債務整理Wiki - 支援企業探し、武富士が再着手
2011年12月15日(木)

ニュース記事
会社更生手続き中の消費者金融「武富士」が、新たな支援企業探しに着手していることが13日、分かった。

スポンサーに決まっていた韓国の同業大手、A&Pファイナンシャルが事業承継に必要な資金の調達に難航しており、12月末の期限までに支払えない可能性が出てきているためだ。

昨秋の経営破綻後、支援企業を選定した際に興味を示した米投資ファンドや金融機関に改めて打診している。


解説
武富士は今年4月、韓国の消費者金融、A&Pファイナンシャルが再生支援のスポンサーをすると発表しており、10月には更生計画の認可を東京地方裁判所より得ています。事業はA&Pフィナンシャルに引き継がれ、それとは別に更生債権等の弁済をする部分が分割されることになっていました。

しかしながら、先月になって更生計画に掲げられていた会社分割の日程が12月31日までと1ヵ月延長され、A&Pファイナンシャルが支援に必要な資金をまだ確保していないことで、再度支援先を模索する動きがでています。

このままいけば更生計画が暗礁に乗り上げる可能性もあり、更生計画が履行されなければ武富士は破産手続きをとることも考えられます。武富士の今後はまだまだ分からない状態で、動向に注目が必要です。