猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 保管庫 - 俺の妹がヤバイかもしれない
918 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2017/03/31(金) 15:40:51.77 ID:qz7Gij6b
毎度おなじみ流浪の駄作メーカー、おにたけでございます。
お待たせしました。
910-917 の続きになります。
俺の妹が……の解体モノです。
今度こそ解体ショーになる……と思います。

では。
--


■「俺の妹がヤバイかもしれない」
「さぁさぁ元JC、元読者モデルの肉奴隷の新品マンコ。早いもん勝ちだよ」
景気のいい呼び声が、ガラス張りの【繁殖室】の前から聞こえてくる。
そのガラス部屋の中で、処女喪失を待つばかりの身なのは、俺の知っている美少女中学生――新垣あやせだった。
某AVと違うのは、ガラスがマジックミラーなどではなく、外からも丸見えになっている点だ。
見世物部屋同然の【繁殖室】に入れられたあやせは、四肢を切断され、声帯も失っている。
もう、まともに悲鳴も上げられず、哀願や反抗もできないあやせ。
つまり、無抵抗で無力な存在の少女を犯すことができるチャンスということだ。
その【種付け権】の権利は誰でも金を払えば得られるとあって、大勢の男達が繁殖室の前に群がっている。
「きょーちゃん。やっぱり処女の初種付けって、すごい人気だね」
<平世>の世界の住人である田村麻奈実は、チラッと繁殖室の人だかりを見て話しかけてくる。
この平世の麻奈実には悪意や皮肉はない。<平成>生まれの俺とは価値観や倫理観が根本的に違うのだから。

「今日の新入荷は、すげーかわいい子らしいぜ?ていうか、処女マンらしいし」
「でも高くね?確かにめちゃタイプだけどさ……」
「あー。どうしようかな。合法的にJCに生ハメ中出しできるのはココぐらいだしなー」
ガヤガヤと群れをなす男ども……俺は奴らをぶん殴ってやりたかった。
しかし、この平世・日本ではこれが普通の光景だという……そして俺にはもっと急を要するやるべきことがあった。
「ねぇ。きょーちゃん。早く行かないと、桐乃ちゃんの解体ショーが始まっちゃうよ?」
麻奈実の言葉で、俺は決意を固めた。今、助ける必要があるのは俺の妹――桐乃の方だ。
「行こう……案内してくれ」
チラリと俺の視界の片隅に、あやせの表情が目に映った。
俺が立ち去る様子を見て、驚きと悲しみ、そして絶望の色に染まったあやせの顔が……。
(すまん。あやせちゃん。あとできっと助けに来る)
俺はあやせに背を向け、その場から逃げるように立ち去った。

麻奈実が解体ショーの場所だと案内してくれたのは、繁殖室の隣にある商業棟の一角だった。
【人肉レストラン・にくざんまい】という看板を掲げた飲食店に桐乃は居るという。
その店舗に到着した頃には、店の前に人だかりができているのが見えた。
「どうなってるんだ?」
「やっぱり会場は満員だね。でも追加の抽選券を配ってるみたいだよ」
店舗外に備えられた大型モニターが会場内の雰囲気を伝えてくる。
設置されたスピーカーからは軽妙なBGMと司会者の声が流れている。
『美少女解体ショーにご集まり頂きありがとうございます。本日、解体を行うのは、ご存知【にくざんまい】の社長です』
司会者から社長と呼ばれた割烹着姿の男が包丁を手にしながら、軽妙な口調で話し始めた。
『どうも、今回は活きがいい食用生体を競り落としたので、解体即売にチャレンジします』
『社長。どういった品なんですか?』
『かなり活きがいいというか、反抗的で反社会的な女畜が入荷したというんで卸し買いしてきました』

『手元の資料では、元は繁殖女畜として入所。ただし処女検査、妊娠検査を拒否した為に食用に変更とありますね……』
モニターには桐乃の顔写真や身体データが映し出されている。
『ちなみに本日は、衛生省の監理官さんも同席しています』
ネクタイ・スーツ姿の役人風情の男がマイクを向けられて話し始めた。
『この食用女畜は繁殖用として収容したのですが、反抗・脱走を図ったために公務執行妨害罪で食用に降格となりました』
『国民の皆様も、国家反逆罪に問われないようご注意ください』

慇懃無礼な口調で話す男は、いかにも役人風情という感じだった。

「え〜。桐乃ちゃんどうして検査拒否したんだろ?黙って従えば食用にされることもないのに」
それは、きっと俺とおなじで、この世界の桐乃ではないからだろう。
あの時の事故で俺と桐乃とあやせは、この平世・日本に転生してしまった。
気が強く自尊心の高い桐乃が、手足を切られ、声も潰され、産む機械として生きろと言われて納得するだろうか?
「ねぇ、きょーちゃん。見ないの?始まっちゃうよ?並べばなんとか入れるかも。私は抽選券もらってくるね」
「ちくしょう!今すぐ、どうにかして店内に入らないと……多分、荷物の搬入口があるはず」
屈強な警備員が二人も立っている店の入口から割り込んで侵入するのは無理だろう。
裏口や搬入口からなら店内に入れるかもしれない。
「あっ!きょーちゃん。どこに行くの?」
俺は呼び止める麻奈実を無視して、商業棟の裏手の方に向かった。
(急がないと!早くしないと桐乃は……桐乃の身体が!)
俺は無我夢中に走っていた。


■「あたしの身体が売られるわけがない」
あたしが事故に遭ってから、どれぐらいの時間が過ぎたんだろう?
あやせ、京介、そしてあたしの三人が同時に交通事故に巻き込まれ意識を失ったことは覚えてる。
次に目を覚ました時には、あたしとあやせは留置場のような場所に閉じ込められてた。
【女畜繁殖法】という聞いたこともない法律が存在する世界に、あたしとあやせは飛ばされてきたってことだけど
未だにあたしは信じられないし、きっと何かの間違い何だと思ってる。
今から監理官とかいうスーツ姿の中年男が、あたしとあやせの処分を決めるって言ってる。
「君らは何か勘違いをしているようだ」
慇懃無礼っていう言葉はコイツのためにあるようなものだと思う。偉そうっていうかヤバイくらいキモい。
「新垣あやせ14歳、高坂桐乃14歳。君らは今は人間ではない」
「君らの未来は2つある。繁殖用として乳製品と子を産む方か、食用として解体されるかだ」
あたしとあやせを見比べながら、おっさんは値踏みをしてるみたいだ。
「検査を拒否したお前たちのうち、どちらか一人の命は救ってやろう」
今あたしたちが居る世界では、女の子が出産できる身体になると、抽選で女畜という奴隷のような身分に貶められることがあるらしい。
抽選で選ばれると産み続ける繁殖女畜か、食われる食用女畜……そのどちらかにされてしまう。
「特に反抗的な君。高坂桐乃……君に選択肢を与えてやろう。君は生きるかね?それとも」

あたしは、躊躇せずにあやせを救う方を選んだ。
そもそも、この収容所の中で暴れて脱走をしようとしたのはあたしの方だ。
あたしの隣で怯えて震えているあやせに罪はない。
「ならば決まりだ。新垣あやせは繁殖女畜として出荷する。すぐに声帯を破壊して、四肢の切除処分」
「ちょっと、約束が違う!あやせは助けるって」
「もちろん命は助ける。
そこから先は地獄絵図みたいだった。
あたしの目の前で、あやせの声は潰され、膝と肘から先の手足は切断された。
こうして手足をもぎ取られたあやせは、どこかに連れて行かれた。
「繁殖女畜の方は明朝より競争入札で出荷するまで大事に扱え。こちらの食用女畜は今夜は厩務員に預ける」
そしてあたしは……汚らしい男どもに一方的に犯された。
厩務員という名の男たちが言うには食用の方は処女性は要らないために、性の玩具――慰み者として供される事が多いらしい。
「どうせすぐに食われるんだから、その前に俺たちに食われちまいな。ゲラゲラ」
「やっぱ新品JCマンコは最高に締まるしウメェな」
口々にあたしを罵る下品な男たちに、あたしの大事な処女を捧げたばかりか、唇やお尻の穴も穢された。
こうして一晩中犯され続けたあたしが解放されたのは、夜が明けるころだった。
牢屋か拷問施設のような女畜厩舎に、あの監理官が現れるまで、あたしは何度も何度も嬲られ犯された。
「お楽しみの所を悪いが、そろそろ食用出荷だ。子宮内と腸内を洗浄して、商業棟の人肉食レストランへ卸してくれ」
監理官の指示を受けた厩務員は、あたしの子宮と腸内に【食用洗浄液】という名の酢や食塩水を大量に注ぎ込んだ。
「ふへへ……自然由来の洗浄液だ。たっぷり入れてやるからな」
それは浣腸にも似た拷問で、何リットルもの酢や食塩水を飲まされて浣腸されて、お尻の穴と膣が栓で塞がれて放置された。
あたしは罵り、叫び、そしてあまりの辛さに泣き叫びまでした。
でも、誰も助けてくれない……そんなあたしの頭の中に浮かんだのは、あの人――いつもあたしを見守ってくれた京介の姿だった。
そして夜が明け、あたしは出荷の時を迎えた。

あたしは、あやせの身代わりとして<食用>にされるために、人肉食レストランへ連れてこられた。
レストランには【本日・人肉解体ショー!】という立て看板がある。
会場内で磔にされたあたしを撮影するカメラ。全裸のあたしを見る好奇の目。
マグロの解体を見物するかのように、たくさんの観衆があたしの裸体を眺めてる。
手足を拘束され、全裸でX字状に磔にされたあたしはまるで殉教者のよう。
公園の鉄棒のような器具に両手を吊られて、一糸まとわぬ姿でステージ上にさらされてる。
足首も開かれた状態で鉄棒の柱の部分に固定されているので、X字の状態で磔にされた感じで超恥ずかしい。
「ちくしょう。この拘束をはずせよ。お前らゆるさないから!」
あたしの抗議は、誰も聞いてない。いや、聞いてても無視されてる。

「それではにくざんまい・社長。解体お願いします」
司会者の男が口を開くと、社長が登場して観衆から拍手が巻き起こる。
「今回は活きのいい食材が手に入りました。女畜保護が謳われる昨今では生で解体できる食材は滅多に手に入らないんですよ」
「しかも、今回のは読者モデルもやってたぐらいのスタイルの良い食材ですからね。社長の腕もなりますよね?」
社長と司会者のトークも訳がわからない。もうどうなってもいい……あたしは半分覚悟を決めてた。
でも、すぐにそんな覚悟は消し飛んでいくことになった。
「まずは<アク抜き>の栓の空気を抜きます」
社長はあたしのお尻とアソコの穴を塞いでいたプラグの空気栓を引き抜いた。
あたしの前と後ろの穴を塞いでいたプラグの空気が抜けると、直腸内と子宮内に注入されてた液体が一気に流出してく。
それは、ずっと我慢してた便意が解放されるような快感……もう、あたしの意思では止められない。
「だめ、やめ……んひぃっ!」
ドバドバ、ブリブリという下品な音をたてて、開脚させられた股の間に置かれたバケツにあたしの子宮と腸内に注入されてた汚水が溜まっていく。
「社長。いい感じで子宮とワタの中がキレイになりましたでしょうか」
「そうですね。準備OKです。この後、バタバタ暴れられると面倒なので、まず脊椎をシメちゃいます」
社長と言われた男が手にしているのは、刺身包丁のような鋭利な刃物っぽい。
それをあたしの背後……それも首の後ろのあたりに近づけてくる。

「このアタリの脊椎をですね……」
「な、なにすんのよ……ひっ、いたぃっ」
ゾリゾリという皮膚と肉を引き裂く音、そして骨のあたりでコキコキッっという軽い音がした。
すると、あたしの身体からフッと力が抜けてく。
「えっ?なに?身体が動かない?どうなってるの、なにしてんの?」
緊張して張り詰めてた手足の筋肉がダラリと鉄棒にぶら下がるだけの状態になってく。
「これでもう暴れることもないですし、イオンチャネル阻害剤も入れておきましたから痛みも感じないはずです」
「さすが社長。熟練の業ですね」
感心した司会者が合いの手をいれてる。そんなことより、あたしの身体どうしちゃったの?
「逃げられると面倒ですから、念のために脚のヒラメ筋とアキレス腱をゴッソリ削いでおきます。元スプリント選手らしいですしね」
「や、やだ!足は……足はやめてぇっ!!」
あたしの下肢――スプリンターにとって最も重要な筋肉や腱のひとつのヒラメ筋に刃があてられ……
ジョリジョリ……皮と筋肉が裂かれてく音が会場内に響く。
「いやぁっ!だめ!だめぇっ!!」
包丁があたしのだいじな脚の筋肉と腱を切り裂いてく。
でも全然痛みが感じられない。そんなことって……なんでこんなことをするの?
「はい!とれました。いい色してますね。やっぱ鍛えてる女畜の肉は違う!」
社長はあたしの両脚の肉を手にとって客にみせて品評してる。

「う、うそ……」
痛みがないとまるで自分の身体が切り取られてるという思いがない。
でも、アレは……あの肉は、やっぱりあたしの肉なの?
「これで、この女畜はもう二度と走れないんですね。まぁ、女畜が短距離走選手でも意味ないですしね」
司会者があたしに現実を突きつけてくる。
「意外とこの女畜は冷静ですね?呆然としてるんですかね?」
「まぁ痛くないはずですからね。先にシメとくと暴れたり叫んだりしないので、解体が進みやすくなるんです」
「神経伝達阻害剤で痛みの神経は止めてますが、でも微妙に快感やくすぐったさは感じるんですよね……例えば」
社長は、むき出しになった乳房を両手で掴んで荒々しく揉みこんだり、乳首をつまんだりしはじめた。
「や、やめろ……んっ!んんぅっ」
まるで愛撫されたような、快感が電流のようにあたしの脳髄に届く。
痛みはないのに、心地よさは感じるのがつらい。
「ほら、乳首が勃ってきたでしょ?女畜に苦しみを与えないのが、にくざんまいのモットーなんですよ」
自分勝手な論理を一方的にあたし押し付けてくる社長。こんな奴にやられっぱなしなんて……

「時間もないですし、どんどん進めましょうか。ちょうど乳首が勃ったことですし、乳房をバラしましょう」
社長の包丁があたしのおっぱいに近づいてく。
「まずはコラーゲンたっぷりの若い女の子の皮を剥きます」
「うそでしょ?やめ、やめて……」
まるで桂剥きのように包丁を寝かせてあたしのおっぱいに刃を当てた社長は、あたしの声を無視して手を動かしてく。
プツリ……ゾリゾリ……嫌な音があたしの鼓膜に届くけど、なんの痛みも感触もない。
「乳首も薄ピンクのいい色してますね。色素沈着がない方が美味しいんでしょうか?」
「そうですね。味は好みだと思いますが。あと、こうやって形を保ったまま剥くのが意外と難しいんです」
「いや、やめて、やめて……」
右のおっぱいの皮が剥かれてしまうのは、あっという間だった。
あたしのおっぱいの肉が丸見えになってる。こんなグロテスクなものが、あたしの乳房の皮の下にあるなんて。
「うん、乳房の脂肪もいい感じでついてますね。乳管と乳腺もバランスがいい」
「この女畜はDカップらしいですが、これぐらいが一番おいしそうにみえますね」
この司会者殺してやりたい。でもなんで痛みがないの?これって夢なの?

「皮が剥けたので、乳房肉を切り取ります。根元からスパッといきますよ〜」
社長はあたしの無残に皮を剥がれた右乳房の根元に包丁をあてがうと、一気に引き下ろした。
「ひっ!」
ポトリという音をたてて皿の上に落ちたのは、あたしの皮なし右乳房。
「ハイ!女子中学生のDカップ生肉です。この後で店で売り出すのでご希望の方は店員にお申し付けください」
「この乳房の肉は、乳がん予防に効くなんて話もありますよね。まぁ医学的根拠は知りませんが」
この現実離れした光景を、まだあたしは受け入れることが出来てない。

「左の乳房は皮付きで提供予定なので、このままスパッといきます!」
「そ、そっちも?やめて、それはやめ……んひっ!!」
あたしの哀願は当然のように無視され、社長は残されてた左のおっぱいも切り取った。
おっぱいを無理やり切り取られて、ダラダラと流れる血があたしのお腹を濡らしてく。
皮が剥かれてない左のおっぱいは、切り取られても粘土細工か蝋人形の一部かというぐらいに生々しく見えた。
「この乳房肉!いい形してます。お客様によっては、このまま剥製にしてオブジェ化してインテリアにする方もおられますよ」
「へー。そうなんですね。しかし、この弾力感!これを飾りたくなるのもわかりますね」
皿の上に乗せられたおっぱいを、司会者が指でツンツンして弄んでる。
もう頭の中に渦巻くアドレナリンで、あたしの頭はどうにかなりそうになってた。
(まだ間に合うよね?あれってまだくっつくよね?)
ホントはもう手遅れなのはわかってた。でも、そうは思いたくないあたしが居た。

「次は女性のお客様お待ちかね!卵巣ですね?」
「はい。卵巣は新鮮なのが一番イイんです。だからこのショーで直売します!」
司会者と社長の掛け合いに、会場内が拍手に包まれてく。
この人達なんなの?あたしの卵巣のことを言ってるの?
「だれか……だれか止めてょ!この人達狂ってる!!」
あたしはもうなりふり構わず叫んでた。でも、それはかえって事態を悪化させてく。
「ちょっと壊れ始めましたね。解体を進めていくと、女畜が精神的にハイになることはよくあります」
「なるほど」
「その場合は、ちょっと口をふさぐこともあります」
社長がそう言って、ガーゼのような物を口に詰め込みガムテープであたしの唇を塞いだ。
「んぐ!んぐぐぅっ!!」
あたしにとって唯一残されてた声が奪われた今、後はもう社長に好きなように切り刻まれていくしかない。

「では下腹部を開いていきましょう」
あたしのおへその下の辺りに包丁を突き立てた社長は、なんのためらいもなくお腹を切り開いてく。
「ん゛!ん゛ぅぅ!むぅっ!!
やっぱり痛みはない。でも悲鳴や喚き声ぐらい聞かせてやりたい。
口にねじ込まれたガーゼが、あたしの声を奪っている今、それすらもかなわない。
「見えてきましたよ。この女畜の妊娠経験のない子宮と卵巣が」
縦一文字に包丁を入れられたあたしのお腹は、パックリと開きつつある。
まるで魚をさばくときのような豪快な切り口は、もはや縫い合わせることなど考えてないような開き方。
(やめて、ほんとに死んじゃう……こわい、こわいよ)
痛みがないことが恐怖を増幅させるなんて思いもしなかった。
でも、本当の恐怖はこれから始まる……

社長は開かれたあたしの下腹部に両手をねじこんで、身体の中から肉の袋のようなものを取り出そうとしてる。
グチュグチュ……ズルズル……いやな音があたしのお腹の中から聞こえてくる。
「はい出てきましたよ。女畜の子宮と卵巣です」
引きずり出されたあたしの子宮、そして卵巣が観衆い晒されてる。
「うん。子を産んだことがない娘の子宮は形がキレイですね。それにこの卵巣みてください!」
社長の声が高ぶってるのがわかる。あたしのお腹の中を丸見えにして好き勝手言ってる。
「まだ14歳ですから、あんまり排卵も経験してない。この卵巣の中には卵細胞がタップリ詰まってますよ!」
「女性ホルモンが濃縮されてる感じですね。社長」
「ではまずひとつタマゴを穫っちゃいますね」
指であたしの卵巣をつまんだ社長は、力任せに引っ張ってく。
「ん!ん゛!ん゛ぅ゛ぅ゛!!」
「ブチブチブチ」
嫌な音を立てて、卵管が目一杯に引き伸ばされ、あたしの卵巣は、あっけなく引きちぎられた。
その結果、白いタマゴのようなちっぽけなあたしの生殖器官が男の手のひらの上に転がってた。

「それでは社長名物直売コーナーです!いくらですか?」
「今日は大特価!300円です!早い者勝ち!!」
社長の値付けと同時に、観客席の何人かが手を挙げた。
「はい、そこのおば様。貴方に決定です」
見るからに更年期っぽい50代ぐらいの女が、あたしの卵巣を小銭で買ってく。
嬉しそうな女の顔、ビニール袋に入れられたあたしの大事な体の一部。司会者の煽るような声。
それらがあたしには全部、夢か幻に思えてきた。

「もう片方は、この場で炙り焼きにしちゃいましょう!」
なんか変な勢いに乗ってきた社長は、火の付いたガスバーナーを握って、あたしに残された唯一の卵巣に炎を近づけてく。
「へぇ!包丁を入れる前にバーナーを使うんですか」
「そうなんです。切る前に炙る方が色々と汁や血が残って濃厚な味になるんですよ」
二人の会話を聞いて、知らず知らずに、あたしの目から大粒の涙がポロポロと溢れ出てきた。
でも司会者と社長の掛け合いは続いてる。この世界では、誰もあたしのことなんて見てないんだ。
バーナーの炎が、あたしの剥き出しの下腹部の中を焼いてく。
「んぅぅ。んむむ」
「ゴゥゥゥゥ……」「チリチリチリ……」
あたしの最後の卵巣。卵細胞が焼かれていく取り返しのつかない匂いがする。

やがて炙られて、焼き色のついたあたしの最後の卵巣は卵管から引きちぎられて、司会者が掲げる皿の上に乗せられた。
おっぱいも切られ、卵巣も壊された――これって、もうあたしは【女じゃなくなった】ってことかな?
「はい、ではこの産地直送の女畜タマゴ・スジコ!380円から」
あたしの炙り焼きにされた卵巣が、二束三文で売られてく。
今度は観客席のほぼ全ての女性客が手を挙げてる。
そんなに若い女のエキスがほしいの?アンタ達には人の血が通ってるの?
観客たちの争奪戦の末にあたしの卵巣の炙り焼きを買い上げたのは意外な人物だった。
「そこの眼鏡をかけたお嬢さん。どうぞステージに上がってください」
「あ、はーい」
「こんにちは。千葉から来た、たむらです」
この気の抜けたような声――この声は……
もしかして田村麻奈実?髪型は違うけど地味なのは平成と同じだった。
地味子はステージ上で司会者からインタビューを受けてるけど、切り刻まれた、あたしの身体のことは殆ど気にかけてないみたい。
「へー。この食用女畜のお知り合いなんですね」
「そうなんです。私の幼なじみの妹だったんですよー」
地味子のやつ、あたしのことを過去形で言ってる。
「どうして卵巣が欲しいんですか?」
「うーん。なんか美味しそうだし、美容とかにいいかなって」
「では、すぐに召し上がってください!新鮮なのが一番美味しいですよ」
「はーい。じゃあいただきまーす……はむ……んぐんぐ。んむ…んむ」
あたしの卵巣が地味子の歯ですり潰され、そして呑み込まれていく。
「おいしい!こんな食感はじめて!それになんだかお腹の中がポカポカする」
「そうでしょう。そうでしょう。お客様は皆そう言われます」
そっか、あたしの卵巣おいしいんだ……ていうか、もうどうでもいい。
ステージから降りるとき地味子は、最後にあたしに向かってニヤリと微笑んでた。
どうやら、あたしはこの世界でも地味子に嫌われてるらしい。

「さて、次は子宮と膣・産道のセットをとりだしましょう」
社長は包丁をあたしの下腹部の奥まで差し込んで、ジョリジョリと子宮や肉を切り取ってく。
やがて、両手のひらに乗るぐらいの肉の塊が、あたしの下腹部から取り出された。
アレがあたしの子宮……。
「これは、やっぱ子宮筋とかで筋っぽい感じというか、食すというのならホルモン系ですか?」
「いや、子宮や膣は食用というより娯楽に使われる方が多いですね」
受け答えする社長の顔がニヤニヤと笑ってるのがわかる。
「と言うと……アレですね。男性の方がお使いになるという」
「そうです。生オナホってやつです。なにせ天然モノですから締りも温感・質感も違いますよ!」
会場内に湿った笑いが巻き起こってる。
あたしの身体……あたしの赤ちゃんが育つはずだった場所が笑い物にされてる。
結局、あたしの子宮と膣のセットは、1000円ポッキリで、キモいヲタ風の男が買っていった。
「オナホと言ってもナマモノですから、賞味期限には気をつけてくださいね」
再び会場に湧きおこる笑い声。だんだんとあたしは気が遠くなってく。

「おっと、意識が混濁してきましたね。残り時間は少ないですから、どんどん行きましょう」
そう言う社長の包丁さばきは留まることを知らなかった。
あたしの身体はどんどん切り裂かれてく。脇腹や背中に包丁が入れられ内蔵が剥き出しにされ……
「お次はレバー、つまり肝臓ですね。お酒も飲まない未成年女子の肝臓は貴重ですよ!」
「おや?胃袋には、なにか残り香がありますね……このスパイシーな匂いは、最後の晩餐はカレーかな?」
「腸の類は生食はできませんので、加工してソーセージに使います。若い子の腸詰めは皮がプリプリですよ」
滑舌のいい社長のトークは、観客に大受けで、司会者もノリがよくなってく。
その一方で、切り刻まれ取り除かれてくだけの、あたしの身体。
胃袋は皿の上で表裏を返されて、未消化の内容物をぶちまけてる。
肝臓も切り刻まれて、小分けにされてく。
小腸、大腸はホースのように巻き取られて袋詰めにされてる。
こうして抜き取られていったあたしの身体の中には、肺や心臓から下の消化器官は、もうほとんど残されてなかった。
それに出血のせいか、あたしは目の前が真っ白になってきた。もう楽になれる……これで終わりに……。

「おや?流石に弱ってきましたね?ここらで、ちょっと喝入れしましょうか」
社長の一言で、あたしの唇を塞いでいたテープが剥ぎ取られ、口内のガーゼも取り出された。
「ゲホッ……ケホッケホッ」
血痰と血涎があたしの口から溢れ出た。
「心肺機能が弱ってきたかな?こんなときは心肺蘇生法です。直接心臓マッサージをして、肺臓も手で揉んでやります」
社長は右手であたしの心臓を手掴みにして、リズミカルにニギニギし始めた。
「うっ!うぅぅ」
貧血気味だったあたしの脳内に、強制的に血流がおくりこまれてくる。
「肺もモミモミすると酸素が供給されます」
社長の左手は、あたしの肺を下から押し上げたり、引き下ろしたりという運動をする。
「ひゅー…ひゅー……やめ、やめてぇ……」
心臓を揉まれてる?肺が直に押されてる?
こわい。いやだ。死ぬの?死にたくない?死にたい?
まぜこぜの感情があたしの脳内に渦巻いてく。
「この心肺マッサージに加えて、マウストゥマウス人工呼吸もやれば効果的です」
あたしの唇に社長は腫れぼったい唇を合わせてきた。
でもそれは人工呼吸なんていうモノじゃなく、明らかな性行為――ディープキスだった。
「んぐ……むぐぐ……」
ねっとりと社長は舌を絡ませて、加齢臭とヤニ臭い唾液・痰をあたしの喉奥に送り込んでくる。
その口唇レイプの一方で、心臓と肺を握ったり開いたりの<直接心臓マッサージ>は続けられて、死ぬことも許されない。
(もういや。ころして……ころしてよぅ……)
生まれて初めて、あたしは心の底から死を望んてた。
こんなに生きるのがつらいなんて……生かされるのが、こうまで嫌だなんて思いもしなかった。

蘇生……ううんちがう。単なる苦しみの持続のために行われる社長の人工呼吸と心肺マッサージ。
そんな地獄のような<医療行為>の中で、あたしの耳に急に男の人の怒声が届いた。
「お客さん!こまります。ステージに上がらないで!!」
「おい、お前だれだ?」
そんな騒ぎの中、あたしの視界に入ってきたのは……。

(京介おにいちゃん……来てくれたんだ)

ステージに乱入してきた人影――それは、あたしのたった一人の理解者で、あたしの理想の男の人。
社長を張り倒して、あたしに近寄る京介おにいちゃんの手には、鋭い光を放つ出刃包丁が握られてた。
そして、ゆっくりとあたしの首筋に当てられた出刃包丁。
それは流れるようにスッと横に動き、あたしは静かな悦びを感じてた。

「桐乃……すまなかった。いま楽にしてやるからな。俺もすぐに後を追うよ」

それが、あたしがこの世界で最後に聞いた言葉。
優しくて、力強くて、ほっとする言葉。
ありがとう。そしてさよなら。


■俺の妹がこんな目に合うはずがない
「きょーちゃん。大丈夫?」
俺のあだ名を呼ぶ、このゆる〜い声は麻奈実か?
「ん……いてて」
「ずっと寝てたんだよ」
心配そうな顔で俺を見つめる麻奈実。そして疼くような後頭部の痛み。
「ここは……」
「にくざんまいの裏だよ。びっくりしたよ、急にあんなことして」

そうだった……俺はやってしまった。
実の妹、桐乃をこの手で殺してしまった。
後悔はないと言えば嘘になる。だが、ああするしかなかった。
衆目に晒され、身体を切り刻まれて死を待つばかりの桐乃を救うには、あれしかなかった。
桐乃の首を掻き切ったあと、警備員に袋叩きにされて店外に放り出されたことは覚えてる。
どうやら長いこと気絶していたようだが、道路のコンクリートとキスしてるのも飽きてきた。

店の裏口にあるゴミ置き場の近くでは、割烹着姿の店員の男が二人タバコを吹かしている。
「今日の解体ショーはエラい騒ぎだったな」
「でもハプニングがかえって良かったんじゃね?客は喜んでたし」
「そうだな。あの女畜の肉とモツは、ほぼ完売したしな」
「ショーの動画は、もうムーチューブに上げられてたぜ」
「結構な閲覧数も稼いでるし社長はゴキゲンだよ」
休憩中の店員の会話が俺の耳に入ってくる。
なんとか立ち上がった俺は、周りを見渡す。
目に入ってきたのは、搬出口のすぐそばにある、リサイクルゴミの収集箱。
ゴミ置き場にはポリ袋が捨てられていた。
そのゴミ袋には、肉片が詰め込まれており、袋の底が破れて地面に赤い血溜まりが出来ていた。

そして俺は見た――ポリ袋の破れ目から、茶色い毛髪のようなものが、はみ出ているのを。
「あれは……」
身体が勝手に動いていた。俺はポリ袋を無我夢中で破り開けていた。
「あー。それは持っていっちゃダメだ」
俺をホームレスと勘違いしたのか、店員が警告の声をあげる。
もちろん俺はそれを無視して、俺はポリ袋を乱暴に破った。
なにか灰色の塊がコンクリートの地面にグチャリという嫌な音を立てて落ちた。
悪臭を放つグロテスクな汚物に見えたソレは……
「脳みそは食べちゃダメだぜ。クロイツフェルト・ヤコブ病で脳がスポンジになっちまうぜ」
「ていうか、あのミソだれか脳姦してんだろ?臭えしザーメンまみれじゃねーか」
ゲラゲラ笑う店員の声、白濁液にまみれた桐乃だったモノの一部、そして麻奈実の一言。
「ふーん。やっぱ脳みそは捨てちゃうんだね」

その一言で、俺は急に無力感と虚脱感に襲われた。
「きょーちゃん?どうしたの?きこえてる?きょーちゃん!きょーちゃん!」
平世の麻奈実の俺を呼ぶ声が次第に遠ざかっていく。
これで俺は死ぬのだろうか?
いや、もともと俺は本当に生きていたのかどうか。
桐乃、あやせ……何も出来なかった俺を許してくれ……
視界から光が失われ、俺の意識は深い闇に沈んでいった。


■Epilogue
「おい救急車が来たぞ」
なんだか遠くから通行人の声が聞こえる。
気がつくと俺はアスファルトの上に突っ伏すようにして横たわっていた。
目の前には、うつ伏せに倒れている桐乃の姿と、転倒した車に腕を挟まれて気絶しているあやせの姿もある。
(そうか……やっぱり夢だったんだな。あんな世界なんてなかったんだ)
あやせが繁殖用の牝畜にされ、桐乃が大勢の目の前でバラバラにされた、あの<平世・日本>は夢の中の世界だったんだ。
あの世界で桐乃の最期を看取った後、俺は自分の命も断った……はずだった。
それが、こうして3人とも五体満足に生きているっていうのだから、たかが事故ぐらいなんだって言うんだ。
救急車のサイレン音が間近まで来た。
救急服を着た救命士の姿も見える。
「こっちの茶髪の子は意識混濁」
「黒髪の方は意識レベルありだが、左手が下敷きになってる」
「そっちの男はトリアージ順位低めでいいな」
意識が無いという桐乃が心配だが、救命士が来てくれたのが心強い。

だが、俺は救命士の動きに何か違和感を覚えていた。
救命士たちは、ろくに救命活動もせず、俺たちを調べたあとに何か相談を始めていた。
俺は救命士の背中に書かれた文字を見て、違和感の正体に気づいた。
そこに書かれた【丙成記念病院】というロゴ。ここは<平成・日本>じゃない。
「で、ドナーカードある?」
「ないな。三人とも。野郎はともかく、女ふたりはかなりの上物だ。拾いもんだぜ」
「どうする?っていうかドナーカードが無いなら救命士権限で決めてOKだよな」
「茶髪は植物状態になっても、しばらくオナホになるだろ?生かしとけよ」
「それにドクターが交配実験の素体がほしいって言ってただろ?」
「あぁ、豚とか犬とかにヤらせる実験体か」
「黒髪の方は、車の下敷きの手と残りの手足を落として、この場でダルマにして遊ぼうぜ」
手斧やノコギリを握りしめた<丙生の救命士>が、あやせと桐乃に歩み寄っていく。
まさか……また、この世界は過酷で残酷な世界なのか?

そんな救命士たちの会話が遭ったことなど知らないあやせは、救命士の姿に安心しきっていた。
「大丈夫ですか?お嬢さん」
「救命士さん。こっちの左手が下敷きになって……」
「わかりました。すぐに外しますね」
自分の状況を説明するあやせの声はすぐに悲鳴に変わった。
「え?外すって……え、ち、ちがいます。そっちの手は何ともない方で……ぎゃあぁぁっ!!」
あっという間に、あやせの無事な方の右手は肩口から救命士の斧で切断されていた。
そしてあやせの太ももから先も、別の救命士がノコギリで挽き切ろうとしている。
「はーい。あんよも切っちゃいますね〜」
「ひぃぃっ!いやぁぁぁぁ!!あしは、あしは何も怪我してないっ!やめてぇぇっ!!」
俺たちの運命は変えられないのか?この丙生でもあやせは四肢を落とされてしまうのか?

一方で意識を失った桐乃は、すでに路上で二人の救命士にサンドイッチにされて犯されていた。
意識がなく、ぐったりした桐乃には反抗する力はない。
「へへへ。やっぱ昏睡姦は楽でいいな」
「どうせドクターに渡せば実験で無事に済まねーんだから、このまま意識がねぇ方が幸せってもんだぜ」
ゲラゲラ笑いながら陵辱の限りを尽くす救命士たち。
それを取り囲んでみている通行人や野次馬たちは、なんの手出しも手助けもしていない。
いや、丙生の野次馬たちは桐乃が犯され、あやせが不具にされる様子をスマホで撮影したりして楽しんでいる感じすらある。

俺は傷だらけの身体を鼓舞して、なんとか立ち上がった。
「絶対にあきらめない……俺はあきらめないぞ」
この転生に終わりがあるのか、元の世界に戻れるのかどうかはわからない。
だけど、俺は抗い続けるつもりだ。
俺の妹がこんな目にあうはずがないんだから……
<終わり>



おにたけです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
後半の桐乃<あたし>一人称は、狂言回し役が居ない分、ちょっと書いていて面倒というか
やや説明不足かなという気もしますが、どうでしたでしょうか。
女性一人称は、あまり得意ではないですし。

また、勢いにまかせて書いた感もあり、個人的には、やや消化不良っぽい気もします。
加えて<エピローグ>は、最後の最後で悩んだ末に付け足したので賛否あるところかも。
それでは、ごきげんよう。