自律神経失調症

自律神経失調症とは、はっきりと明確化した病気ではありません。
不定愁訴症候群と呼ばれることもあります。

器質的異常(体のはっきりした病気)はないけれど、
自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れ、
不定愁訴(いろいろな一定しない身体的不調)を訴えます。

福岡市中央区の心療内科・精神科　「メンタルクリニック桜坂」

自律神経失調症になりやすいのは、20歳代の方が多く、
次いで30歳代、20歳以下に多くみられます。
また、更年期の男性・女性とも自律神経失調症となりやすいです。

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自律神経失調症の症状として、一番多いのは「全身倦怠感」です。

その他の、具体的な症状としては、
神経・筋系の不定愁訴としては、「めまい・頭重感・頭痛」、
循環器系の不定愁訴としては、「動悸」、
消化器系の不定愁訴としては、「胃痛・胃部不快感」、
などが多くみられます。

これらの複数の症状が、重なって出現することも多いため、
患者さんは何ヶ所もの医療機関を受診しますが、検査では
異常が出ないことが多いです。

そのため、患者さんは「こんなに調子が悪いのに、異常がないはずがない」
という不安から、ドクターショッピングをするようになります。

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自律神経失調症の症状は、季節の変わり目に悪化しやすく、
特に春先に良くないことが多いです。
また、いろいろなストレスが悪化の原因になりやすいです。

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器質的異常(体のはっきりした病気)を除外診断した上で、
いろいろな自律神経失調症状がみられれば、
自律神経失調症と診断できます。

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うつ病でも、気分の落ち込みを主とする、
精神症状よりも、自律神経失調症状のほうが、
目立つ場合があり、これを仮面うつ病といいます。
この場合の治療は、うつ病の治療に準じます。

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治療としては、漢方薬も含めてお薬をつかうことも、
有効な場合があります。

ただし一番大切なのは、
「症状を消してしまうのを目標とするのではなく、
　症状とうまく付き合いながら日常生活を、
　送れるようになることを目標とすること」
です。

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