概要

『アレシア戦国記』とは、ラドリザン1294年に上梓された歴史書。代表執筆者はエヴェリーナ・ミュンスター。他にグラディエスト大学文学部史書研究室が執筆に関わっている。
1268年に開始されたアレシア連邦政府による史書編纂プロジェクトの集大成にして最終成果物。アウドムラ帝国末期の政情不安からアレシア連邦成立までのほぼ100年間を取り扱っている。

執筆に際して、エヴェリーナは下記の制約をプロジェクトメンバーに課しており、このことが「歴史書よりも資料集に近い」同書の方向性を決定付けることとなった。
  • 滅亡した各国の法律や統計資料など、散逸が懸念される資料を最優先で収集・掲載する。
  • 情報・資料の出所を明記する。
  • 人物や国家に対する評伝や資料に記載されていない推測事項は、「資料本体」や「整理された事実」とは異なり意見・推測であることが明確に分かるようにして執筆する。

上梓された際、アレシア連邦議会の議員からは「これほど退屈な歴史書は見たことが無い」「滅亡した国家の資料をここまで丹念に拾い上げた歴史書は初めて見た」など賛否両論を以て迎え入れられた。後に議会で開催された公聴会で、グラディエスト大学総長として出席していたエヴェリーナは「資料集として後世の歴史家が参考にできる文献を作ることが目標であり、退屈な内容だと批判を浴びるのは想定の範囲内」という内容の回答を行っている。

備考

  • 資料集に近い歴史書が作られた背景には、論評を加えることによって発生する政治色の強い歴史論争を避ける意図があったのではないかと言われているが、定かではない。

関連項目

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