バックストーリー
その日はそれまでの退屈な日々が嘘のような一日だったわ!
船に乗って漁をしていたら、女の子の帽子を鳥が盗ったのが見えたから帽子を取り戻そうと矢を構えたの。
そしたら、どこからか飛んできた矢が鳥の頬を掠め、帽子を取り返したの。
落ちた先に向かうとこの街では見ない服を纏った人がいて、あたしはもう湧き上がる好奇心を抑えることができなくて!!
走って彼の元へ行って彼のことをとにかく聞いたわ。
私が船から射る弓を見て話したいって思ってたんだって!
笑っちゃうよね。私と一緒だったって!
彼の村の弓の技術の話を聞いてて、結局どっちの弓が上かっていう話になって、それから毎日弓の勝負!!
正直ね、少し自分に自惚れてたなって思っちゃったの。
漁には困ってなかったし、お父さんからもお前は世界一の弓を射るって言われてて・・・・・・今考えるとただの親バカだよね!!
でも、彼との勝負が始まってからは、私もまだまだ腕を磨けるって思ったから、彼には教えてない秘密の特訓をしたの!
その成果をみんなに見てもらいたくて・・・・・・。
お父さんもどこかで見てるかな?
んー・・・・・・人がいっぱいでわかんないや!
今日こそどっちが上か決着を付けるの!
だから、本気で来なさいよ!ヒューゴ!
私は負けないから!
──アスピドケロン弓大会決勝前コメント