概要

フェルグリアの戦いとは、ラドリザン1255年9周期23日目、ラグライナ帝国とガルデス共和国の間で行われた戦いである。

戦闘に至るまでの背景



ラグライナ帝国は、優勢を守りながらも、ガルデス共和国首都へ続く2本の街道(モンレッドクァル・アヴェリ)をいまだ占拠できずにいた。
そこで、共和国軍を誘い出し野戦で決着を付けようとした。
守りを固める共和国軍を誘い出すのは容易なことではなく、たとえおびき出したとしても、決戦に敗れれば逆に敵軍を帝国領土に深入りさせることとなる。
危険な賭けではあったが、ミナはあえてその策を採用した。
共和国軍では、議長であるラヴェリアが自ら出陣する。
これに対して、帝国軍も皇帝セルレディカ自らが出陣する筈だったが、体調の不調から軍師エルが総司令官となって出陣する。
ラグライナ帝国軍とガルデス共和国軍は、7周期にモンレッドの地にて激突(フェルグリアの戦いの中の一部だが、これが第2次モンレッドの戦いとされている)し、互いに一進一退の攻防を続けつつ、帝国軍はわざと後退していく。
最初は警戒していたガルデス共和国軍だが、長期間に及ぶ小競り合いの虚虚実実の駆け引きにより、徐々に帝国領土に侵入、ここで帝国軍は反転、両軍はカルスケート地方南部のフェルグリア平原で9周期23日目、正面から激突する。

戦闘経緯



広大な草原にて両軍は激突、特に、ライバルであるキロールベルンハルトは、先を争って先陣を駆け、互いを見つけると衝突。
オーディスカオスと、アリス煌槍の彩音とそれぞれ交戦。



これまでの反帝国軍は、どの戦局においても兵力で劣っていた為、正面から戦いつつ、帝国軍本陣を狙う戦法をとっていた。
今回もその手を使うだろうと予期したエルは、あらかじめ警戒を強め、その読み通りに本陣に火をつけようとした工作部隊ミズハがひそかに南方にて発見する。



アリサキリカがこの工作部隊を食い止めている間に、北部戦線でもカオスオーディスを押し込みはじめ、ミナが援護に回る。
帝国本陣を守る両翼部隊が離れた瞬間を見逃さず、ラヴェリアの号令の元、中央戦線は一気に共和国軍が押し込み始める。



だが、この戦いの後、戦女神と呼ばれることとなるアリスが、煌槍の彩音部隊を貫き、ラヴェリアに突撃を仕掛ける。
攻勢に入るはずだった共和国軍は、これにより足並みが乱れ、南部戦線は元々少数部隊だったミズハが撤退。
北部戦線はカオスオーディス部隊を突破して、エルに迫るものの、続く部隊が現れない。



ユウ部隊を押していたゲイル部隊がここを突破すれば戦局はまた変わっただろうが、それよりも先に南部戦線で共和国軍が総崩れとなり、キリカバーネットアリサが一気にラヴェリアに肉薄する。
両軍の本陣が同時に交戦状態になるという珍しい戦局を迎え、ラヴェリアは、アリスすら感嘆させる指揮を見せる。
だが、帝国軍の方がほんの少し先に戦闘の頂点に到達したことを悟ると、ラヴェリアはこのまま戦いを継続すれば、互角から一気に崩壊すると考え、すばやく撤退を決意し、両軍の決戦はここに終わりを告げた。

戦いの結末

フェルグリアの戦いは、結局両軍共に多大な損害を出しながら、「形に見えた結果」を手に入れることができずに両軍撤退した。
先に戦場から撤退したのはガルデス共和国軍だったため、ラグライナ帝国軍の勝利といえるが、ガルデス共和国軍を壊滅させるという目的は達成できず、悪戯に損害をだしたことから、両国の内政官が建て直しに頭を悩ますこととなる。
だが、戦局は沈静化することなく、この後、第3次モンレッドの戦いに繋がることとなる。


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