債務整理Wiki - 貸金利用者の延滞率 じわじわ上昇29.1%に
ニュース記事
貸金利用者の資金繰りが厳しくなってきている。2010年12月、借入残高がある利用者のうち、3か月以上返済が遅れている人は29.1%に達したことが、信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)の調べでわかった。
CICはクレジットカードや信販会社消費者金融、リース業など約1000社以上が利用している、割賦販売法および貸金業法の両業法に基づく指定信用情報機関

CICによると、2010年12月20日時点で借入残高のある貸金利用者数は1490万人。このうち、434万人に3か月以上の延滞が認められ、11月と比べて延滞率は0.4ポイント上昇した。集計をはじめた2010年4月の貸金利用者数は1531万人で、このうち412万人に3か月以上の延滞があった。延滞率は4月と比べて2.2ポイント上昇しており、借入残高の総額は減ってきているが、延滞者は少しずつ増加している。

2010年6月に完全施行された改正貸金業法で「総量規制」が導入されたことによって、消費者金融業者らが融資審査を厳しくしていることなどが原因とみられる。
解説
改正貸金業法の完全施行後、「総量規制」導入の影響によって、貸金業者の融資審査が非常に厳しくなっています。

審査が厳しくなったことで融資を受けることができなくなった消費者を狙って、法外な利息ながら穏やかな対応の「ソフトヤミ金」やクレジットカードのショッピング枠を現金化し、手数料を差し引いて多重債務者らに渡す「カード現金化業者」が急増しています。

しかしながら、どんなに困っている状況であってもこのような業者には絶対に手を出してはいけません。一度でもこのような業者と取引をしてしまうと、借金は更に膨らみ、完済することは難しくなるでしょう。

もし、改正貸金業法の影響などで返済が難しくなっている方は、早急に弁護士・司法書士事務所に相談して、前向きな解決をお考え下さい。


総量規制
借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐ為に導入される規制。
総借入残高が年収の3分の1を超える貸付など、返済能力を超えた貸付を禁止する。

-引用元ページ:債務整理ニュース「貸金利用者の延滞率じわじわ上昇29.1%に」