債務整理Wiki - 韓国大手A&P、武富士を買収 黒字化を目指す
ニュース記事
会社更生手続き中の消費者金融・武富士の管財人は4月28日、同社の事業を引き継ぐ支援企業として、韓国の消費者金融大手A&Pファイナンシャルと契約を結んだと発表した。武富士は、A&P傘下で再出発し、事業を立て直すことになった。

韓国企業が日本の消費者金融を買収したのは初めて。買収金額は非公表だが、数百億円とみられる。武富士は国内での貸し付けを早期に再開し、黒字化を目指す。

A&Pは韓国内で「ラッシュ・アンド・キャッシュ」というブランド名で事業を展開しており、グループの貸付金残高は2兆800億ウォン(約1560億円)。今回の買収を機に、日本での消費者金融に本格参入することになる。
解説
武富士の最終的な負債総額は、1兆3000億円台に上る見通しとなり、再建をめぐっては、過払い金や社債などがどの程度弁済されるかが焦点となっています。過払い利息の返還額は、請求額の1割未満にとどまるとも予測されています。

A&P社は韓国では後発ながら有人店舗での対面融資を使った貸し付けで成長した会社です。武富士は今でも全国134店の充実した有人店舗を持っているため、このビジネスモデルを日本でも活かしていこうと考えているようです。

A&P社は、武富士再建の後、日本市場への本格展開を目指しています。しかし、韓国の消費者金融の金利は、日本より高いので、この参入が上手くいくかどうかは分かりません。今後の動向を見守る必要がありそうです。