教主様、継主様を伴なわれて「北米ハワイ開教」にご出発1970(昭45)年10月6日〜23日
今から40年前の10月6日、真如教主様は継主様を伴なわれ17日間のご巡教にご出発されました。ご巡教の大きな目的は、昭和43年5月に関西本部のある兵庫県芦屋市と姉妹都市の関係にあるアメリカ・カリフォルニア州のモンテベロ市に贈った「
聖徳太子像」の贈呈式で、モンテベロ市側からの招待で実現したご巡教でした。
当時、芦屋市から日本を代表するようなものを寄贈したいとの依頼があり、教主様はいろいろ考えられた末、在家仏教徒の祖で日本に仏教を広めた聖徳太子像の謹刻を思いたたれました。贈呈式でモンテベロ市を訪問された教主様は、「平和は真如苑の精神であり、同時に世界中の願望であります。私は一人ひとりの心に平和のきたることを願って、この像をつくりました」とのお言葉を添えられました。
その40年後の今年6月、この”融和の願い”がこめられた「聖徳太子像」は、継主様によってニューヨーク市に寄贈されたことは、北米開教40年のご縁と大きなみ心を感じます。
継主様は、ラジオシティ・ミュージックホールという広大な会場に集まった数多くの聴衆を前に凛としたお姿でこのように力強くスピーチくださいました。
「平和への道は困難もあるかもしれません。でも、私は人間を信じます。『すべての命に希望ある未来(あした)を』。真如苑は人類の至福と融和世界という夢へ、皆様と心一つに邁進して参ります。」
親苑時報には、そのスピーチの時のことについてこのように表現されています。
「拍手と喝采のなか、感動とともにみ親の融和の祈りが、継主様から世界へ発信された瞬間でした。真如苑は信仰をもとに、アメリカの様々な地域の人々と緊密な文化交流を深め、信頼関係を築き上げてきました。北米開教40年のこの時、また一つ大きな実を結んだのです。」
今月23日(現地時間)には、真如苑USA済摂護摩が真如継主様御導師により奉修されてまいります。