに、微塵の罪悪感もなさそうな男は、そのまま続けて紗江に言い放った。
「これでボクの愛、気持ちを分かってくれた?」
その言語に紗江は打ちひしがれ、逃げ場のない一方的な愛を受け入れるしか無いことを知った。

「じゃあ、キスしよっか」
紗江の焼印に満足し、強引に少女から<愛>を確認した男は紗江の口に装着してあったギャグボールを外す。
無数の小さな凶器を出すことを許された紗江は、口の中から血や痰といっしょに、それらの金属片を全てを吐き出した。
「う、うぇっ…うう…ひっひぃっ…あ、あが…ああぁう」
むせて、涙を流す少女の唇に訪れた安息の時間は短かった。
男は指で紗江の唇を開いて、歯の治療や口腔手術に使う開口器のようなものを噛ませるた後にしっかりと固定した。
ようやく口の中の異物を吐き出したと思って安堵していた紗江だったが、今度は逆に口を開いた状態で動かせなくなってしまった。
「あ゛が…うぅあ゛ぁ…」
(またお口に何かをする気なの……)
声にならない悲鳴をあげている紗江に、男は優しく語りかけた。
「キスの前に、ちょっと歯医者さんごっこしよか。ボク噛むのは大好きだけど、噛まれるのいやなんだ」
凶器をペンチとメスに持ち替えた男は、紗江のキレイに揃った歯列にそれらを当てた。
「前歯とか犬歯はぜーんぶ抜いちゃうからね。麻酔無しだけど、我慢してね」
「が…あぁ…ぐっ!!」
十代の健康な永久歯を抜くのはたやすいことではない。
男は、ペンチやメス、糸ノコ、鉗子などを駆使して歯茎を切り裂き、エナメル質を削り、歯根をねじるなどの荒っぽい方法で一本づつ抜き取っていく。
「ぐっ!!ひぃっ!!あっ!!あ゛ぁぁ…」
虫歯一本もない少女の歯が、抜かれるたびに激痛と恐怖によって絶叫が部屋にこだまする。
「紗江ちゃん、痛い?」
麻酔なしで、神経の集中した歯を抜き取られて痛くないわけがない。
スパイの拷問などにも用いられるような方法が普通の女子高生に施されているのだ。
「痛み止めあげようか」
大粒の涙と、血まみれのよだれを流して哀願する少女の口の中に、男は注射器の針を入れた。
「ちょっと<ベロ>に注射するからねー」
指で強くつまんだ舌の裏の静脈に注射針を突き刺すと、一気にシリンジを押しこむ。
「ヘロインだから、すこし楽になるでしょ」
「う、あぁぁ…」
(ヘロイン?麻薬?いやぁぁっ)
悲鳴すら開口器に阻まれた紗江は、必死に身体を揺すって抵抗するが、完全に拘束されていては為す術もない。
すぐに効いてきたヘロインの多幸感と、歯神経からもたらされる激痛が交互に少女の精神を蝕んでいく。
こうして永遠に続くかと思えた地獄のような<歯医者さんごっこ>が終わるのは、夜も更けてからのことだった。

「終わったよ〜紗江ちゃん、虫歯なかったんだね。これでフェラもベロチューも安心してできるね」
少女の健康な歯を抜き去った達成感で嬉々として語る男の手には、キレイに揃えられた白い歯が並んでいた。
開口器を外され顎を解放された少女は、男の手のひらに乗っている歯を見て号泣している。
「ひどい…もういやぁ…お家に帰して…どうして…どうしてこんなことを……」
「いいじゃん。総入れ歯でもボクは紗江ちゃんを愛してるよ。さぁ、ファーストキスの時間だよ〜」
拘束台に固定されたままの少女の薄紅色の唇は、あっけなくストーカーによって奪われた。
「むむ…うぅ…」
度重なる責めと破壊で血と痰とよだれにまみれた紗江の口の中に、ナメクジのような男の舌が絡み付いてくる。
解放されたばかりの紗江の口に、汚物と行っても差し支えないような、男の口臭が染み付いたよだれが大量に流し込まれていく。
紗江にとって初めてのキスは、男のよだれが発するすえたような臭いと、歯茎や舌から出る血の味がした。
執拗に舐め回す男の舌は、歯を抜かれたばかりで神経が剥き出しの歯茎にも遠慮無く触れてくる。
いや、むしろ歯茎や傷だらけの舌を狙って舐めているようだった。
やがて、男は興奮してきたのか、そのままズボンとパンツを下ろし、屹立した男性自身を剥き出しにした。
M字に開かれて固定されて無防備な紗江の秘裂にそれをあてがうと、前戯などなしで一気に貫き通す。
「ぐうぅぅ!!」
男の手が紗江の胸元をまさぐり、ブラウスのボタンを次々に外していく。
15歳とは思えないほど豊かで柔らかな乳房があらわになったとき、ようやく紗江の唇は男の執拗なディープキスから解放された。
「紗江ちゃん巨乳キター!」
子供のようにはしゃぐ男は、紗江の胸に顔を埋めて少女の皮下脂肪の感触を味わっている。
「本当に、高校生の乳房って張りがあっていいよね。それでいて、紗江ちゃんのオッパイふかふかだしさ」
揉みしだき、乳首を吸い、舌で舐め回す。
「あっ、あっ…いやぁ…」
あっという間に唾液まみれにされた乳首は、投与された麻薬の効果も手伝って、紗江の意思とは関係なしに勃起していく。
「うひゃ、乳首立ったねー。そろそろ噛み噛みタイムかな…」
「えっ…」
乳首が反応したことに悦ぶ男の言葉を聞いて、紗江は先刻の車の中での陵辱劇と男の性癖を思い出した。
<ボクがイクには噛み切るぐらいの強さでないとイケないんだ>
「うそ……ま、まさか…」
ピンク色に充血した右の乳輪をまるごと咥えた男は、ジワジワと歯に力を加えていく。
乳首に感じる痛みが増すと共に、男の鼻息と腰の動きが速まっていく。
「い、痛い!!いや、いやぁぁっ」
身体の発達とは逆に、年齢よりも幼く聞こえる紗江の悲鳴は、男を興奮させる効果しかなかった。
今や完全に皮膚の下まで食い込んだ男の歯は、次第に少女の乳首の組織や乳管を切断しつつあった。
「いや、いや。そんなのいやぁっ」
少女の絶叫が部屋に反響する。
やがて男は噛み付いたまま首を起こし、そのまま首を揺すってねじり、完全に食い千切るための動作をしはじめた。
「あっあっあっ!!ゆるして、ゆるして!!」
いまや皮一枚でなんとか繋がっている乳首が、紗江の視界に入った。
白い乳房には幾筋もの血の流れが赤い川を作り、脱がされかけた状態の白いブラウスを染めていく。
男が強く乳房を手で握るたびに、噛み跡から大量の血があふれてくるのが見える。
「ひっひっひぃっ、やぁっ!!ちぎれる。やめ…あっあっ!!」
そして、ついに男の欲望が満たされる瞬間が訪れた。
『ブチブチッ…』
辛うじてつながっていた皮が引き伸ばされ、断末魔の音をたてて紗江の身体から乳首は千切れた。
その乳首が男の口の中に消えたと同時に男は果て、少女の胎内に粘液を吐き出した。

「あ、あ、あ……」
まだ自分の見たものが信じられないという雰囲気の紗江に、男は満足気に語り始めた。
「巨乳子ちゃんの乳首ってさ、なんか甘い味がするよね。紗江ちゃんも食べてみる?」
呆然としている少女にニヤニヤと笑って話しかける。
「あ、そうか。紗江ちゃんはもう歯が無いんだね。ボクがよーく噛んであげるね」
男は、まるでツマミのスルメを味わうかのごとく、少女の肉片を犬歯で断ち切り、臼歯ですり潰している。
「やだ…やだ…」
目の前で見知らぬ男の口の中で自分の乳首が破壊されていく様子を見せられた紗江は、うわ言のように哀願している。
「うん、これで大丈夫。さぁ食べて」
男は再び紗江に顔を近づけ、唇を重ね合わせた。
そしてそのまま、噛み砕きすり潰された肉を口移しで口内に押しこみはじめた。
いやがる素振りを見せる少女のツインテールの髪を握り締めて逃がさないようにすると、巧みに舌を使って肉片を押しこんでいく。
「ぐ、うぅ…ぐぇ……」
唇を離した直後に、かわいらしい声色でえづく紗江を見て、男はまだ白い粘液の残滓がこびりついたままのペニスを少女の唇にあてがう。
「吐き出さないでよ。だしたらもう片方の乳首も食べてもらうよ。ついでにボクのも掃除して」
「ぐ?うぅぅ!」
喉奥に詰め込まれた乳首の肉片と、口先から押し入ってくる淫液まみれの亀頭によって嘔吐すら禁じられた少女は、涙目で男に許しを請う。
「ほら、キレイに舐めないとこうだよ…」
人差し指を、むしりとったばかりの乳首痕の傷口に入れると、そのまま乳房の中をこねくり回し始めた。
「うぅっ!!」
乳腺や、皮下脂肪を直接爪で引き裂かれる痛みに大きく身体を震わせ悶える紗江。
乳房から感じる激痛と、咽返るような男の性器の臭いと味、そして自分の肉片が喉奥にあるという事実。
すべてが受け入れ難いものだった。
そして、もはや原型を留めぬほど噛み砕かれた自分の乳首を飲み込まなければ、更なる仕打ちが見舞うことを理解せざるを得なかった。
少女が何かを嚥下する喉の動きを見せたとき、ようやく男の指の動きが止まった。
「紗江ちゃん。おいしいでしょ?さぁ、朝までエッチなこといっぱいしようね」
男の顔に満面の笑みが浮かんでいる。紗江のオトマリの夜は始まったばかりだった。
朝日が窓から差し込み鳥がさえずる刻を迎え、中多紗江と男は唇を合わせたり、頬を寄せたりして囁きあっている。
初めての朝を迎えた男女ふたりが、心地良い気持ちでキスを交わす。
傍目から見るとそんな風に感じられるかもしれない。
だが、そこに囁き交わされる会話は、到底普通のカップルとは言いがたいものだった。
「おねがい…もうゆるして……これ以上は」
「フフフ、三発目もよかったよ。やっぱ紗江ちゃんのふかふかなお肉は最高だよ」
幼い声で哀願する少女と、それに答える男。
拘束台に縛り付けられたままの紗江の身体は、つい昨夕まではキスすら知らなかった少女の身体とは思えない様相を見せている。
唇からは血の涎を垂らし、右の耳たぶは失われて男の胃袋に消え、同じく右の乳首も噛み切られて今は紗江自身の胃の中で消化されている。
そして、<三発目>つまり、男の三回目の射精に伴って、紗江の左耳は完全に消失していた。
コンクリートの床の上には、園芸で使う血まみれの剪定バサミと無数の切り傷、噛み跡がついた耳が切断され打ち捨てられている。
耳全体を噛み切ることは無理だったのだろう、剪定バサミで切れ目を無数に入れた後に、最後は引きちぎったような痕跡を残している。
男の噛み跡は捨てられた左耳だけではなかった。
乳房や肩、二の腕などにも無数のうっ血した歯型が残されているところからも、この男の<噛みグセ>の悪さが伺い知れる。

「じゃあ、朝ごはんにしようか」
性欲と破壊願望を満たした男の欲望は、次は食欲に向かうようだった。
「紗江ちゃんも何か食べる?」
「………」
一晩中、男の陵辱や破壊的な虐待をうけつづけた紗江に食欲などあろうはずがない。
「ちゃんと食べないとダメだよ。育ち盛り出しさ。もしかしてダイエット中?」
「おうちにかえりたい……もうゆるして」
昨夜から何度も繰り返される哀願をささやく紗江は、身体だけでなく心にも大きな傷を負っているに違いなかった。

「ダイエットと栄養補給を兼ねた画期的な方法があるよ。じゃーん」
陽気な声で紗江に声をかける男の手には、あるものが握られていた。
この部屋に来たときに、最初に紗江が目にした凶器――あの錆びついた大きな金ノコだった。
「ひ、ひぃっ!」
少女の悲鳴は、男にとっては新たな嗜虐行為のスタートの合図でしかなかった。
「このあたりかな…ちょっとニーソ破けると思うけどいいよね?」
鋭いノコの刃が紗江の右太ももに触れる。
「やっ、やめ…いやっそんなのいやぁっ!!」
「じゃあ、ダイエットあーんど食材調達開始!!」
掛け声と共に、膝の上――紗江の黒いニーソックスの布地に当てられた鋸の刃が動き始めた。
「ぎいっ!いたぁい!!やめっやめてぇぇっ!!」
紗江のお気に入りだった黒いニーソックスに赤黒い染みが広がっていく。
『ゾリッ…ゾリッ』
切れ味の悪いノコによって、肉が挽ききられていく音が部屋に響く。
耳障りなその音は、確実に紗江の傷付いた耳にも届いていた。
「あっ…あっ…あぁぁぁ…」
皮を裂き、肉を挽き切りったノコが骨に到達すると、男は両手に力を込めノコを前後に動かす。
「お、やっぱ大腿骨かてーな」
『ゴリッ…ゴリッ』
噴き出す血潮と、削られた肉片が拘束台を赤く彩っていく。
「あ゛が…うあ゛あ゛」
もはや意味のわからない声をあげている紗江は、はたしてこの絶望的な状況を現実のものと理解しているだろうか。
「よーし、もう切れそうだ」
わずかに残された筋肉と皮でなんとか繋がっている右足を、男は下向けに力任せに引っ張った。
「ぎゃぁぁぁ」
右足が引き抜かれると同時に、紗江の断末魔の悲鳴が部屋に反響した。
「お、バッチリじゃん。腿は包帯とバンドで止血しとくからね」
それなりの手当てをする心得があるのか、ストーカー男は手馴れた感じで応急処置を行う。
「もも肉は後でまた口移しで食べさせてあげるからね〜じゃあ、記念写真」
もう逃げ出す心配もないと思ったのか、男は拘束台の縛めを解き紗江をうつ伏せにして背後から何枚も写真を撮っていく。
その上、なにやら一心不乱にキーを操作している様子が伺える。
「紗江ちゃん、SNSもやってるんだね。ここにボクのダイエット法を紹介しておくよ。いっぱい足あとつくといいなぁ」

ちらりと見せられた紗江の携帯の画面に表示されたSNSの日記の内容は衝撃的なものだった。
ダイエットと称して上げられた写真には、太ももから先の右足を失った紗江の身体が写っている。
昨夜の画像掲示板の一件から、すでに無数の野次馬たちの足あとが残されている日記に、これを載せることがどのような結果をもたらすのか…
男は紗江の右足首を掴んで引きずるようにしてガスストーブに向かっている。
やがて肉を焼く音と臭いが部屋に充満してくる。その臭いと男の陽気な口笛が、<朝食>の食材を暗示している。
「せんぱい…たすけて……」
紗江の悲鳴とも嘆息ともとれるつぶやきが、男の耳に入っているかどうかはわからない。
だが、それに反応したかのごとく放たれた言葉が、少女の未来を暗示していた。
「今日のデート楽しみだねー。いーっぱい<朝ごはん>食べてからおでかけしようね」
純一との初デートは、少女にとって苛酷なものになりそうな予感に満ちていた。


第3話:オデカケ に続く...と思います。
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