極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

710 : ◆aUFTCAKqJY :04/10/20 01:35:52 ID:TCO0I853
便乗してためしに適当に書いて見た


711 :どこかで何か狂って:04/10/20 01:37:10 ID:TCO0I853

あの梅雨の日に、梅雨の日に。

祐巳が紅薔薇の蕾に選ばれて幾ばくか。
当然、校内にはこれを快く思わぬものたちが居た。
当然であろう。差して美人と言うわけでもなく、成績も並。
性格とて弱弱しい。言わば目立たない凡人に過ぎない少女が、
全校生の憧れの的である薔薇さま方の候補に加わったのである。

「ああ……」

今日も上履きは隠されていて、スリッパを履いて歩く。
教室で待っているのは押し殺した沈黙。冷笑。悪意。
かつては親しげに話した蔦子や桂さんまでもが祐巳を無視する様になっていた。

決定的なことはあの梅雨に起きた。
祐巳を捨て、松平瞳子を連れて去っていく祥子。
祐巳は呆然と、雨の中、しゃがんで嗚咽するしかなかった。
そして、救いの手は差し伸べられなかった。


――佐藤聖、リリアン女子大所属するの元白薔薇は、
その日、ささいなことから大学に姿を見せなかった。
或いは、そのとき、その瞬間、彼女さえ居れば破局は訪れなかったのかもしれない。

「ちょっと、いいかしら」

休業時間、祐巳は数人の女子に囲まれた。
連れて行かれる先は女子トイレ。(もっとも、女子高ゆえ殆どが女子トイレなのだが)
もしくは、放課後付近の人気のない公衆トイレである。
身動きも取れないほど、体を密着させられ、便所に入ると途端タイルの上に突き飛ばされた。

「あ痛っ!」
「あらあら、痛いですって」

上を向く、瞬間、縦ロールの、目から殺気を感じ取った。
「と、瞳子ちゃん……」
見上げる目の前には松平瞳子が立っている。自分からお姉さまを奪った相手。
「ねえ、みんな、瞳子ちゃん、何でこんなことするのよお。もうやめて」
祐巳の言葉は最後まで言葉として発せられなかった。
瞬間回し蹴りの足刀が祐巳の顔面にクリーンヒットした。
「ぶううっ!!」


祐巳へのイジメはエスカレートしていった。靴を隠す、画鋲を入れる、
指定鞄をゴミ箱に捨てる、シカト、嘲弄、そしてついに暴力。

「ぐうう」
「何が『何で』ですって、このメス豚がっ!!」
祐巳が鼻を押さえて苦悶する。
益々興奮する瞳子に合わせて、周りの女生徒たちが祐巳に暴行を加え始めた。
踵を、狂気に、祐巳の顔を潰していく。
「調子に乗ってるんじゃないわよ!」
「この反吐薔薇」
「ぎゃあああっ!! ぐえええっ!!」
血飛沫が舞って二つ別けの髪を塗らした。顔面は実際固い骨で出来ている。
其処に少女の未熟とはいえ立派な暴力が炸裂して、硬質同士が砕ける音が響いた。
鼻骨のひしゃげる音がその嚆矢である。踵やつま先の骨が祐巳の顔や
時に目玉などの柔らかい部分にめり込んで行く。
「ぐぼお、ぐうう」
「オラオラ!」
「ぐぎゃああ、げえぼ!」


そして――
二十分は続いた暴行で、祐巳はもはや立てなくなっていた。
少女ら曰く「ゴキブリのように」便所タイルに這いつくばっていた。
血と涎と涙と反吐と血反吐を吐いて床を嘗めていた。
「ほら、、立ちなさいよ」
「ぶぼ……っ」
腹を何度も蹴っても身を捩ることもできない。
そんな祐巳に満足しているのは、ただ嫉妬だけをぶつけて来た女達であった。
だが、違うものもあった。
「な……ぜ……」
縦ロールが瞬間律動を持って揺れ動く。
「なぜですって……」
途端、瞳子の顔に宿る憎悪の業火。その狂気に押されて他の少女たちは後ずさりして消えていった。
「まだ分からないんですか? あなたの――お前のせいで、祥子お姉さまは」
「もう、そこら辺で止めておくんだ」
声は背後から聞こえた。

(つづく?)

※続き(次スレ投下分)
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