グラス・アニマルズは、2010年以降実験的なサウンド、シネマティックなビジュアル、物語性のある歌詞により、オルタナティブポップに新たな流れを生み出しました。
デイブ・ベイレイ(ボーカル/リードギター)、ドリュー・マクファーレン(ギター/キーボード/コーラス)、エドモンド・アーウィン・シンガー(ベース/キーボード/コーラス)、ジョー・シーウォード(ドラム/コーラス)の4人で構成されるこのイギリスのプラチナ受賞カルテットは、2014年に彼ら独特のスタイルを盛り込んだアルバム「ZABA」で衝撃的なデビューを果たしました。
このアルバムからはプラチナシングル「Gooey」が生まれ、そのおかげでバンドは世界的に注目を集めることとなりました。
2016年発表のアルバム「How To Be A Human Being」は、名誉あるマーキュリー賞にノミネートされました。
しかし2020年、グラス・アニマルズは2020年のアルバム「Dreamland」で新たな高みに至ることとなりました。
このアルバムで、グラス・アニマルズはBillboard Top 200で初のトップ10入りを果たしました。
さらに、世界的大ヒットとなった「Heat Waves」は、現在までに数百万ダウンロードを記録し、数多くの国でプラチナを獲得。
そしてアメリカのAlternative Radio Chartではバンド初のナンバーワンヒットとなりました。
また、Top 40 Radioではトップ15入りを、Spotifyのアメリカチャートではトップ10入りを果たしています。
ポップカルチャーの最高峰に一気に登り詰めた彼らは、2021 Billboard Music Awardsで「トップロックソング」賞と「トップロックアルバム」賞にノミネートされました。
さらに、Billboard Music Awardsでのステージパフォーマンスをはじめとして、The Tonight Show Starring Jimmy Fallon、The Late Show with Stephen Colbert、The Late Late Show with James Corden、Ellenなどのテレビ番組にも出演しました。
加えて、2021 Dreamland Tourでは、Red Rocksといった伝説の野外ステージでのコンサートや、Bonnaroo、Life Is Beautiful、Outside Landsといったフェスへの参加など、グローバルな公演が決定しています。
2021年〜2022年の北米ツアーでは、3日間で130,000枚以上のチケットがほぼ全部即完売になりました。
それと並行して、オープンソースのウェブサイトを作成して、ファンに「ドリームランド」の世界をベースにしたアートワークを作成させたり、世界中でチケット25,000枚を売った「Live In The Internet」コンサートを開催したりして、ファンとの特別な繋がりを維持し続けています。
また、2020年のコロナ渦には、Zoomを介したディレクションのもと、デイブ・ベイリーが自分1人で彼のアパートで撮影したり(Dreamland)、隣人達に頼んで街を歩くデイブをiPhoneで撮影してもらったり(Heat Waves)、ファンを招待して彼らの頭の3Dスキャンを撮らせてもらったり(Tangerine)するなど、ユニークなミュージックビデオも製作しました。
楽曲のダウンロード数が数十億にも達し、オーストラリアでは「Heat Waves」で2009年以来、Triple Jのトップ100でナンバーワンに輝いた初のイギリスバンドとして歴史に名を刻み、2021年にはARIA公式シングルチャートで最長連続ナンバーワンとなりました。
グラス・アニマルズは今もオルタナティブの可能性を模索しつつ、静かにメインストリームへの進出を進めているのです。