概要

アトレティア内乱とは、ザールック3330年に起きた、アトレティア国の覇権をかけた、ガザデルーロザンドポルスの三つ巴の戦いである。

対決までの経緯

アトレティア国軍は、3329年リゼルバの戦いで、アーズ国と激しい戦いを繰り広げていた。その勝敗がどちらに帰するかまだ明確ではなかった最大の激戦の最中、突如として総指揮官ガザデルーは全軍の撤退を命じた。
それは、アトレティア国の軍事顧問にして、事実上の最高権力者ジルダーが、突如として出奔した為である。
ジルダーは、アルファにおいてガルゾーマが討たれたと知り、仇をうつべく子飼いの将だけを引き連れてアルファへ向かったのだが、六界のことを知らないガザデルー達は、ロスティの説明により、漠然と「ジルダーが恋人の仇をうつべく単身で国を出て行った」とだけ知らされた。
本来なら、本国での大事には違いないが、ガザデルーはこのままリゼルバを制圧してから処理すればいいことであったが、この時、彼の脳内で瞬時に今後の情勢が思い描かれる。

空席となったアトレティア国最高権力者の地位を巡って、内乱が勃発する(というより、自分が巻き起こす)そうなれば、ここでリゼルバを占拠しても、内乱時においては、アーズ国への備えの戦力を割かねばならず、この段階でリゼルバを手に入れても邪魔になるだけ。このままリゼルバアーズ国に預けておいても、本国との間にはケシティア国がある為、すぐに問題になることはない。}

ガザデルーは、この結論をはじき出し、全軍に撤退命令を下した。
そして、ジルダー出奔を公表し、自らがその後継に着いた事を発表。何の相談も連絡も受けていないポルスロザンドたちは当然これを認めず、アトレティア国内乱が勃発する。 



内乱勃発時における勢力図。
ロザンドポルスは独立勢力としてみなす。また、フレイミスト国はアトレティア国陣営に寝返った直後だったため、全軍から仲間と見られない浮いた存在として、「第三勢力」的な扱いになっていた。

内乱の結末

ガザデルーロザンドポルスの三つ巴の戦いになると思われた内乱は、思いもがけない形で終決することとなる。これまで話題にも出てこなかったビーストバリア国が、突如として遠方地のロザンドを強襲、誰もが無謀と思ったグスティナの戦いで、ロザンドを打ち破り戦死させる。
ガザデルーは、ポルスラクトの戦いで打ち破り、ガザデルーの勝利により内乱は終決、アトレティア国の飾りだけの王も廃嫡され、ガザデルーは、軍事の最高権力だけではなく、自ら王を名乗った。

アーズ国の介入

この内乱時、アーズ国の神器衆サウラアリンは、各地に潜伏し、持ち前の個人戦闘力と実行力、判断力をいかして、水面下でサルファーの与えた任務を隠密の様に実行していた。
ロザンド戦死後のセロナバルス国の早急な復興と、リゼルバ攻略戦時の遺恨を水に流して行われたアーズ国との再同盟に彼らが関わっていたことは間違いないが、それ以外の活動においては、元々が「隠密裏な作戦」であった為、一切の記録が残っていない。
その為、後世の物語においてはそれぞれの作者の腕の見せ所であり、真実味のあるものから子供の童話的なものまで、様々な「水面下の一年」が描かれることとなる。

戦いの経緯


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