極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

883 :鬼畜ロワイヤル序ノ弐:04/01/23 08:56 ID:aO0VInuI
登場人物

ラクチェ:「FE聖戦の系譜」このスレでも登場したアイラの娘。母に似て誇り高き女剣士

フィー:同上。このスレでも登場したフュリーの娘。母と違って元気でお転婆

パティ:同上。ブリジットの娘の盗賊娘。かなりのお調子者。

リーン:同上。シルヴィアの娘の踊り子。母より大人しい?ゲームでは輪姦されたらしい描写が・・・

ジェシカ:「ルナシルバースター」半獣人の神官。お転婆姫だが父王の前ではおしとやか


ドシ:「バスタード」死人使い。良質の目玉を集めている

リンチ:同上。悪魔の鎧を着た不死戦士。斧の技も冴える

ビビアン:同上。妖魔の鎚ほこを持つ一つ目巨人


今回はとりあえず2レスのみの投下・・・しかし、まずいとこに誤爆した・・・



「リィィーーーーーーン!!!」
 巨大な戦鎚がリーンと呼ばれた少女の上半身を無残に叩き潰す。
 美しかった母の面影を映す頭部は一瞬にして破裂し、年頃の少女らしくスレンダーな
ボディーは醜い挽き肉と化し、臓物を辺りに撒き散らした。
「リ…リ、リーン……ううぅ……!」
 ショートカットの緑髪の少女騎士──フィーがリーンの亡骸を直視して嗚咽する。
 艶やかなや髪は血の色に赤く染まり、砕け散った肉と骨と脳味噌に塗れ、
潰れたひき蛙のように変形した身体からは破裂した内臓が顔を覗かせている。
 その醜い肉塊の下にある踊り子らしく美しく引き締まった肢体がよりグロテスクさを
際立たせ、残酷さを演出していた。

「フィー、危ないっ……!」
 勝気そうな黒髪の少女剣士──ラクチェがフィーの身体を突き飛ばす。
 フィーの身体があった場所に戦斧が唸りをあげて振り下ろされた。
「死んだ人間の事は諦めるんだ、今は生き延びることだけをっ……!」
「そんなんじゃフィーまで死んじゃうよ…私、そんなの嫌だからね」
 お下げ髪の身軽そうな格好をした少女──パティーがフィーに駆け寄る。
「う…うん、ゴメン……」
 体制を立て直すと槍を構え、自分を狙った戦斧を持つ重鎧の不死戦士をけん制する。
 フィーに厳しく言い放ったラクチェにしても、胃から逆流するものを感じていた。
 目の良い彼女には、戦鎚の一撃を受けてリーンの顔面が変形し、ひしゃげてゆくのがはっきりと
脳裏に焼き付いていたからである。
「リーンはもう無理なの……助けてあげられないの!?」
 フィーが3人に守られるようにして後方にいる、僧衣に身を包んだ少女に訊ねる。


「残念だけど、ああなってしまったらもう……」
 半獣人の神官らしき少女──ジェシカが悲痛な面持ちで答える。
 ラクチェが無念さにギリっと歯を噛み締める。
「私も体術には自信があるわ……一緒に前で戦わせて!」
 そう言ってジェシカが3人の前に出ようとするのをラクチェが制止する。
「ジェシカさん、敵は私とフィーが引き受けるわ……この中で唯一治癒魔法が使える貴方に
もしものことがあったら私達は全滅するから……」
 フィーに目配せをして1人前へ出る。
「だからジェシカちゃんは私達の後ろに居て、ね?……それに」
「え……?」
「ラクチェの側にいたら邪魔になりそうだし」
 剣を構え静かに呼吸を整えるラクチェを見て、フィーが肩をすくめる。
 4人の周りのアンデッドの群れがその包囲の輪を縮めてくるのをラクチェがキッと見据えた。

「バァ〜カな小娘が、このドシ様が作った可愛いアンデッドたちに勝てると思っているのかァ?」
 ドシと名乗った男が、ゾンビや骸骨兵の後ろで短い手をぶんぶん振り回しながら威張る。
「黙りなさいよ、このチビィ〜!」
 ラクチェの後ろに隠れながらパティがあっかんべえをする。
「この状況で減らず口を〜!お、おまけにこのドシ様をチビ呼ばわりとは……!!」
 その通りの事を言われ、屈辱に小さな拳を握り締める。
「あーあ…パティってば口が悪いなぁ……」
 呟くフィーの後ろで神官のくせにもっと口の悪いジェシカが「そう?」と首を傾げた。
「ゆ…ゆるさぁ〜ん!お前ら、殺してしまえぇぇ!!」
 不死怪物の群れを迎え撃つラクチェの全身が薄く輝きを放っていた。


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