内緒の借金 
コラム
債務整理のご相談に来るお客様の中に、家族に内緒にしてほしいという方が数多くいます。
確かに、借金の話は家族とはいえ、というより、家族だからこそ話しづらいものかもしれません。
しかしながら、こういう話もあるのです。
あるご家庭の奥様が、生活費のためにやむなく借入を起こしました。最初は、１０万円位の借入であったこともあり、すぐに返済する予定だったのです。ところが、簡単に借入ができることを知ってしまったため、今度は、友人と旅行や食事に行く度に、少しづつ借り入れが増加していきました。
それでも、毎月、旦那様の給料から、１度も遅れることなく、支払いを続けていきました。すると、今後は、限度額が上がり、追加融資の勧誘がくるようになりました。その頃には、借金をしているという意識も薄れ、もはや、自分の銀行口座から、預金を下ろす感覚で借り入れをしてしまいました。
そんなとき、折からの不況の影響もあり、旦那様の給料が激減し、気がつくと、首が回らない状況に陥っていました。この頃には、すでに、返済のために、借入をするという自転車操業の状態です。
ここからが、別れ道です。
�￣�様自身が旦那様に借金の相談をする道です。
�△△�までも内緒を貫き、結果的に、金融機関からの取り立てにより、旦那様に知られてしまうという道です。
どちらにしても、ひと悶着は避けられないでしょうが、旦那様の心理としては、奥様自身から相談を受けた方が多少なりとも、気持ちは安らぐのではないでしょうか？
奥様としても、自分から言えなかったという後悔の気持が残ってしまうかもしれません。
借金をしないで済めばそれに越したことはないのでしょうが、やむを得ず、借金をしてしまった場合には、一人で手に負えなくなる前に、専門家に助言を求めたることも一つの方法です。