極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

374 :119:04/06/29 18:04 ID:QM2iZ+/d
SQUAREのRPG、ロマンシングサガ2より
インペリアルガード(職名)のミネルバのSSを投下します


375 :肉質餌箱:04/06/29 18:06 ID:QM2iZ+/d

世界各地へ侵攻を続けるバレンヌ帝国の拠点アバロン。
皇帝の玉座へ続く階段の両脇には、
帝国兵の中でも精鋭部隊であるインペリアルガードが男女各一名ずつ常に待機している。
甲冑に身を包み槍を構えるその姿は、まさに帝国の盾であった。

夜も更けてしばらくした頃、ミネルバはその異変に気付いた。
ミネルバはインペリアルガードの女性隊員である。
大柄な体躯と短く刈られた漆黒の髪、濃紅のルージュのひかれた唇と射殺すような冷たい瞳。
近寄り難い見目に加えて、立ち居振舞いも堂々とし、
そして帝国最強の全身鎧ハルモニアスーツに身を包む彼女は、貫禄も実力も並の兵士を遥かに凌駕していた。

今夜もミネルバは相棒のワレンシュタインと共に宮殿の警護にあたっていた。
だが、先程からそのワレンシュタインの様子がおかしい。
ミネルバよりもさらに巨躯の兵士ワレンシュタインは無骨で無口な男なのだが、
その相棒は先ほどから何やらブツブツと言葉にならない小声を発している。
身体は小刻みに震えており、ミネルバと揃いの全身鎧が振動でカチャカチャと金属音を放っている。
正面を向いてはいるものの、その目には全く生気が感じられず虚空を見つめているのだ。

初めミネルバは、屈強な兵士ワレンシュタインといえども体調を崩す事があるのだな、などと考えていた。
具合が悪いのか寝不足か、インペリアルガードとしてはあるまじき事だが、
常に壁のように黙して警護を続ける彼にしては、
人間味のある一面を垣間見る事が出来たと思い、ミネルバは特に注意をする事も無かった。

だが、しだいに彼の異様さは増してゆき、さすがに見過ごす事が出来ないまでになっていた。
それに、帝国の盾であるインペリアルガードがこのような醜態を晒しつづけるわけにはいかない。
意を決してミネルバはワレンシュタインに注意を促した。

「ワレンシュタイン、調子が悪いなら交代を……ワレンシュタイン!?」

ワレンシュタインの顔色はあたかも死者のように土こけていた。
絶句するミネルバに向かって、ワレンシュタインは片言で何かを伝えようと口を震わせている。

「……り…………蟻、が………………、……ほっ……ほぎぃぃぃぃぃ!!!」

奇怪な叫び声をあげながらワレンシュタインの頭部がミネルバの目の前で弾けとんだ。
あっけにとられたミネルバの銀のハルモニアスーツを血の雨が赤く染める。

結成されて間もないインペリアルガードだが、ミネルバは誇りを持って努めてきた。
その間ずっとペアを組んでいたのがワレンシュタインだった。
突然の相棒の変死。
下々の女性のように泣き崩れて、亡骸に寄り添ってうずくまりたい気持ちが無いわけではないが、
一般兵ならばいざしらず、ミネルバは精鋭部隊インペリアルガードの一員である。
今はワレンシュタインを殺害した侵入者を探し出す事が先決と自分に言い聞かせた。

ワレンシュタインは明らかに何者かの攻撃を受けて死んだ。
しかし、アバロンの厳重な警備をかいくぐって豪傑のワレンシュタインを殺害できる者などいるのだろうか。
ミネルバは侵入者の人物像を計りかねていたが、その侵入者は意外な場所から姿を現した。
頭部を失ったワレンシュタインの首の付け根から、そいつらは這い出してきた。
それは灰白色の身体に6本の足と強靭な顎をもつ、タームと呼ばれる蟻の魔物であった。

「タームの幼生……、何故このアバロンにタームが入り込んでいるのだ……
 くっ、ワレンシュタインから離れろっ!」

これ以上、相棒の亡骸を荒らされまいとミネルバは槍を振り回してタームの幼生を潰してゆく。
幼生とはいえ、1匹1匹が人間のこぶし程はある。的が大きい事はありがたいが、
すばやい動きに加えて頑丈な外殻が邪魔をし、思うように駆除することは適わない。
人間の肉体に寄生するターム幼生は、既に昨晩からワレンシュタインの中枢を侵していたのだろう。
仮眠中を襲われたに違いない。でなければ、彼程の兵士がタームごときに遅れをとるはずがない。

「魔物が侵入した、宮殿入り口に兵をまわせ!」

ミネルバは怒声を張り上げて増援を要請した。冷静さを保つよう努めたが、
やはり相棒を殺された事で頭に血が上っていたのだろう。ワレンシュタインの亡骸から湧き出る
ターム幼生の駆除におわれて、背後から近づくさらなる侵入者に気付く事が出来なかった。

ミネルバの背後から長剣が彼女に向かって勢い良く振り払われた。

「ぐぁああぁぁああっ!!!」

帝国の誇るハルモニアスーツは切り裂かれる事は無かったが、強靭な力でミネルバは吹き飛ばされた。
不意の一撃をくらい、壁にしたたかに身体を打ちつけたミネルバの視界に映ったのは、
大柄なミネルバが赤子に見えるほど巨大なターム成体の群れであった。
ターム成体は6本足の後ろ4本で歩行し、2本の前足にそれぞれ武器を携えている。
一般にタームソルジャーと呼ばれるその強力な魔物は、アバロンの宮殿内に累々と群れをなしていた。

仰向けに横たわるミネルバをタームソルジャー達は見逃さなかった。
俊敏な動きでミネルバに近づくと、長剣をミネルバの左膝の装甲の隙間につき立て床ごと貫いた。

「ぬぐっ……ぎぃぁぁあああ!!!」

普段決して感情を表に出す事は無く、仲間内からも鉄面皮と陰口を叩かれるようなミネルバが、
黒髪を振り乱して激痛にのたうちまわっている。
片膝を貫くタームの長剣は硬い床に深々と突き刺さりビクともしない。

「くそっ……くそっ……ターム風情が甘く見るなっ!!!」

上半身を起こしてかろうじて槍を構えるが、不安定な体制ではタームを追い払う事すらままならない。
だが、徹底的に訓練された上級兵としての誇りがミネルバに諦める事を許さなかった。

大小様々な蟻の化物が宮殿内を闊歩する様子は、脅威を超えておぞましくすらあった。
突然現れたタームの大群が、一体どこから湧いて出たのかミネルバには見当もつかなかったが
アバロンの兵士や使用人、おそらく市街地の市民も
既に大半がが身体をタームに乗っ取られていたのだろう、応援が来る様子は全くなかった。
ワレンシュタインの様に身体を食い破られた者が多数いるに違いない。

ターム幼生によるアバロン人員への寄生とターム成体による奇襲。
こんなにもあっさりと帝国の拠点が落とされた事にミネルバは屈辱を感じずにはいられなかった。


ミネルバの息が急速に荒くなり、脂汗が全身から吹き出す。
防御力を優先したハルモニアスーツは通気性には難があり、
鎧の下に着込んだ強化服は、汗でぐっしょりと蒸れて肌にまとわりついてくる。

痛みと不快感に苛まれながらも、ミネルバは必死に現状の打開策を練るが、
視界を埋め尽くすタームの大群に対抗する手立てが存在するなどとても思えなかった。

武器を携えたタームソルジャー達は次々とミネルバに刃を突き立ててゆく。
ハルモニアスーツの驚異的な防御力を学習したターム達は、正確に関節部の装甲の継ぎ目を狙ってくる。
ミネルバは上半身を巧みに揺らして避けようとするが、そうそう逃げ切れるものではない。
狙いすましたタームの刃がミネルバの両肘を貫くのにそう時間はかからなかった。

「あ゛ぐあぁあぁああ!!」

ミネルバは両肘と片膝を貫かれ、床に磔にされた。そして同時に一つの疑問が浮かんだ。
何故、自分は生かされているのか……?
決して低くは無いタームの闘争力をもってすれば、戦闘不能の人間ひとりを始末するなどたやすいはずだ。
頭部を潰せばすむ事なのに、わざわざ致命傷を避けて鎧の隙間を狙うような真似をするのは何故か。
表情を読み取る事はできないが、いたぶっているようには見えない。

大量出血で朦朧としながらも、ミネルバはタームを睨みつけて必死に威嚇した。
人間の男ならば訳も無く謝ってしまう程のミネルバの睨みだが、蟻への効果は期待はできないだろう。
だが、どうした事かタームの様子に変化が起こった。
それまで、武器を振るっていたタームの集団がピタリと攻撃を止めたのだ。

ミネルバはえもいわれぬ不安に取り付かれた。
よもや、自分の睨みにタームが怯えてくれたなどとは思っていない。
蟻がどんな感情を持ち、何を思って攻撃をやめたのかは想像もつかなかったが、
このまま、解放されるなどという事は決してない。むしろ、もっと他の別の行為が行われるのだ。

怯えるミネルバに一匹のタームソルジャーが近づいていった。
そして筋張った蟲独特の腕を伸ばすと、唯一貫通を免れたミネルバの右脚を掴みぐいと持ち上げた。


「なっ……!? 離せ、離せぇぇっ!!!」

脚に力を入れて振り払おうともがいたが、タームの腕力は人間の比ではない。
しかし、傷口が開いて激痛が全身に走ろうとも力を抜くわけにはいかない。
死に物狂いで出来うる限りの抵抗をしなければならないのだ。
なぜならミネルバの頭の中で、これからターム達が何を行うのかある一つの予想が立ってしまったからだ。
片脚を上げて股を開くこの姿勢は、まるで男を誘う下品な娼婦のようであった。

そう、ターム達は自分に欲情しているのではなかろうかとミネルバは考えたのだ。
おぞましい蟻共の慰み物として徹底的に肉体を汚され貶められてから殺される……。
果敢に戦った兵士としてではなく、無惨に犯されたただの女として死ぬ事はとても考えられる事ではない。
この惨事はきっと皇帝陛下が収めてくれるだろう。
だが、その時陵辱された痴体を晒すなどこの上ない屈辱である。
何より、蟻の性欲処理をして死ぬなどあまりに惨めではないか。

しかし、冷静に考えればこのターム達はただの兵隊。生殖能力は無いはずだ。
例えあったとしても人間相手に孕ませる事などできないだろう。
そもそも獣や亜人ならいざしらず、蟻が人間の雌に性欲など抱くはずがない。
そう頭では理解しているはずなのに、おぞましい妄想はますます膨らんでいった。

ミネルバの脚を掴んでいるタームは、姿勢を低くして彼女の股間を覗き込み触角を這わせていた。
股間は、頭部や手足の関節部を除けば装甲の無い数少ない部位である。
強化服ごしに伝わるタームの触角の気色悪い感触がミネルバを震え上がらせる。
色香の欠片もない全身鎧を透かして、
ターム達は自分の蒸れた肉体そして性器を、その複眼で全て見ているのではないかとすら思えた。

不意にタームソルジャーのハサミ型の顎が開いた。
タームに歯は無い。だがその代わりの顎の威力は、手にした武器を振るわれるよりも遥かに脅威である。
タームソルジャーはそのノコギリ状の醜い顎をミネルバの股間に押し付けた。
そして、ミネルバが密着したタームの冷たい身体に身震いした瞬間、
タームは無造作に股間に噛み付き、鎧の下の強化服をミネルバの肉ごと引き裂いた。

「ぎゃぎぃいいいいっぃぃぃいいぃいぃいい!!!」

知性の抜け落ちた叫び声とともに、ミネルバは糞尿を派手に漏らし撒き散らした。
どれだけ強い意志を持とうとも、耐えうる痛みというのは限界がある。
股間の肉を噛み千切られる痛みは、とうにその限界を超えていた。

対照的にタームソルジャーは、努めて冷酷にミネルバの股間を繰り返し繰り返し作業の如く噛み切ってゆく。
それは捕食行動ではなかった。
タームは決してミネルバの肉を屠ろうとはせず、淡々と股間を切り裂いていった。
全身を病的に震わせながら、ミネルバは絶叫し続けた。
勢い良く漏れる尿がタームの白い頭部に染みをつくる。
緩んだ肛門からはミネルバの汚物が溢れ、彼女の尻にまみれていった。

ミネルバの厚めの化粧が涙と唾液でぐちゃぐちゃになった頃、タームの作業は完了した。
ミネルバの視点からはうかがう事はできなかったが、強化服の股間部分はズタズタに切り裂かれ、
原型をとどめない性器と排泄器が露出していた。

この時ようやく、ミネルバは自分の予想が大きく外れていた事に気がついた。
やはりターム達は自分に欲情していたわけではなかったのだ。
殺戮でも陵辱でもない。強いて言うならば捕食が最も近かったのだ。
ミネルバは自分が供物にされる事に気がついた。ターム達の統率者、クィーンに捧げられるのだ。
雑種の兵隊蟻と違い、最も偉大な女王蟻は人間しか食さない。
クィーンの食すものに決して先に口はつけず、鮮度を保つため餌は殺さない。疑う余地は無かった。

ミネルバの高潔な誇りは完全に失われた。
自身が死守すべき、偉大なる皇帝の鎮座するアバロンの宮殿内で、
数でおされたとはいえ、下等なタームごときにいいようにあしらわれ醜態を晒し、
あまつさえ自らの血液と排泄物で宮殿を汚してしまうなど、
インペリアルガードどころか帝国兵の風上にもおけぬ愚行だ。
気が狂わんばかりの激痛を股間に感じながら、ミネルバは絶望に打ちひしがれた。


タームソルジャーは細く乾いた長い腕を、血と汚物にまみれたミネルバの膣口にあてがうと、
えぐるように腕を膣穴にねじ込んだ。

「ぬがぁあああ!!! ……痛い! ぐうぅぅああ、いだぁぁぁぁぁ! やめろ゛ぉぉぉ!!!」

何かを探るようにタームはミネルバの膣内で縦横無尽に腕を動かす。
鋭利な爪が膣壁を傷つけ、人間の男性器と比べれば数倍の太さの腕が膣口を著しく断裂させた。
半狂乱のミネルバは、背中を仰け反らせて泣き喚いた。
貫かれた肘も膝も、ミネルバが暴れるために傷口がますます広がっていった。

腕がミネルバの子宮口にまで届くと、
タームは器用に腕をひねり周辺の肉をかきむしりながら無理やり子宮を掴み握り締めた。

「まさか……ふざけるなっ! やめ……………………」

肉のひきちぎれる音がした。
タームは鋭利な爪で掴んだミネルバの子宮を力づくで引きずり出した。

「ぎゃぐげぇぇおがぁぁぁあああぁぁぁぁぁ!!!!!」

ヌチヌチと赤黒い粘液が糸をひき、ミネルバの体内から生臭い子宮が摘出された。
そしてすばやく他のタームソルジャーに手渡すと、そのタームは恭しく子宮を抱えながらどこかに去っていった。
クィーンに捧げにゆくのだろう。

ミネルバの膣口はだらしなく開き、体液を垂れ流していた。
女性である事など忘れて任務に臨んでいたはずなのに、女性の象徴である子宮を失い涙がとまらなかった。
だが、兵士としての誇り女性としての喜びを奪われても、ミネルバは不思議と意識は保っていた。
激痛は決して消えたわけではなかったが、どこか遠くに行ってしまったような気がした。
何もかも奪われたミネルバにとって、死は既に恐怖の対象では無くなっていたのだ。
このままゆっくり死のう、そう思った。だが、ターム達はミネルバを安らかに死なせてはくれなかった。


視界に映ったのは一本の槍だった。
槍を装備したタームは他にもたくさんいたが、どうしてもその槍だけが妙に目に付いて仕方が無かった。

(あれは何だっただろうか……。私の槍? いや、違う……)

ミネルバの槍は未だに彼女の右腕に握られていた。
肘は貫かれ、出血多量で腕など動かす事は出来なかったが、
インペリアルガードとしての過酷な訓練を受けた彼女は
どれ程の痛みを加えられても決して槍を手離す事は無かったのだ。

子宮をえぐり出せば用無しと言わんばかりに既にターム達はミネルバから離れていた。
大多数は宮殿のさらに奥、宮廷魔術師の詰め所に向かっているようだった。
うら若き宮廷魔術師の獣のような絶叫が聞こえてくる。同じように子宮をえぐられているのだろう。
若い女性の子宮のみを食するとは、クィーンはよほどの美食家のようだ。
宮廷魔術師の安否も気にかかるが、それよりも今はあの槍が何であるかを思い出す事に気が行っていた。

(そうだ……あれは、……ワレンシュタインの……槍……)

それを認識した直後、ミネルバの意識は急速に現実に引き戻されていった。
ろくに会話を交わす事も無かったが、ミネルバはワレンシュタインを信頼していた。
じっと黙して警護を行うのでも、
自分のように厳しい面持ちで威嚇するのではなく、ワレンシュタインは人が安心できる空気を作っていた。
それはインペリアルガードとして、ミネルバがどうしても到達できない境地であった。
尊敬していた。そして、それだけでは言い表せない感情もどこかにあった。
何にせよ、タームにこれ以上ワレンシュタインの槍を握らせておくのは我慢がならなかった。

「それを……離せ、醜い蟻如きが……触れるなっ!!!」

仰向けのまま、首だけを何とかタームの方に向けてミネルバは言い放った。
下級のタームソルジャーごときに人語が理解できるかどうかははなはだ怪しかったが、
他にとる術は全く無かった。


ワレンシュタインの槍を携えたタームを中心に近辺のタームが一斉にミネルバの声に反応して振り返った。
相変わらずの無表情にミネルバは戦慄を覚えた。
だが、ターム達は突如それ以上に奇怪な行動を取り始めたのだ。
やおらターム達は密集し始め、触角で互いに触れ合い出した。
ターム達が意思疎通をしているというのは想像に難くなかったが、問題はその内容だ。
しかし、そもそも言葉すら発しないターム達の会話の内容を推測するのは不可能に近い。

すぐにターム達の集会は解散された。
そして、世にもおぞましいタームの集団は4本の後ろ足を忙しそうに動かすと
ミネルバの周りをぐるりと取り囲んだ。
真正面には、槍を携えたターム。間違いなくワレンシュタインの物であった。

「そいつ……を、その槍を……はな…………………………」

子宮をえぐられて息も絶え絶えになりながら放とうとしたミネルバの言葉は遮られた。
正面のタームが、ミネルバの左膝を貫いていた長剣を突然引き抜いたのだ。

ターム達は悶絶し震えるミネルバの両の足首を掴むと天井に向かって左右に広げた。
ズタズタの膣口と汚物まみれの肛門がターム達から丸見えになる。
正面のタームが槍を構えた。

「何を……やめ、ろっ……」

狙いは正確だった。
ワレンシュタインの槍は寸分ずれる事無く、ミネルバの肛門に深々と突き刺さった。

「お゛ぁぁぁああ!!!    がひっ、ぐぇぇっ!!!   ごぇえええ……あっぎゃぁぁぁあああ!!!」

常軌を逸したミネルバの咆哮が宮殿にこだまする。
槍を携えたタームはミネルバの肛門をかき混ぜるように何度も槍を突き立てた。
一突き一突きが確実にミネルバの臓物を破壊してゆく。


それから、ミネルバが絶命するまでは極わずかの時間であったが
拷問と呼ぶ事すら生温いタームの仕打ちは時が止まったかのようにひたすらに長く感じられた。

正面のタームはおもむろにワレンシュタインの槍をミネルバの肛門から引き抜くと、
筋張った腕を血の吹き出る直腸にめり込ませた。肛門の周辺が痛々しく裂傷を起こす。

タームはひとしきりミネルバの体内をまさぐると、
ズタズタの肉片と化していたミネルバの臓物を無造作に掴み、引きずり出した。
腸液と血の混合物が鼻の曲がりそうな異臭を辺りに漂う。

正面のタームは即座にミネルバの臓物片を口に含むと、
強靭な顎でさらに細かい肉片に変え、ジュルジュルとすすりはじめた。
すかさず、他のタームがミネルバの肛門に腕をねじ込み臓物を体内から掴み出す。
我先にとタームの集団は次々にミネルバの股間に腕を挿入し、内臓を食らい体液をすすりあった。

「ぎゃぁああぁぁああああぁぁぁああぁぁぁぁあああ!!!!!!!
 早ぐ……はやぐ殺じでぇぇぇ!!! もう、い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」


再び他のタームにワレンシュタインの槍が掴まれた。穴が一つでは足りないのだ。
ターム達は眼前の人間の雌が死んでしまう前に新鮮な臓物を思う存分漁りたい衝動にかられていた。
子宮を失いポッカリと口を開けるミネルバの膣穴に槍が挿し込まれた。
槍はミネルバの膣奥を一撃で貫通し、中に詰まる臓物への新たな道を開けてくれた。

ターム達は嬉々として第二の穴に腕を突っ込み、内臓をえぐり出した。
生温かいミネルバの体内器官は湯気を放ち、ターム達はわき目も振らずにむしゃぶりつく。
ミネルバはご馳走の詰まった肉質餌箱にすぎなかった。
ミネルバの股間の三つ穴から噴出すどす黒い体液でターム達の顔面はうす汚く染まっている。
肛門と膣穴に巨大蟻のおぞましい腕を突っ込まれて、ミネルバは哭いた。

思えば、ワレンシュタインの槍を見とがめた時に、
何もせずただじっとしていれば命だけは助かっていたかもしれない。
ターム達は子宮を引きずり出し終えたミネルバ自身に興味を失っていたし、
動かないミネルバを死体と認識していたかもしれない。
何も出来ないくせにターム達を挑発しいらぬ食欲に火をつけ、
結局最もむごたらしい方法でじわじわと殺されるはめになるとは、インペリアルガードが聞いてあきれる。

(でも……。ワレンシュタイン、あなたはもっと苦しかったのだろう……。
 あなたと同じように、身体の中をかきまわされながら死んでいけるのは幸せなのかもしれないな……)

ふっと意識が遠のいた。
誰かが優しく髪を撫でてくれたような気がした。
すっと通った鼻筋に触れ、頬に手のひらを添えて、唇をこじあけて……。

(えっ!?)

強烈な違和感を感じて目を開けたミネルバの目の前には、
タームの複眼と触角そしてハサミ型の顎がせまっていた。


既にタームの鋭利な両腕はミネルバの上顎と下顎をそれぞれ掴んでいた。
人体で最も強い顎の筋肉をもってしても、タームの腕力には遠く及ばない。
口を閉じるどころか、あっさりと顎を外されてしまった。

傍から見れば実に間抜けな顔をしていただろう。
だが、タームは嘲笑もせずにミネルバの口内を覗き込むと強靭なハサミ型の顎を突っ込んだ。
口づけをするように。

「ごぼぇぇええっげぇぇぇえええぇえ!!!」

タームはミネルバの口内で彼女の舌を切り刻んだ。
柔らかな極上の肉片をむさぼり、しとどに吹き出す血液をすすった。
強烈な痛みがミネルバをみたび覚醒させる。血が口内に溜まり、呼吸もままならずミネルバはもがいた。
幸せな夢を見ながら死に逝く事すらターム達は許してくれなかったのだ。

舌を食いちぎってしまうと、
タームはミネルバの外れた顎に腕を突っ込み股間の穴と同じように咽喉から直接体内をまさぐりはじめた。

「げぼっ……ごぶっ、ぐぶっ……」

気管を破壊された直後、ミネルバは全身を痙攣させながら絶命した。
しばらくの間、ターム達はミネルバの穴という穴をまさぐり臓物の味わいを楽しんだ。
汚物も残さず漁り、眼球もえぐられ、頭蓋も割られて脳髄をすすられた。

臓物を失い、入れ物だけになったミネルバにタームの幼生が群がっていった。
皮も肉も骨にいたるまで、ミネルバはタームの餌となった。
腕も脚も残さずたいらげられた。
ターム達が去った後、そこに残ったのは帝国の誇る最強防具ハルモニアスーツと
決して手離す事のなかった槍だけが残った。
傍らに打ち捨てられたワレンシュタインの槍と寄り添うように並んでいた。



387 :119:04/06/29 18:36 ID:QM2iZ+/d
以上です。

ロマサガ2をプレイした事のない方のために若干の補足をしておきます。ネタバレ含みます。


ゲームの主人公は強大なバレンヌ帝国の皇帝です。

インペリアルガードは皇帝が仲間にできる帝国兵で、
防御力の高い全身鎧を装備し、槍の達人でもあります。


タームと呼ばれる蟻のモンスターは
ロマサガ2の世界の中の「サバンナ」と呼ばれる場所の地下に巣を作っていました。
サバンナには人間も住んでおり、彼らはタームの格好の餌でした。

旅の途中でタームに滅ぼされたサバンナの村の存在を知った皇帝一向は、
タームの巣に乗り込んで女王蟻(クィーン)共々、根絶やしにしてしまいます。

けれど、クィーンは死ぬ間際に皇帝の身体にこっそりと卵を植え付けており、
やがて卵は孵化して新たなクィーンが産まれ、
帝国の拠点アバロンの地下に密かに巣を作り、皇帝への復讐が始まるというストーリーになっています。


このSSは、クィーンによる皇帝への復讐劇の一場面として書きました。

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