ラヴェリア事件とは、
ラドリザン1256年9周期22日目、
ノスティーライナの戦いの最中に起きた、
ガルデス共和国議長
ラヴェリア暗殺事件のことである。
ラヴェリアは「鬼」と呼ばれる勇猛な男だったが、
ガルデス共和国の
ミズハは、自らの歪んだ願望をこの
ラヴェリアに投影し、「この男はいずれ
ガルデス共和国そのものを自分の力で奪い取り、ガルデス帝国を建国して
ラグライナ帝国と真正面から戦う」と期待していた。
確かに
ラヴェリアは、議長でありながら最前線で戦い、議会の採決を最も重視しなければならない立場にありながら、それを無視して
ノスティーライナの戦いに出陣したりと、
ミズハを期待させる破壊の人ではあった。
だが、彼自身にその意思はなく、徐々に
ミズハは失望していくが、その心の隙を
ラグライナ帝国軍師
エルに突かれて内応の誘いを受け、共和国を裏切る決意を固めていた。
そして、
ノスティーライナの戦いより撤退する
ラヴェリアを待ち構え、彼の背中を刺した。
ラヴェリアを討ち取った
ミズハだったが、その後帝国軍に合流した直後、
エルの密命を受けた兵士たちによって謀殺された。