極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

33 : ◆jHCuM/6C1s :04/02/01 10:30 ID:lh/HQKoI

ある日のことです。榊さんは隣町に向かう電車に乗っていました。
(隣町のデパートで限定生産の『ねここねこ』ぬいぐるみを売っていたのです)そのときです。
「……?」
お尻に違和感がありました。誰かに撫でられているような。
「ん……っ」
気のせいではありません。今は午後のラッシュアワー。
まわりは鮨詰めです。こういうことがあっても不思議ではありません。
(痴漢だな……)
うつむいて、真っ赤になってしまいます。
榊さんが痴漢に遭ったのは一度や二度ではありません。
榊さんの豊満なボディを狙う男たちの手に、何度も何度もイタヅラされてしまいました。
その度に、嫌で嫌で仕様がなかったのだけれど、かといってどうするということもなく、
ただ痴漢たちの為すが儘に嬲られているのでした。
(またか、嫌だな……はやく終わって……)
痴漢どもの中には榊さんの秘所にまで手を突っ込んでくる輩もいましたが、大抵はそこまでせず、
我慢していれば適当なところで満足してくれるのでした。しかし、今回は勝手が違いました。


「よぉ、榊さんよ。思った通りいい体してるじゃねえか。へへ」
「――!?」
慌てて、声のする方に振り向こうとしますが……
「動くんじゃねえっ!」
小さな、しかし低くドスの利いた声で釘を差します。
「山猫がどうなってもいいのか?お前が飼ってる西表山猫がよぉ」
「……何だと?」
榊さんはさっと青ざめました。
「へ へ お前の飼っている山猫は預かってるぜ。みてみなよ。――振り向くんじゃねえぞ」
野太い、肉体労働者のような武骨な指が、細い肩越しに伸びてきました。
指の間に挟まっている一房の獣毛。この独特の色は間違いなく……
「お前……! マヤーに何をしたっ!?」
榊さんの顔は忽ち真っ青になっていきます。自分の名前、
それとマヤーを飼っていることを知っていたことといい、嘘や出鱈目ではなさそうでした。
「くく、そう興奮するなって。あんたにちょいとばかし用があるんだよ」
顔の見えない男は耳元で囁きます。
「次の駅でちょっと付き合えや。その前に楽しましてもらうけどよ……抵抗するなよ」
(んっ……!)
ごつい指がいきなり榊さんの胸を鷲掴みにします。そうしてそのまま、荒々しくもみしだき始めました。


「んっ……やぁ……」
男の骨張った手は、榊さんの乳房を好き勝手にこねくりまわし、嬲ります。
男の掌の中で、榊さんの豊満な乳房は何度も何度も形を変えていきました。
「へ へ すげえ弾力だな。指を弾いてくるぜ」
「……っ」
榊さんは、羞恥と屈辱とが綯い交ぜになった顔つきで歯をぎりっと食いしばりました。
ですが、今は耐えなければなりません。男の意志に逆らう訳にはいかないのです。
大好きなマヤーの身の安全が懸かっているのですから……。
男の手は一通り乳房の感触を楽しむと、次に榊さんの乳首を執拗に責めます。
指の先で突起をはさむと、少し強めの力でくりくりと摘みあげました。
「あっ……はぁ……っ」
「くくく、どうした? よがり泣きがまじってきたぞ」
「あっ……あふ……ッ!」
男の指はごつい見てくれにも関わらず、絶妙なタッチで榊さんの胸をいたぶります。
榊さんの口からはいつの間にか切なげな呼気が漏れはじめていました。
「そろそろ、下もいくか」
そんな榊さんの変化を感じ取ったように、いきなり男の手がスカートの内側に侵入してきました。
男の指は子猫がプリントされたパンティの上を筆先でなぞるように触れます。


「ああっ……!? はぁッ……!」
「何だ、もう濡れてるじゃないか。大人しい顔して意外とスケベな女だな」
男の指は布地越しに、割れ目をなぞるようにして上下に擦っていましたが、
クリトリスの位置を指先で探り出すと、そこに狙いを定めてに弄くりはじめました。
「ふぅっ……くぅ……っ」
足がガタついてきて、榊さんはもうまともに立つこともできません。
手すりに寄りかかって、手首でかろうじて全体重を支えていました。
内股を生暖かい液体が滴って落ちていきます。
「くくく、ビショ濡れじゃないか……。そんなにイイのか、顔に似合わず淫乱な女だな。
――おっと、もう着く頃だな。仕方ねえ、お楽しみは後にするか」
車内アナウンスが、間もなくの到着を予告します。
男はこの駅からどこかに榊さんを連れ込もうというのです。
「よし、降りろ」
制服のスカートから手を抜いた腕が、今度は榊さんを肩を荒々しく掴みます。
榊さんは杭を抜かれた様にへなへなと崩れそうになりながらも、何とか踏ん張りました。
目にはうっすら涙が浮かんでいました。
(わたし、これからどうなるんだろう……?)
荒い息を吐き吐き、榊さんはぼんやりとプラットホームに降り立ちました。


そうして、男に引き立てられる儘、榊さんは改札口を出ました。
駅の構内を突っ切り、駅前ロータリーで待っていたのは、窓ガラスまで黒く塗りつぶした一台のワゴンでした。
男は片手で榊さんの腕を捻り上げたまま、わずかに開けられた窓越しに何やらボソボソと会話を交わすと、
そのまま榊さんをワゴンの中につき飛ばしました。すぐに腕が伸びて榊さんは押さえ込まれてしまいました。
暴れようにも、素早く手錠を掛けられ、口には猿轡を噛まされてしまいます。
明らかに手馴れた者の仕業でした。唯一、自由に動かせる目にも、車内の様子をよくみる間もなく目隠しをかけられてしまいました。
やがて、エンジンが轟き、車は発進しました。……無情にもそれを見咎めた人はいなかったのです。

そこで榊さんを待っていたのは男たちのいつ果てるとも知れぬ陵辱と監禁でした。
コンクリートが剥きだしになったひび割れた壁、タイルが剥きだしになった薄汚れた床。
どこかの廃ビルであることは明らかでしたが、一体どこにあるかなど分かるはずもなく、
まして、助けを呼ぶことなど不可能でした。
榊さんは何人もの男たちに、毎日のように侵され続けました。


「うぶぅ! ぶぶぅ!」
男の毒々しい肉棒が榊さんの口につきこまれます。
榊さんの小さく可憐な唇に、太く真っ黒なチ○ポが押し込まれ、激しく擦りつけられているのです。
それは、誰が見ようとグロテスク以外の何物でもなかったでしょう。
ですが、既に何百回となくザーメンを飲み込まされてきた榊さんは死んだように無反応でした。
涙はとうに枯れていました。
「おうっ、おうっ、おうっ!!」
やがて、男が細かい震えとともに絶頂の雄たけびを上げます。
男の逸物が唇の中で弾け、迸る先端から鼻が曲がるような臭気を口いっぱいに撒き散らします。
「……ん……ぐぶっ……」
榊さんは無表情にそのザーメンを飲み干しました。
吐き気も、もう感じなくなってしまいました。
そもそも胃から吐き出せるのは一杯に注ぎ込まれたザーメンくらいなのですから。


男たちはあらゆるセックスを榊さんの体に叩きこみました。
輪姦・異物挿入・ハードSM・獣姦・スカトロジー

マニアの間でハードコアと呼ばれるものの中で榊さんの肉体に加えられなかった虐待は何一つありませんでした。
ですが、榊さんは抗う素振りを一つすら見せず、それを受け入れました。
皿一杯に盛られた犬のう○こまで黙々と喰い続けたのです。
それでは榊さんは狂ってしまったのでしょうか?

違います。榊さんに理性はありました。
いつものようにものを考え、かわいいものを見ては妄想を逞しくし、
無口ながら友達とも口をきき、時には不器用ながらも大事な友達に愛情を表現する
――そんな榊さんの心はまだ生きていました。まだ、生きていたのです。


(マヤー……マヤ……ァ……)

男たちは約束してくれました。大人しく言うことを聞いていれば、いずれマヤーは返してくれると。
ここから解放してやるのだと。
ザーメンを何リットルと飲み干し、顔中が糞に塗れながら、ただマヤーのことだけを思っていました。
自分を信じて命がけでやってきてくれたマヤーを。
自分を決して好いてはくれない猫たちの中で唯一こんな自分になついてくれたマヤーを。
自分を母のように慕ってくる愛しい子猫を。
そしてこれからマヤーと一緒に暮らしていく未来を……

唐突に、柏を打つような音が響きました。
照明が落とされ、男たちが何やら機材を動かします。
男たちはビデオを撮影しているのでした。
榊さんが犯されつづけた薄汚れたシーツの周りには何やら機材が並べられ、
高い三脚に支えられた黒い筒などはどう見てもビデオカメラ――それもかなり本格的な――のようでした。


「オラ、飯だ」
榊さんの前にお皿が湯気を浮かべながら放り出されました。
かたい床に落ちてピチャと少し中身がこぼれますが、男は構おうともしません。
カレーライスのようでした。
「あ……ぁ……」
時間の感覚など無くなっていた榊さんですが、長い間ロクなものを食べたことがないということだけははっきりとしています。
香ばしい匂いが鼻をつき、唾液が溢れ返ってきました。実際、160時間近くぶりの食物なのですから無理も無いでしょう。
榊さんは犬のように顔を埋めそのカレーライスに貪りつきました。中の肉は腐っているようでしたが、そんなことはお構いなしに涙を流して肉汁を啜りました。
「たっぷり喰えよ、『最後の晩餐』なんだからな」
皿を差し出した男がニヤニヤしながら眺めていました。

言うまでも無く、男たちはスキマ産業に従事する者たちでした。その中でも非合法な裏ビデオの撮影・販売を生業とし、その手のマニアに流している、そういう連中です。当然、モザイクなどはかかりません。
榊さんが性器をさらけ出し、そこに肉棒が差し込まれるさまも、榊さんが涙を流して犬のう○こを食べるさまも、血しぶきを上げて膣を裂かれながらフィスト・ファックされるさまも、みな丸見えです。
今回は特に上玉だから相当の儲けが得られるでしょう。そうして、男たちの商売にはもう一つ特殊なものがあったのです。


男たちは食事を終えた榊さんを取り押さえると、手足を拘束しました。
またいつものが始まるのか、と榊さんがぼんやり思ったその時、意外な声が聞こえました。

「やあ、榊君」
「……ら……せんせ……?」

そう。そこに立っていたのは榊が通っている高校の教師、ベージュの外套に身を包んだ木村でした。
「猟奇ビデオって知ってるか?」
不意に男の一人が口を開きます。
「手足切断したり、目ン玉くり貫いたり、切り刻みながらファックして、
今度は死体をファックする、反吐が出るほどクールでサイコなビデオ」
男たちは口々に説明していきます。
 「うちはな、お得意さんには金額と協力次第ではそういうビデオを
丸ごと買ってもらってるんだ。出演料こみでな」
「三千万だってよ、凄いねこの先生」
ヒヒと涎を垂らしながら木村が拘束された榊さんに圧し掛かってきます。
男の一人がすかさず台の上にのせられた「道具」を差し出しました。
「マヤーは……マヤーは……助けて……お願い……ぎゅ!」
メスが鳩尾に沈み込みはじめました。
「あの猫になら今から会えるぜ。お前の腹の中でな」
それが榊さんが最後に聞いた言葉でした。


――それ以後、皆が榊さんの姿を見かけることはありませんでした。

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