ラグライナ帝国の将軍であったが、その出自は不明。(後述)
1253年、
ウネピの戦いに参戦し、
クレアムーンの本陣強襲部隊を食い止めるという戦功をあげる。
更に1254年の
シチルの戦いでは、工作部隊を率いて
クレアムーンの目を盗み、堀に細工をするという難易度の高い作戦を成し遂げた。
この時の工作部隊としての功績が
セリーナの耳に入り、後に彼女をスカウトするきっかけになったと言われる。
1255年、
聖都クレアの戦いにも渡河部隊を率いて出陣。
突然の猛吹雪に仲裁されたものの、「1日で流された血は戦史上最大」と呼ばれたこの死闘を戦い抜いた。
1257年、
セルレディカ崩御によりはじまった
帝国内乱戦争では、
セリーナにスカウトされ、
ラグライナ帝国内に存在する
隠密組織であり、皇帝の命令のみを犬の様に忠実かつ寡黙に実行する「
暁の守人」の司令官に就任する。
これにより、過去の記録をすべて抹消したため、彼女の資料は歴史上にほとんど残されていない。
1258年
ハルバートの戦いにおいては、伝令に変装して戦場の混乱に乗じて
オーディス将軍暗殺を実行するが、これは僅かに届かず失敗に終わる。
1259年、
ミナの暗躍による
セリーナ失脚により
帝国内乱戦争は終結するが、
煌槍の彩音と共に戦犯として囚われた
セリーナを救出。
以後姿をくらますと、
ラグライナ帝国、
ガルデス共和国、
クレアムーンの三国が戦い続ける様に、戦乱の火種を国を問わず各地で燈し続ける存在となり、1259年4周期の
カルディアの戦い、5周期におきた
ゴゥド急死に関与されたと言われている。
1260年5周期には、
ミナの拉致と報復にも成功するが、続く
キリカ拉致計画においては逆に
ミナの罠にはまり追い詰められる。
作戦が失敗した時の対処方法を
セリーナとあらかじめ決めていた紅は、その指図通り自らの手で
セリーナを刺し、爆薬を使い潜伏していた洞窟ごと吹き飛ばすことで、決して自分たちの遺体を発見されない状態とした。
これにより、
ラグライナ帝国は以後何年もの間、何か不穏な事件が起こるたびに「
セリーナや紅が生きているのでは?」という「亡霊」に悩まされることとなる。