極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

249 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/06/20(土) 10:00:03 ID:UGRg3Sx/ [1/14]
月蝕のつづきです。
解体をご希望の方がいらっしゃるようなので、
どこかのブレイク工業みたく一役買いたいと思い、書いちゃいました。
ますますもってろくでもないです。

きっと、生きたまま解体がお好みかと思うのですが、
それだけはできませんでした。やはり血抜きをしておかなくては。
長いですし、淡々とした描写で、つまらないかも知れません。
ライトなのがお好みの方は、プロローグとエピローグだけをどうぞ。

では、みなさまの罵声をお待ちしています。


★題名『月の裏側』

●「月の裏側」 プロローグ 1/3

ここは?何か変な感じ・・・。
あれ?手足が動かないよ?
えっと、あたしいったい何してたんだっけ?

宙人くんとエッチして・・・、えへへっ。
全身マッサージしてもらってお風呂に入ったことはかすかに覚えてるんだけど。
でも、宙人くん?宙人くんはどこ?なーさんは?
それにとってもおなかがすいてるよ。

「宙人くーーん!」「なーさーーん!」

「パパー!おなかすいたよー!!!」

「お目覚めかい。きらりちゃん。」
はっ、男の人だ。

「誰?」

「???おじさん?なんで逆さまなの?」
「え?違う?あれっ、あたしなんで逆さ吊り?」

「困るよきらりちゃん。映画撮影の途中で寝てもらっちゃあ。」
「映画撮影・・?そうなんだ・・?」

「『そうなんだ』、じゃないよ。」
「いいかい?君は囚われの身。でも、決して気高さと笑顔を絶やさないお姫様だ。」
「王子様が助けてくれることを信じる強いお姫様なんだよ!!」


●「月の裏側」 プロローグ 2/3

「ご、ごめんなさい。」
「じゃ、ここのカメラで君を撮ってるから、これからしばらくは絶対に笑顔を絶やしちゃいけないよ。」
「はいっ。わかりましたー。」

カメラあったんだ。
えへへ、おどろいちゃったよ。いきなり逆さまなんだもん。
でも、映画撮影なんてお仕事あったっけ?

「3、2、1、キュー」
うーん・・・。笑顔〜。笑顔〜。
でも、王子さまって宙人くんだったりして?宙人くんの王子さま姿、すてきだろうなぁ。

「いいよ。いいよ。」「さあ、お姫様。もっと気高く。」

お姫さまかー。こうかな?
「そうそう。GOOD!」
宙人くんー。早く助けてー。なーんてね。


「はーい。肩の力抜いて。そのままリラックス。もっと、リラックスー。」
「じゃ、すこし首筋がちくっとするけど、そのままの表情で我慢だよ−。」
「あー、横の奴、しっかりバケツで受けとけよ。床にあまりこぼさないようにな。」

あ、他にもスタッフさんいたんだ。って当然か。

不意に背後から来た何かが首の横をすっーと撫でた。


●「月の裏側」プロローグ 3/3

あれ・・・?。あれれれ・・・・?
なんか、頭がぼーっとしてきちゃった。
雨?ほっぺになんかかかったよ。気持ち悪いよ・・。
は、早く撮影終わらないかな?意識が・・・。また寝ちゃうよ・・・。




はっ、ダメだよ。撮影中なんだよ。
あたしのことを見にきてくれるファンやお客さんのために、もっとがんばらなくちゃいけないの。
あ!宙人くんだ!!
やっぱり宙人くんが王子さまだったんだ・・・。嬉しいよ・・・。
ああ、何だろう・・・目の前が真っ白・・・・。
ひろと・・・くん・・・・・・・。



長い沈黙のあと、男の声が響いた。

「はい!カーット!」
「最高だよ。きらりちゃん。ご苦労様。」

そういいながら、男は、少女の下へ向かい、血に塗れた頬を撫でた。
少女は、穏やかな微笑みを浮かべたまま事切れていた。


●「月の裏側」 1/7

あの味が忘れられない。
こうしてビデオで気を紛らせていることが日課となってしまった。

偽のスタッフにあっさり騙され、食事に仕込んだ睡眠薬で豪快に眠らされるプロローグ。
濃厚なファックにオナニーシーン、アダルトビデオ仕立ての前編。
全身マッサージに名を借りて行われた、拡張、浣腸プレイの中編。

どの彼女も非常に可愛い。
そしてここからの後編。この可愛い彼女の末路を見ながら、頭の中で反芻させる。もはや味わうことのできないあの味を。

縛られ全裸で逆さづりにされた、少し小柄な少女。彼女の表情は微笑んでいるものの、頬は血しぶきに塗れていた。
噴出した血の勢いは、周期的に強弱を繰り返しながら、次第に衰えていく。
突然、どういうわけか、虚ろになりかけた彼女の瞳に輝きが戻った。
苦痛に歪みかけた表情が、ほっとしたかのような穏やかな笑顔で満たされていく。

だが、弱々しいその流れから、彼女の命が残りわずかであることは明らかだ。
瞳から輝きが急速に失われていくのがわかる。
ついには、微笑みだけを残し、彼女の瞳の輝きは完全に失われてしまった。

そして、彼女の前に大包丁を握った男が立った。


●「月の裏側」 2/7

彼女の髪は汚れぬよう上で纏められていた。
男は左手で髪を掴んで首を乱暴に引っ張ると、右手で持った包丁を首にスルリと滑り込ませた。
刃が首の半分まで食い込むと、刃先がギリギリと前後へ動きながら、着実に進んでいく。
ゆっくりと反対側へ抜け出すと、胴体が振り子のように大きく揺れ動いた。ギイギイと彼女を吊り下げる滑車の鎖が鳴る。
そして、彼女の首は男の左手の上にあった。

別れた双方の切断面から、内部に残った血がダラリと床を染めていく。
切り離された首は、台の上のすのこの付いた金属製のトレイに立てて置かれた。
トレイには、血だまりが広がっていくのがわかる。

おもむろに臍と恥丘の中間に大包丁をつきたて腹部を切開。
ジッパーを開いたように、スーッと皮膚が正中で分かれると、中から臓物がズルリとはみ出してくる。
宙吊りになるなったそれからは、彼女の温もりがまだ残っているのか、湯気がゆらゆらと立ち上がっている。
垂れ下がった腸の一番下になったところを両断し、少し引き出して床に垂らす。すると、茶色とも緑ともつかない液体がどくどくと床にあふれ出す。
周囲に漂っているであろうムッとした臭気が伝わってくるかのようだ。

液体がもう流れ出ないことを確認すると、胃、小腸、大腸、肝臓、腎臓など臓物を切り分け手際よくトレイに置いていく。
どれも、あまり血はついておらず、実に瑞々しく、艶やかだ。

口のなかによだれが溢れてくる。
ごま油で食した生肝の味。あの臭みのないつるんとしたなめらかな食感。
歯で噛むと、プツンと勢いよく弾けたソーセージの食感。
旨い出汁で煮込んだもつ鍋の味。


●「月の裏側」 3/7

空洞になった腹部から小刀で横隔膜を切除、トレイに置かれる。
血の色をした艶のある真っ赤な肉。この焼肉も絶品だった。

さらにぽっかりと口を開けた胸腔に手を突っ込み、心臓や肺を固定している管を小刀で切り取る。
先ほどまで彼女の生命を育んでいた心臓が取り出され、そっとトレイに置かれる。
これは焼肉と生とで食した。それはレバーに似たような味でいてとても上品な味わいだった。

続けて両方の肺を取り出してトレイに置いた。その表面の色は喫煙者のそれと違い穢れを知らぬ白さを保っていた。
今度は上方をまさぐり、膀胱を切除。わずかに残る尿を床に捨てたあと、トレイに置かれた。

さらに卵巣が付いたままの子宮を子宮口のところでカットし、膣を残した状態で摘出。
まるで水揚げされたイカのように、デロリと拡げてトレイに置かれた。
見た目はグロいが、味は実に良かった。子袋の歯ごたえが忘れられない。


滑車を動かし、作業しやすい高さまで肢体を下ろすと、大きく股を広げた。
恥丘の外側から、大陰唇の外側、肛門の外側まで大きな範囲で、皮膚を切り裂いていく。
再び恥丘のそばの切れ目から、刃を皮膚と筋肉の間に入れてやりながら、一気にめくりあげてやると、
外性器はすべての部品を保ったまま、いともあっさりと剥がれた。

原形のまま剥がされたそれは、白い肌にペロリと捲れた割れ目の赤が映え、実に美しい。
まさに、リアルな造型をもった天然のオナニーホールだ。
もう一度この味を味わいたい。あのカルパッチョの感動は忘れない。

裏側には、何かがぶら下がっている。裏返すと、膣と直腸、尿管であることが明らかだ。
カメラワークは、わざわざそれを確認するようかのように実に丹念に嘗め回していく。


●「月の裏側」 4/7

おもむろに後ろ手で縛ったままの縄を小刀で切り離すと、力なく垂れ下がり両腕がバンザイをした。

チェーンソーのスイッチが入る。
甲高いモーターの回転音が響き渡たると、それはガリガリと音を立てながら、
いともあっさりと、華奢ながらも美しい両腕を肩口から切断した。

細い断面に見える赤い肉。その中心にある骨。さらにその骨の中心はピンク色。

チェーンソーは、外性器を切り取られ、ぽっかりと穴のあいた筋肉の露出した股間でぴたりと停止した。
位置を定め・・・・、一気に押し下げられる。
ギューウーウーン。ウーーーーーーーーーーーーーーーーン。

大きくガリガリと、骨盤を破断する音が響き渡る。
チェーンの回転とともに、血と肉と骨が煙のように飛散し、壁や床を点々と染めていく。
ガコッと音がして完全に骨盤が2つに割れると、両脚の付け根はもはや股間から腹部に移動していた。

背後に回るとそれをさらに延長するかのように、今度は背骨のど真ん中を、切り裂いていく。
飛沫を撒き散らしながら、背骨の真ん中を首まで一気押し進めた。

そして、ラストスパートだ。
前に回る。両乳房の中間を上から一気に切り裂いていく。
ウウウウウウーーン。
首まで到達したと同時に滑車が揺れた。カシャンカシャンと音がすると同時にモーターが本来の音を取り戻した。

チェーンソーのスイッチが止められても、
分断された2本のそれらは、お互いの自由を喜ぶかのように、しばらくの間、ゆらゆらとゆらめいていた。


●「月の裏側」 5/7

胴体の切断面をカメラは大きく鮮やかに捉えていく。
わざわざ背骨を割っていったのはこれを見せるためだ。
整然と並ぶ脊柱はなんと美しいことか。ピンク色の断面に鮮やかな赤の斑点が散りばめられた骨髄。
何もなくなってしまった胸腔の内側、肋骨が描くカーブの美しさに目を奪われる。
ピンク色の乳頭の残る白い肌と内側の赤い肉のコントラストに見惚れてしまう。
表からでは見ることのなかった彼女の裏側。
ああ、彼女の中にこれほど美しい世界が広がっていたなんて。

続いて乳房の切除。
刃を立て皮膚を切り裂く。乳房を囲むように、円形に切れ目を付けていく。
切断面から皮膚と筋肉の間に小刀を入れると、ポコッという感じでめくれあがる。
別の金属製トレイの上に置かれた乳房は、小ぶりながらもぷるっと揺れ、瑞々しさを保っていることが伺えた。


滑車から胴体のそれぞれを降ろすと、台の上でチェーンソーを使い、脚を胴体から切り離した。
彼女のほっそりと美しくも、しっかりとした脚が台の上に載せられる。
今にも立ち上がって歩き出しそうな脚を、止めを刺さんばかりに、容赦なく膝と足首の関節で3分割にする。

先に切り離されていた腕を取り出し、同様に3分割する。

最後に、微笑みを湛えた顔に付いた血を、優しく濡れタオルで拭う。
それを台の中心に据えると、彼女の部品が並べられていく。
もはや頭部以外、家畜と同じように解体された彼女のすべてを、カメラは記録していた。

そこにあるものは、もはやアイドルではなく、食材だった。


●「月の裏側」 6/7

場面は仕込みと調理の映像に変わる。

包丁が見事に赤い肉を切り出していく。まだ人の形を残したそれが、完全な食肉に変えられていく。
一部の肉は、ミキサーにかけられてミンチになり、機械で腸に詰められていく。
パンパンに膨らみつやつやに張りがでたそれは、捻られくびれがつけられていく。
肺や腎臓もミンチにされて同じ道を辿った。

美しいカーブを描く胸腔はいくつにも分断され、骨付きカルビに。
背骨や脛の部分は、うまい出汁をとるのに使われスープになった。

余った骨や皮、筋などはゼラチンをとるために煮込まれていく。
あの美しかった10本の手の指は1本ずつ切断され、煮込まれていく。
せめて、1本だけでもその形のままむしゃぶりついてみたかった。

DVDを切り替える。ここからは追加映像。
ついに彼女の人として残った部分が解体されていく。

頭髪の生え際に沿ってナイフを入れていく、一周すると頭髪が頭皮ごと剥けた。
続いて皮膚の裏側にナイフを入れながら、顔の皮をはがしていく。ゆっくり丁寧に。

目のない顔がペロリと剥けた。下から歯をむき出した悪魔のような赤い顔が顕になる。
2つのデスマスク。その対比が実にシュールだ。
もはや美しかったアイドルの面影はどこにもない・・・・。


●「月の裏側」 7/7

顔の皮についている唇が切り取られ保存される。

あの唇のやわらかな感触が思い出される。
皿に乗ったやってきた、上下に分かれたそれを、口の中でいやというほど嘗め回した。
ツルツルとしたすべるようなそれを、口の中でむしゃぶりつくし、そして丸呑みにした。

顎の筋肉と腱、喉を切り裂き、顎を引きちぎる。
全体像を見せた舌を根元から丁寧に切り取る。
彼女はこの舌でどんなものを食べ、何を感じてきたのだろう?
そんな彼女の舌の料理はやはり最高の味だった。ただ、量が少ないことが残念だった。

顔に残った肉を剥ぎ取っていく。
この肉のシチューも良かった。

頭蓋骨を電動カッターでカットしていく。
1周するとパカッと蓋がとれ、そこには白っぽい色をした脳があった。
この脳を丁寧に取り出しまな板の上に載せる。脳漿がじわりと板の上に広がる。
布で水分をとってから、料理に合わせて、適度な大きさにカットしていく。

断面がそのまま見えるバター炒めがよかった。とろける旨みとコク。
彼女が得た楽しい思い出も隠し味になっているようだった。

彼女は美しく大きな瞳の持ち主だった。2つの瞳が皿に置かれた。
映像を通して目が合う。どこか物悲しげに何かを訴えているように見える。

丸い丸いそれらを思い切り噛み潰したあとの、どろりと口中に広がる涙のような味を思い出した。


●「月の裏側」 エピローグ 1/3

ここは?何か変な感じ・・・。
えっと、あたしいったい何してたんだっけ?
確か映画撮影してたはずなんだけど・・・・。

あ!あれだ!あんなところで撮影してるよ!
でもなんで?あたしなんで天井裏にいるの?

それに?あれは何?
なんで頭がないの?人形だよね?
うわっ!中から内臓が出てきたよ。ほんとリアルにできてるよね。
おまんこまでついてる・・・。この人形、女の子なんだ。

ええっ!切り取っちゃうの?女の子の大事なところを!酷い!
げえっ!?縦に割っちゃう??
何これ?こんなホラー映画初めて。

あ、あんなところに頭があったんだ。
えー!?あれあたしだよ?しかも笑ってるし。
困るなあ、勝手にあたしの人形作って。しかもバラバラだなんて・・・。

でも・・・、でも、あの顔いい表情してるよね。

どうしたの?なんで涙が出るんだろ?
この悲しさは一体なに?
わかんないよ・・・・。


●「月の裏側」 エピローグ 2/3

「ななー!」
「あっ、なーさん!」「どこ行ってたの?すっごく探したんだよ?」
「なーなななー!」
「え、美味しいものが食べ放題の天国みたいなところがあるって?」
「でも、あたしお仕事の途中だし。」
「ななーなななな!」
「大丈夫。スタッフや事務所のみんなもそのうちに来るから、先に行ってまってればいい?」
「宙人くんや星司くんもそのうちに来る?」
「う〜ん・・・。」

「でも、なーさんがそういうなら大丈夫だよね。お腹すいたし。」

「じゃあ。いこう!なーさん!」
「なー!!」






●「月の裏側」 エピローグ 3/3

あの味が忘れられない。
私は不幸だった。

最高の料理を味わってしまったが故の不幸。
何を食べても満足することがない。
彼女ほどの食材はもはや手に入らないだろう。何年も求め続けて止まなかったものなのだから。

私はチャンネルを変えた。
流れてくるのは聞き覚えのある曲。歌番組だ。
月島きらりとユニットを組んでいた者たちが、きらりの思い出を語り、歌っている。
居なくなってしまった彼女に、どこかに居るだろう彼女に想いが伝わるように。

ははっ。実に無駄なことだ。
私は彼女を独占している優越感に浸った。彼女は私の中にしか存在しないのだから。

そうだ。きっと彼女も寂しがっているだろう。
彼女たちに、もう一度ユニットを組ませてやろうじゃないか。

「観月ひかる、雪野のえる、花咲こべに、か。」

今度はどのような趣向でいこうか。
3種盛りで、個性豊かな少女たちを比べてみるのも悪くない。少しは私の舌を愉しませてくれそうだ。

私は、例の店のオーナーに電話をかけた。

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