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武富士が先月28日、東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請したあと、初めてとなる
債権者説明会が5日に大阪市内で開かれ、払いすぎた利息の返還を求めている利用者や、その代理人の弁護士などが出席。
説明会では、はじめに吉田純一社長が「
債権者や関係者の皆さまにたいへんご迷惑をおかけしました」と陳謝。
続いて、保全管理人の代理の弁護士が「今後の手続きは、まだ何も決まっていないが、利用者が払い過ぎた利息の返還は大幅に減額される可能性がある」と述べました。
これに対し、出席者からは「武富士の創業者一族の責任はどうなるのか」などといった意見が出されました。
今回開かれた
債権者向けの説明会は1時間余りで終了したそうで、出席したある弁護士は「今後の手続きについて何も決まっていないという説明のみで、みんな納得していないと思う」と話しているとのことです。
解説
武富士はこれまでに利息制限法を超えた
グレーゾーン金利で
融資を行い、度々問題となった行き過ぎた取立て行為によって回収率を高め、一時期は
消費者金融業界の最大手までのぼりつめました。
しかしながら、
過払い金返還請求の急増や
改正貸金業の影響により経営状態が一変し、経営破綻することとなりました。
グレーゾーン金利や過剰
融資で莫大な利益を上げた武富士ですが、その経営破綻後のツケが消費者にまわってくるのはどうも納得がいきません。
今後、武富士には創業者一族の責任も含めて、
債権者に対して誠意のある対応をみせてくれる事を期待します。
また、過去に武富士と取引があり、
過払い金が発生している可能性がある方は、大至急お近くの弁護士・司法書士事務所にご相談下さい。
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引用元ページ:債務整理ニュース「経営破綻の武富士初の債権者向け説明会」