六界全史 - 水鏡莉奈



基本情報


略歴

クレアムーンを建国した伝説の少女。
元々は北から流れてきた流浪の民であったが、現在のヒモロギの地にて魔物を退治し、そこに流民の人々を住まわせ、巫女位武将位、そして神官の地位を作り、クレアムーンの基礎を作り上げた。
正式に建国宣言がなされたのは1142年だが、この時莉奈が初代神威巫女の地位についたのかどうかは記録がのこっていない。

彼女の物語は、人間側からすれば女武者の建国英雄譚であるが、魔物側からすれば平穏に過ごしていた所を突然荒らされ、土地を奪われた許されざる行為であり、長きに渡って水鏡莉奈の名は周辺地域の魔物の間で侵略者の象徴となり、暗殺の対象にもなった。
たまたま外見が似ていたというだけで彼女と間違われて魔物の手にかかった巫女も数多く存在する。

クレアムーン建国後人口は増え続けたが、これは北から移住してきた民族だけではなく、当時ガルデス共和国から脱出した流民も多く混ざっていた為である。
その多くが共和国の大きな派閥争いに敗れた各界の実力者、政治犯だったため、ガルデス共和国は流民を帰す様に要求するが、水鏡莉奈は「危険な旅を続け、ようやく安息の地にたどり着いた者の自由を奪う権利は誰にもない」とこの要求を拒否、2国は戦争寸前にまでもつれ込み、これが後々の共和国、クレア開戦の遠因となっている。

莉奈の晩年についてはあまり資料が残っていない為、伝承や創作によってその結末は様々なもの(新たな旅に出た、神座になった、魔物に暗殺された……等)となっているが、伝説の巫女という神秘的な存在として、現在に至るまで様々な物語に登場している。

関連項目