基本情報


略歴

モルト国王族。
モルト国は、アトレティア国陣営に色分けされているが、本国から距離も離れているため、単に同盟を結んでいるに過ぎず、属国というより中立に近い独立国であり、直接アーズ国やビーストバリア国と戦火を交えることはなかった。
そのモルト国においても、国内における後継者争いは存在し、本来王位を継ぐはずであった父ベルシクを、叔父であるルタに暗殺されたフィーネは、モルト国から亡命し、身分を隠して魔導留学という形でヴィッツ国に移り住み、後に魔導研究所勤めとなり、平和な生活を送っていた。
しかし、アーズ国のトミラスが、自らの地盤固めの為、中立に近いモルト国に一方的に進軍し、モルトの戦いで首都を陥落させる。
侵略ではなく、暴君からの解放を旗印としていたトミラスは、自分の傀儡政権を作るため、本来の王位継承者の血筋であるフィーネを探し出して、玉座に座らせた。
しかし、トミラスが暗殺されたことにより、フィーネは無理やり玉座に座らされた直後に放置されるようになる。
そこで彼女はヴィッツ国留学時代に学んだ知識を活かし、アーズ国の完全なる傘下になることで、国防のすべてをアーズ国に委託し、財源のすべてを内政に回せる様にした。
この政策によって、モルト国は飛躍的に国力を蓄え、国民の支持を得ることとなる。
しかし、これらの政策は産業の発展には大いに寄与したものの、これまで国防を担ってきたモルト国将兵のプライドを大きく傷つけるものであった。
のちに、国軍の復権を要求しての蜂起事件「ガビー砦の乱」が発生。蜂起直前に密告者が出たことでわずか1日で収束したものの
決起した三将軍は包囲されたガビー砦の屋上から、自らの国は自らで守るべきであることを主張した演説を行ったのち、一斉に砦から身を投げた。
この演説は包囲に加わっていた将兵にも動揺を与え、蜂起した彼らに同情的な声も多く聞かれたことを重んじ、フィーネも軌道修正を余儀なくされることとなった。

アルスレーナに嫌疑をかけられた時も、自らアーズ国に向かい、アルスレーナを褒めて怒りをおさめさせ、更にアーズ国のための技術研究という名目で、研究資金まで得た。

神器衆クーデター事件勃発後、アーズ国王がサウラになったことから、フィーネは再び自らアーズ国に乗り込み、傘下ではなく独立国として対等の同盟を結べる様に交渉。
それに対してサルファーは、国防を自国の力でやることと、これまでアーズ国が援助していた研究資金を自国で捻出することを条件に出す。
その後、内政と貿易に更なる力を注ぎ、この条件をクリヤーしたことにより、モルト国を独立させた。

独立後、かつて父を謀殺したルタへの和解を持ちかける。
ルタはフィーネが帰国するより前にトミラスによって王位を追われており、フィーネは即位後も一度も面会していなかったが、ルタベルシクの墓前に謝罪することを条件に和解し、自らの後継者にはルタの息子を指名することを約束した。

国が安定したところで、約束通り王位をルタの息子に譲ると、自らは郊外に私邸を作り、趣味でもある魔導研究に没頭した。

人物

  • 元々素質はあったが、魔導国家と呼ばれるヴィッツ国に留学したこともあり、術者としての能力は高い、特に氷系の術を得意とし、手にしている旗には様々な法術があらかじめ魔法陣で封印されていて、詠唱と魔法陣から同時に術を発動させることができる。
  • ルクフェルの戦いにおけるロストムーン作戦でトウリョが戦死した時には、酷い落ち込みようを見せていたという。トウリョのことはアーズ国へのパイプ役として当てにしていたこともあるが、異性として意識していたのではないかという説もある。フィーネは生涯独身であったが、これが彼に対して操を立てたのか、元々恋愛沙汰には興味がなかったのか、後世の考察は二分されている。

小型哨戒艇ダルスバード

彼女が続けた研究は、後に小型哨戒艇型ダルスバードとして一つの完成体となる。
それまで、小型化は不可能と言われたダルスバードに彼女独自の研究と新理論による改良を繰り返したことで完成に至った。
特徴としては、航続時間重視で速力は控え目、野良魔物くらいなら追い払う火力をもつが、あくまでも哨戒を主な任務とし、敵艦隊を発見したら偵察と、緊急用の火薬式ブースターを使っての離脱を実行、生還することで情報を持ち帰ることを第一の任務としている。
その為索敵範囲は広く、翼の部分にも見張り席が設置されている。
各艦には樹木の名前がつけられていたが、火力が低いことから、偵察の重要性を理解できない一部の者たちからは「雑木林型」と揶揄されることもあった。

関連項目

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