極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

初めに大阪の死体を発見したのは滝野智だった。
智が訪ねたアパートの一室で首を吊っていた大阪は腐っていた。
空洞の眼窩には蛆がいっぱい詰まっていた。
「大阪……冗談だろ? そんな変なボケかますなよ……なぁ」
死ぬ前の大阪を見た人はいう。顔はパンパンに膨れ上がり、青黒く爛れていたと。
目茶苦茶な量の食物を一度に詰め込んでは、何度も吐き戻していたと。
狂ったようにそれを繰り返し、思い出したように奇声を発し叫んでいたのだと。
「お前、せっかく大学入れたんだぜ? あたしらが大学入れるなんて奇跡みたいなことだぞ。
せっかく、これから楽しい生活が始まるっていうのに……せっかく、人生はこれからだってのに……」
智が目をかっと見開いた。
「何で死んじまったんだよおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

血の涙を流す智を外より窺う目が一対、二対と。智のアパートを監視していた男たちが動いた。
青ざめた顔で、智がふらふらと出てきたのだ。固より注意の散漫な彼女であるが、いまは甚だそれが酷かった。
男は易々とその背後を取ると、智の頭部を殴打した。
渾身の力のこもったブラックジャックが後頭部にめり込んで、智は鼻血を噴き出しながら前のめりに吹っ飛んだ。


「……おう、そこに置いておけ」
「カメラの用意は……」
雑音と共に聞きなれない男たちの声が頭に響いた。と、同時に鈍痛が脳天に衝き抜けた。
「う……ぐうっ……」
智は身を起こそうとして、動いた体に金属の戒めに気づいた。
後ろ手に手錠を掛けられ、パイプ椅子に繋がれていた。
「お目覚めかい、智ちゃぁーん」
素っ裸の男たちが7,8人自分を取り巻いていた。皆、顔には悪趣味な覆面を着用している。
男たちのペニスはみな隆々と反り返っていた。……悪い冗談としかいいようがない光景だった。
「なんなんだお前らっ! 頭おかしいんじゃないのか!?」
智は上ずった声で怒鳴り散らした。虚勢を張っているというよりも、
混乱してテンションが上がっているらしい。男たちが怖気づくほど喚き散らす。
と、そこへ覆面の下から長髪を垂らしている男が前に進み出た。手にはブラックジャックが。
「フン!」
「ぶぎゃっ!」
腰を回転させて打ち出されたブラックジャックは、遠心力を込められて智の顔面を2センチほど陥没させた。
一撃、さらに二撃。鈍い音と共に何かの破片が弾け飛ぶ。男が智の前髪を荒々しく掴み上げた。


「大人しくしねえと殺す」
「ぎひぃ……ぎひぃ……」
弱弱しい呻きを漏らす彼女を尻目に男たちがグロテスクな器具を取り出していく。
その元へ弾けとんだ破片が転がってきた。智の前歯だった。
「おい、まずビラビラを撮るぞ」
「へーい」
男の一人が智の背後にまわる。
「ぎ……やめ……」
木から落ちたトマトのような顔になった智は、掠れた声で呻くのみである。
男たちは易々と智の衣服を脱がし、あるいは引き裂いていった。
直ぐに、秘所を覆う布まで露わにされる。
「ぐうっ……ひぐぅ……」
ぽたぽたと液体が頬を伝って床に滴った。智の涙である。
智の秘所は男たちのまえで露骨に暴かれ、ラビアのひだをびらびらと指で押し広げられていた。
そこへ閃光と機械音が響き渡る。写真撮影されているのである。
「お前の友達にも同じことをしてやったんだぜ」
「……ぁ……」
「そしたら自殺しやがってなあ、笑わせるぜ!」
「ギャハハハ!」と男たちが一斉に破顔した。
「…………」
「何だ、その目は……?」
再びブラックジャックを手に智に近寄ろうとする長髪の体を皆が必死で留め、なだめる。
今、玩具を壊されるわけにはいかないのである。


「フン! いっておくがな、あの女が死んだのはお前のせいなんだぜ!」
智の体がビクンと震えた。長髪の男がいう。
大阪に加えられたレイプがあれ程むごいものになったのは全て智のせいなのだと。
無論、それは自分勝手な理屈に過ぎなかった。
だが、皮肉なことに、あれ以来男たちの残忍性が急激に成長を遂げていったことは間違いなかった。

「お前のせいだぜ、俺達はもう、並みのレイプじゃ満足できねえんだよ」
「ああ、膣の裂ける音なんか一度聞いたら止められねえよ、ヒヒ」
今までの男たちの犯行と言えば、酔って身動きが取れなくなった女性を、
酔い潰れているうちに次々とレイプしていくというものであった。
被害者の女性は自分が20人くらいの男に強姦されたという事実を知り、
後で自殺未遂を繰り返したり、ストレスで過食症になっていったりしたものだが、
それでもある意味幸せといえた。これから犠牲になる智には、
レイプ集団の中でもサディズムに目覚めた狂人精鋭の暴行が待っているのである。
それも、意識がある裡に。それはつまり、正気のまま地獄を経験しなければならないということであった。

「まずはこれを入れようぜ」
男の一人がペニス型バイブを取り出した。白っぽい樹脂で作ってある、
見かけはごく普通のバイブレーターである。
ただ、普通と違っていること点はかりの直径が大人の握りこぶしくらいあることだが。


「……ぁ……や……」
「ん? 聞こえねぇーぞ?」
長髪の男は耳に手を当て、おどけた仕草で体を屈めてみせる。
智の口からは聞き取れないほど微かな呼気が、へし折られた門歯の隙間から往復している。
別の男がバイブレーターの切っ先を智の秘所にあてがった。そして、力を込めはじめた。
「ぁ……め……!」
「んぅ? よく聞こえんな。――そうか。きっと喜んでるんだな」
「あっ、分かった」というような顔つきで、長髪の男がぽんと手を叩き、会心の笑みを浮かべた。
「入れて欲しいんだってよ。だったら、いっちょやったれや」
「おお、そりゃ喜んでるんだからよ。そこまで欲しいんなら入れてやるぜ」
「や……め……やめろおおおおおおっ!!」
めりめり、という音をさせながらバイブが智の割れ目に沈み込んだ。
「ぐぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ようやく、智は声が出た。
まあ、秘所が修復不能になるくらい裂けてしまったのだから、絶叫するのはむしろ当然といえるだろう。
ちなみに、智はこのときまで処女であった。
「ぎゃひいいいい! ひぐぅうううううう!」
狂ったように暴れまわる智は、縛り付けられている椅子ごとガタゴトと揺れ、床に転がりそうになる。
「ぎゃはははは! そんなに感じてるのか?」
男たちは手を叩いて囃したて、哂いに緩んだ目と目を合わせて互いに頷きあう。
「今度はスイッチいれようぜ」

――その言葉は激痛にのたうちまわる智の心を、さらに絶望へと蹴落としていった。


「んじゃ、いくぞ〜」
「むぐぅおおおお! うおおおおっ! やめろおおおおおおおおおっ!!」
智はもう半ば狂っていた。文字通り半死半生で膣内に押し込まれた異物を拒絶する。
だが、さらなる激痛から逃れる術も無ければ、都合の良い救いの手なども無かった。
バイブレーターの電動スイッチが押された。

「ぐぎゃああああああああああああああああああっ!!」
ぶしゅう、と智の秘所から鮮血が迸る。根元まで食い込んだ極太の凶器は機械的な振動をただ黙々と智の秘所に加えている。
智の膣内はズタズタに裂け、取り返しのつかないほど壊れてしまった。もう、二度と女としての用法には耐えられないだろう。
「ぐおおおおおっ!! おおおおおおおおおおっ!!」
智はもう人語を発していなかった。口から発するのは雄たけびとも断末魔の呻めきともつかないものだった。
瞳孔が拡散し、顔からは脂汗が流れている。男たちはまるで豪華な料理に舌鼓を打つように、
しみじみとその絶望を噛み砕き、うっとりと味わった。
「ちーんこ、パワーアップ!!」
長髪の男の手中でスイッチが変更された。ペニスバイブはカリの部分で円運動を始めた。
智の裂けた膣内の傷がさらに3センチは拡大した。


「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ひときわ激しく暴れて、智の全身は痙攣し始めた。苦痛にのたうっているというよりは、
熱病に掛かって小刻みに震えているような症状だった。裂けて開ききった膣からは鮮血が滴り、
足元に50センチ平方くらいの血溜まりを広げている。その上に水流が迸った。
「気絶してんじゃねえぞコラァ!」
バケツを片手に、髪を掴んだ長髪が智のひしゃげた顔を上向かせた。
智は潰された顔で白目を向かせて痙攣するしかない。だが、意識を失うことはついぞ許されなかった。
バイブの次は休む間もなく男たちの肉棒を受け入れなければならなかったのだ。
男たちはペニスをみなぎらせて待機している。ペニスは全て練り辛子がたっぷりと塗りこまれていた。

長髪のアイデアである。


<終わり>

管理人/副管理人のみ編集できます