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***概要
&color(#fffab3){#ある私設図書館}
ある都市(※1)の、市役所・大学などが建ち並ぶ文化エリアに建つ、石造りのレトロな私立図書館。
昭和時代の創立者・刻田栄(ときた・さかえ)の邸宅の跡地に建つ。
構造:地上4階建て、地下1階(表向き情報。地下は何層もの資料庫)。
   3階・4階は、全面有料の貸会議室仕様。安価。各種学生証提示で無料。
蔵書:専門図書館。和書、洋書共に、故・刻田栄の蔵書を軸に、おもに宗教学、天文学、数学、化学物理学等。各種専門雑誌有。並びは和書=NDC、洋書=DDC。
蔵書:和書、洋書共に、一般書を除き、基本的にオールジャンル網羅した専門図書館。
   収集図書は、故・刻田栄の蔵書を軸に、宗教学、天文学、数学、化学物理学等。各種専門雑誌有。並びは和書=NDC、洋書=DDC。
立地:東京都・神奈川県県境の(架空の)都市・K市S大学徒歩圏内 
開館時間:8時半〜深夜、年中無休。
     館長の意向・事情により臨時休館あり。その際はSNSの公式アカウントでアナウンスされる。
多様化する現代に合わせ、開館時間を深夜までとし、入館者数増加を狙う方針。
館内の端末や公式サイト上から資料の検索・予約可能。図書カード発行。
人間・人外共に利用可能。カウンターでレファレンススタッフへの相談可能。

館内はどの種族も不可侵、安全。争いはご法度。館内の安全を犯した者にはペナルティが課せられる。
種族に限らず「館内資料(コレションに準ずるもの)」に害を与えた場合「呪い」が降りかかる。
館内は畢竟、悪魔の支配領域。
一方、相応しい「正当な図書館利用者」には、
それが天使でも聖職者でも、悪魔は利用を拒めないという制約あり。

利用者の感想は「他の図書館よりも居心地が良く、サービスも良く親切だ」
「一人で研究に没頭するにも良い雰囲気で、足りない資料は他の専門図書館から取り寄せてくれる」
「喫茶室の珈琲と紅茶がどちらも美味しい」といったものが多い一方、
蔵書を前に、悪心にかられた行動をする利用者がちらほら出るという噂。
館内で騒ぎになった場合、館長の男が出てきて、気づけば収まっているとか。
そのおかしな行動をした本人は、誰もがその時の記憶をおぼろげにしか覚えておらず、
友人や家族は口をそろえて、普段は絶対にそんなことをする人物ではない、心身の調子が悪かったのでは、と言う。

***歴史
昭和初期、貿易商を営むある青年実業家が、趣味と実益を兼ねて建てた私設図書館。
こぢんまりとした建物の隣に、創設者の洋館があったとされる。
コレクターであった創設者の集めた古今東西の書物のうち、一般的な書物が民間に公開されていた。
創設者の死後、戦時中に邸宅の地上部分と共に焼けるも、蔵書には1冊の被害もなかったという。
焼けた建物は戦後、地上4階(地下N階)の石造りの図書館という、現在の姿に生まれ変わった。
一時期は所属する市に館ごと寄贈され、公立図書館として機能していたが、市の機構の変遷を機に、元の「私立図書館」に戻る。

館内の地下書庫に、創設者の遺した非常に高価で貴重な「表には出せない書物」が多数あると言われているが……。

[+]創設者:刻田 栄
私設図書館の創設者。輸出入業の実業家だった男。オカルティスト。蒐集家。
1800年代の終わりに、ある将校の3人兄弟の次男として生誕。20代終盤に会社を興す。
主に西洋のオカルトや魔導書に特に執心し、本業の傍ら、ヨーロッパに多く渡って各地を巡り、古い洋書を買い集めた。
30代中盤、古書から学び自ら研究した黒魔術にて悪魔を召喚。
自力では手に入れられない更なる古書の獲得に、文字通り魂を賭ける。
また、自らの死後もコレクションを他者の手に渡さず、かつ適正な管理をするため。
昭和中期、企業の社会貢献の一環として、屋敷の離れを改築、「刻田私設図書館」を設立。
趣味とは別に輸入した多くの”一般的な”蔵書を、地域住民に無料開放する。
54歳で病死。妻子なし。
晩年、会社を含めた財産の多くを売却し、遺言にてその金の1/2を実弟夫婦に、1/2を図書館運営資金に遺す。
仕事の関係で知り合ったとされる、”ある外国人の若い男”を初代館長とし、図書館の管理運営と運営資金を託す。
彼のコレクションは、彼の死後「トキタ・コレクション」と呼ばれ、その筋では有名。
[END]

[+]ある図書館の噂/地下の資料庫の噂
図書館の何処かに、「図書館創始者のコレクションである、人外・オカルトに関する秘密の蔵書が大量に保管されている」。

スタッフも存在を知らない通路と階段、そして、異能力がなければ壊せない、結界が施された扉がある。
その先には創設者の生前のままの「洋館の地下」と、「地下資料庫」があり、
そこには主人が生前に世界中から買い集めた、古今東西のいかがわしいオカルト本が数多く収められている。

[+]「トキタ・コレクション」の行方
裏通りの情報屋等の知る噂。
刻田 栄が、自らの築いた財産と人脈を賭し、世界中の美術品オークション・闇オークション等から競り落とし、果てはまだ見ぬ魔導書を手に入れるため悪魔と契約までして手にしたコレクション。
美術・骨董品ブローカー、研究者、コレクター、闇オークショナーの間等、一部の世界で蒐集家として今も名が知られている。
コレクションには、当時は手に入り難かった洋書や海外の学術書も多かったが、殊に彼が執着したのは魔導書、呪われた禁書、失われた書籍の原典とその写本などだという。
非常に用心深い人物で、生前すら親しい友人にすらみせなかったそのコレクションの行方は判っておらず、謎が謎を呼ぶ。
しかし、彼が遺したはずのコレクションが、いまだ殆ど世に流出していないことから、何処かに必ず遺されていると考えられており、今も、刻田栄の設立した図書館にあるのでは、と考えられている。
何度か買い取ろうと交渉を試みた者は多いが、図書館の管理者と名乗る男に全て「知らない」と言われたという。
無理に持ち出そうと忍び込んだ者は、その成功・失敗に関わらず、不審な死を遂げ、悪魔と契約した刻田 栄の「呪い」だと言われている。

――それらの情報の背景は、刻田コレクションを手に入れるため、またそのためなら幾らでも金を積むコレクターに売るために、或いはそのコレクターらに雇われたやくざまがいのならず者たちが、その図書館にはしばしば強引に地下室へ押し入ろうとしたものの、一人として無事だった者は居なかった、というまことしやかな噂によるものである。
刻田以外の者以外には本が開けないとか、開くと末代まで呪われる呪いの本だとか、刻田が契約した悪魔による呪いだとか、都市伝説の域を出ていない。

その裏の噂を実行している悪魔の存在を、知る者はほとんど居ない。
普段はカウンターに座ってレファレンス対応などをしている長い黒髪の男が、これも現存はほとんど無い、創設者の生前の写真の端に写っていることを知覚できる者も少ない。
[END]
[END]
***注釈
※1 お借りさせて頂いている「都市」の設定あり。設定利用者にのみ適用致します。

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