債務整理Wiki - 消費者金融大手3社 過払い金返還請求、6月半年ぶり
ニュース記事
消費者金融のアコム、プロミス、アイフル3社への顧客が過去に払いすぎた利息(過払い金)の返還請求件数は、6月に前年同月比約5%減の約3万3000件となって半年ぶりに減少した。
武富士の経営破綻後、過払い金請求が今年に入って急増していたが、ようやく足元で落ち着きつつある。武富士破綻の影響が最も大きかった2月は、大手3社の過払い金請求件数が、合計4万7000件強と過去最高を記録していたが、6月は1社あたりの返還請求件数が約9000件〜約1万4000件に収まった。

ただ4月以降の返還請求件数は合計3万件台で推移しており、直近7月も減少基調が続いているとされる。大手消費者金融幹部は「武富士破綻による経営への悪影響がやっと小さくなり、営業強化に転じる環境が整いつつある」という。
解説
破綻した武富士からお金を借りていた顧客は、今年の2月末までに利息返還を申し出ないと請求権利を失うことになっていたため、今年に入って過払い金請求が急激に増大しました。これが波及して、大手3社へも過払い金の返還請求が増え、各社は2011年3月期に利息返還請求の関連引当金を積み増し赤字になっていました。ようやくその波が収まり、消費者金融業者にも経営の道筋が立ってきたようです。
しかしながら、これからも消費者金融業界は苦戦を強いられると予測されていますので、借入れの際には、業者の経営状況も把握しておく必要がありそうです。返済計画を充分に検討したうえで借り入れを行ってください。現在、返済が苦しい方は、一度弁護士・司法書士に相談して、今後の対策についてアドバイスを頂いてはいかがでしょうか。