国境突破から、首都に到達するまでの防衛陣との戦いから、アリアス国軍の強さがある程度掴めたヴァン・フレイ国軍。彼らは、油断こそしなかったが、心の底で相手の力を侮っていた。
そのアリアス首都に、ガルゾーマが派遣した援軍が到着していたことを知らない彼らは、アリアス国首都奪還の為に進軍を続け、首都を包囲しようとするが、ガリック部隊に突然山岳に伏せていたガミラン部隊が強襲を仕掛ける。
この一連の戦いで、初めて相手に先制攻撃という主導権を握られたアリアスの戦いはこうして開戦される。
しかし、ガミラン部隊はガリック部隊を追い詰めていくが、他の部隊は連動せず、あくまでも首都防衛にこだわり、出陣することを躊躇った為ガミランに続く者が現れず、あくまでも一時的な反撃で終わる事となる。
これは、ガミランとヴィルというフェローラ国からの援軍を、アリアス国軍が歓迎しなかったことに由来する。
バーチャの悪政に苦しめられたアリアス国にとって、フェローラ国は当初救世主に見えた。しかし、時が流れればやはり彼らは侵略者であり、援軍といいながら、主導権を全て奪うつもりではないかと警戒されたのである。
一度はガリック部隊を半壊にまで追い詰めたガミラン部隊であったが、後に続く援軍がなく、逆にティアナ部隊に側面を突かれ立場は逆転していく。
そして、首都防衛軍も、バーチャ王が率いるアリアス国正規軍の総攻撃を受け壊滅する。
この時、首都に残っていたアリアス国民が外からの攻撃に呼応して内部でも反乱を起こす手はずであったが、実際は動くことはなかった。
バーチャは、かつて暴政を行っていた為、国民の目には国王の帰還ではなく、暴君の再降臨として見えていた為である。
それでも、首都は陥落し、フェローラ国軍は撤退、バーチャは晴れて首都に再び玉座に座ることとなった。
コメントをかく