債務整理Wiki - 消費者金融大手4社中間 再編にらむ 過払い利息返還
ニュース記事
消費者金融大手4社の2008年9月中間決算が12日、出そろった。利息制限法の上限を超える過払い金の返還が依然として高水準で推移しているため、一般企業の売上高に相当する営業収益はプロミスを除く3社で減収を余儀なくされた。消費者金融を取り巻く経営環境は今後も厳しい情勢が予想され、中小業者の統廃合や業界再編にも拍車がかかることが予想される。

最終利益は、プロミスとアコムの2社が増益を確保した。プロミスは昨年下期に三洋信販を子会社化したことが寄与し、アコムは前期に計上した税関連の費用が減少した。
解説
当初、過払い金の返還に対して、2008年頃には減少傾向に入ると楽観的な見通しの業者でしたが、今年度に入っても高止まりの状況が続き、各消費者金融は対応に追われているそうです。

また、貸出金利の引き下げに伴う審査の厳格化で、各社とも軒並み貸付金残高が減少。
2010年までに改正貸金業法が全面施行され、過剰融資を防ぐために融資額を年収の3分の1に抑える「総量規制」が導入される予定で、貸し出しの自由度は更に狭まりそうです。

まだまだ、消費者金融の「冬の時代」は続きそうですが、メガバンクとの結びつきを強め、規模拡大で生き残りを図る業界再編の動きも強まっています。
大手では武富士とアイフルの2社が銀行傘下に入っておらず、今回の中間決算でも劣勢が目立ちましたね。

もしこのまま業界再編の動きについていけず、低迷状態が続いた場合、業界大手の業者でも破産という結果になる事が考えられます。破産という結果になると、過払い金の全額返還は難しくなるでしょう。
武富士やアイフルといった業界大手の業者でも過払い金が発生している可能性がある方は、早急に弁護士・司法書士事務所に相談して下さい。