債務整理Wiki - 消費者金融アイフルとアコムが黒字に
2012年02月14日(火)

ニュース記事
消費者金融大手3社(アコム、アイフル、プロミス)の2011年4月〜12月期の連結決算が10日出そろい、アコムとアイフルが最終黒字を確保した一方、プロミスは顧客が過去に払いすぎた利息返還に備えて引当金を積み増やしたことが響き1821億円の赤字となった。

アコムは421億円の黒字(前年度期421億円の赤字)、アイフル最終損益は169億円の黒字(前年同期比75%増の)黒字となり、利息返還損失引当金の計上がなかったことに加え、人件費などコスト削減が赤字回避となったといえる。

改正貸金業法の施工を受け、売上高に相当する営業収益は減少した。一方でアコムは通期で429億円と最終利益目標を達成した形だが、引当金を追加計上するかどうか見極めたいとし業績修正を見送った。

解説
各社の業績が回復してきたことで、今後、さまざまな規制などの問題はあるものの新規申込み・借り入れが行い易くなる可能性があります。貸金業法の改正は大前提として、多重債務者を増やさないために行われたので、各社による競争過熱によって、再び多重債務者が増えてしまうことにならなければと言われてますが、借り入れを行う際は必ず計画的に行いましょう。

業界に混乱を巻き起こした総量規制の導入(2010年6月)や武富士の経営破綻(2010年9月)から1年が経過し、武富士破綻をピークとして、長期間に渡った過払い金問題も徐々に収束に向かっていると考えてよさそうです。各社の業績を見ても、過払い金の返還額が減少し、回復の兆候が出てきています。

武富士のように経営破綻してしまった後では、過払い金の返還額は大幅に減額される可能性が高くなります。消費者金融にまだ余力が残っている間が、過払い金返還請求を行うチャンスです。過払い金が発生している可能性がある人は早急に弁護士・司法書士に相談し、取引履歴を調べてみて下さい。