債務整理Wiki - タクシー運転手専門のヤミ金業者摘発
ニュース記事
タクシー運転手を対象に無登録の貸金業を営み、高金利で貸金をしたとして、警視庁生活経済課などは12日、出資法違反容疑などで、埼玉県越谷市下間久里、貸金業者社長、佐藤崇史容疑者(41)と従業員の男3人を逮捕した。いずれも容疑を認め、「運転手は所在確認が容易で取りはぐれが少なかった」などと話しているという。

同課によると、佐藤容疑者らは2006年ごろから東京都港区などで「ジャスト」などの名称で無登録貸金業を営み、タクシー運転手や元運転手を対象に、最大で法定利息の77倍で金を貸し付けていた。

金の貸借は主にタクシー車内で行い、乗務員証や免許証で身元を確認。運転手同士の口コミなどで顧客を集め、今年6月までの1年間では596人に約1億7500万円を貸し、約7700万円の違法な利息を受け取っていたという。
解説
タクシー運転手を狙ったヤミ金の被害が相次いでいます。その背景にはタクシー業界の過当競争が激しくなったことがあるといわれ、過当競争のあおりで経済苦に陥るタクシー運転手が多く、特に大阪でのヤミ金被害が多く報告されています。

タクシー運転手を狙ったヤミ金は「タクシーヤミ金」と呼ばれ、駅や繁華街で客待ちをする運転手に連絡先を書いたビラを配って勧誘し、乗務員証や免許証を示すだけで数万円を貸し出すという手法です。「タクシーヤミ金」の特徴のひとつに、被害が表面化しずらいことがあります。それは、何人かの運転手の連帯保証で貸し出し、相互監視させるためです。ヤミ金側からすると、タクシー運転手は、所在や身分確認が容易で日銭も入るため、貸し倒れが少ないというメリットがあり、「タクシーヤミ金」の被害は、増えていく一方です。

昨年の改正貸金業法総量規制により、生活苦からお金を借りたくても借りられない人が増えています。ヤミ金は、あらゆる手段を使って、人の弱みにつけ込んできます。どんなに苦しくてもヤミ金には絶対に手を出さないで下さい。ヤミ金は、わずかな借金があっという間に膨れあがる借金地獄です。既に借金の返済でお困りの方は、早急に弁護士や司法書士などの専門家に相談して下さい。