極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

 戦闘員との戦いに敗れたボクが連れ込まれたのは、悪の秘密結社の地下にある手術室だった。

 手術室には、薬品の匂いと、鉄の錆びた匂いと、そして空気に染みこんだ血の匂いとが渾然としていた。
 ボクはバトルコスチュームのまま手術台に手足を拘束され、その生臭さの中に置き去りにされた。

 やがて、ボクが時間の感覚を失いはじめたころ、手術室のドアが開く音が聞こえ、

「むひひ……つ、つ、ついに流星天使タンをいじめられるんだぁ……」

 と、陰湿な笑みを浮かべる白衣姿の小太りの男が、ボクの視界を覗き込んできた。
 彼に続き、白衣姿の男達が手術台を取り囲む。戦闘員ではない。おそらく研究員だ。
 彼等の、嗜虐心に満ちた眼差しをひしと感じる。男達の荒い鼻息にじりじりと焦燥を煽られる。

「このっ……ボクにちょっとでも触ったら、ただで済むと思うなよ!」

 ボクは、身体の芯からこみあげる戦慄を封じ込むように、叫んだ。
 すると、男達はびくりと表情を強張らせ、ボクから一歩遠ざかった。

 ――所詮、彼等は戦闘員ですらない、単なる悪の秘密結社の研究員に過ぎない。
 いざ戦闘となれば、『シューティングスター』に変身した状態のボクに勝てるわけがないのだ。
 ボクが身に纏うレオタード風のバトルコスチュームは、ボク自身の身体能力を倍増させてくれる。
 だが――、

「何言ってるの、流星天使タン?
 うちの戦闘員にやられて、スーツの戦闘能力は完全に壊れちゃったんでしょ?
 今の君は生命力が高いだけの女子中学生に過ぎないってことはわかってるんだよハァハァ」

 そう言って、小太りの男はいつのまにか手にしていたメスの先を胸に押しつけてくる。
 その刃の鋭さが、照り返す光の鈍さが、セラミックの硬さが、ボクの身体を震わせた。

「ぼ、ボクは……どんなことされても、何も吐かないからな」
「むふっ、むふふっ、俺達は別に拷問するわけじゃないよ」
「……え?」

 うひひ、と笑う小太りの口の端から、どろりと涎が垂れる。
 すると、他の研究員達も、いやらしい笑みを浮かべながら手術台に戻ってきた。

「俺達はそのスーツの生命維持能力の限界が知りたいんだ。
 だからね、みんなで流星天使タンをか、か、解剖して、生体実験しちゃうんだよ」


――と、高校時代の雑文を改訂してみたけどどうか
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