ここは教導隊のアラドの部屋。
ノイエDCやインスペクター、アインストとの戦いが終わった後のアラドは、
ゼオラと共に教導隊に所属することになった。

「が〜・・・・。」(←いびき)

そろそろ起きる時間だというのに、アラドはまだ寝ている。


シャッ(ドアの開く音)


「アラド〜、起きなさ〜い。」
「く〜。」

ゼオラの呼びかけにアラドは全く反応しない。

「ポチッとな。」


ピッ、ボヨ―――ン


「わっ!!」

アラドのベッドが突然跳ね上がり、アラドが真上に吹っ飛んだ。
実はこのベッド、ラトがベッドのバネに細工をしておいたのだ。
そのスイッチはゼオラに与えられた。
スイッチの見た目は80年代アニメ風だ。


どさっ


「いちち・・・・。」

落ちてきたアラドは衝撃で目を覚ます。

「ほらほら、早く起きなさい。」
「あ〜ちょっと待った、ゼオラ。」
「何よ?」
「ちょっとこれの処理してくんねぇか?」

アラドが指差したのは、
アラドのスタッグビートルクラッシャー(以下、スタビ)だった。

「・・・・嫌よ。」
「処理してくれよ。」
「い・や・よ!!」
「あっそ。じゃ、ラトに頼むかな。」


ぴくっ


「・・・・何ですって?」

アラドのセリフを聞いた途端、ゼオラの表情が一変した。

「ああ、お前には言ってなかったけどな、
 実は毎朝ラトに処理してもらってるんだよ。
 本番までいったことがあるんだぜ。2、3回程。」
「・・・・・・。」
「じゃ、ラトに電話して・・・・。」

そう言いながらアラドが電話の受話器に手を取ろうとした瞬間―――

「・・・・待ちなさいよ。」
「ん?」
「あなた、ラトとセックスしたの!?」
「ちょ、ちょっと待てよ。ラトは処女じゃなかったんだ。
 ラトの話によるとシャイン王女はふたなりらしくて、王女に処女を捧げたんだぜ。
 半分ラトの逆レイプだったみたいだけど。」
「私はそっちで怒ってるんじゃないの!!
 私というものがありながらラトとセックスしたあなたが許せないの!!」
「だって、ラト本人が志願してきたんだぜ。」
「本人がどう言おうと、ラトとセックスしたことには変わりないでしょ!!」


がばっ


ゼオラはアラドを押し倒した。

「お、おい。」
「・・・・してあげるわ。」
「え?」
「処理をしろっていうのなら、お望み通りしてあげるわよ!!
 私の処女をアラドに捧げるわよ!!」
「お、おい、前者はともかく、後者は・・・・。」
「このままじゃ、私のプライドが許さないわよ!!」
「お前自身が許さないんじゃなくて?」
「細かいことはいいの!!」

ちゅるっ


「うっ・・・・。」


ちゅるっちゅるっ


「やけに上手いな、ゼオラ。」
「この日のために毎日練習してたのよ。」


ぱふっ


「わっ!?」

アラドのスタビをゼオラの胸が挟み込んだ。

「どう? あの娘(こ)のまな板胸じゃこんな事は出来ないわよ。」


ガスッ


ゼオラは何者かに殴られた。

「?」

ゼオラは後ろに振り向くが、誰もいない。

「・・・・まあいいわ、続けましょう。」

ちゅるっちゅるっ


「ううっ・・・・。」


ちゅるっちゅるっ


「ヤベッ・・・・もう出る。」


どぴゅっ


「わっ!!」

アラドの精液がゼオラの顔にかかった。

「あん、もったいない・・・・。」


ちゅぱっ


ゼオラは顔に付いた精液を指に取ってそれを舐めた。

「さてと・・・・。」


するっ・・・・ぱさっ


「今度は本番行くわよ。」

ずぷっ


「つっ・・・・!!」
「お、おい、大丈夫か!?」
「へ・・・・、平気よ。動くわよ。」


ずぷっ


「あっ・・・・。」


ずぷっずぷっ


「はっ、はっ・・・・。」


ずぷっずぷっ


「き、気持ちいい・・・・。」


ずぷっずぷっ


「それに、アラドのがどんどん大きくなってきてる・・・・。」


ずぷっずぷっ


「悪い、ゼオラ!!」
「出そうなのね? いいわ、私の中にいっぱい出して・・・・。」


どくどくっ


「はあっ!! はあ、はあ・・・・。」

ゼオラは疲れ果てて気絶した。

―朝のミーティング後

「あ〜もう、まだ腰が痛いわ。」
「自業自得だっての。あれから5回もするから・・・・。」
「だって・・・・。」
「朝から口喧嘩?」
「・・・・あ、おはよう、ラト。」
「? 何怒ってるの、ゼオラ?」
「そりゃ怒るわよ!! あなたアラドとしたんでしょ!?」
「・・・・ああ、あれね。」
「あなたにアラドは渡さないわよ!!」
「計算通りね。」
「・・・・どういうことよ?」
「私の計算通りってこと。これ、私が考えた計画のルーチン(流れ)よ。」

ラトは1枚の紙を見せた。
その紙には、

         アラドの朝勃ち
            ↓
      私が朝の性欲処理を志願する
            ↓
      アラドの性欲処理が日課になる
            ↓
         セックスに発展
            ↓
         セフレになる
            ↓
    アラド、ゼオラとのセックスを要望
            ↓
          ゼオラ、拒否
            ↓
    アラド、私との関係をゼオラにばらす
            ↓
  それを知ったゼオラが激怒して自分からセックスをする
            ↓
       最終的に2人は恋人になる

と書かれていた。

「これは・・・・!! ラト、アラドと2人で私をはめたの!?」
「ううん、これは2人の性格を逆手に使った私の計画よ。
 当然、アラドはそれを知らないわ。」
「・・・・ってことはラト、おまえは俺をダシに使ったのか?」
「あら、いいじゃない別に。私と恋人になる気は無かったんでしょ?」
「ラト、お前はおれをバカにしてるのか!?」
「別にバカにしていないわよ。」
「・・・・そうか。」
「だってヴァカだもん。」


ガ―――――ン


注:ヴァカ。バカの上。普通のバカよりさらにバカのこと。(広辞苑にはありません。)

「だからって、何もこんな回りくどい事をしなくても・・・・。」
「プライドの高いゼオラのことだから、
 十中八九(じっちゅうはっく)セックスを拒むと思ったの。
 つまり、私は2人が結ばれるように手伝いをしたのよ。」
「ラト、あなた・・・・。」
「それじゃ2人とも、仲良くね。」
「・・・・ああ。」
「ええ。」

ラトはその場から立ち去った。

「・・・・アラド、ごめん。」
「いや・・・・、謝るのはおれの方だよ。その、ラトの関係を隠して・・・・。」
「もういいのよ・・・・。」
「そうか・・・・。」
「アラド・・・・。」
「ん?」
「愛してるわ・・・・。」
「・・・・ああ、おれもだよ。」

アラドとゼオラはキスをした。
2人はこれからも付き合っていく。
仲間として、親友として、そして恋人として。


おまけ

アラドとゼオラから離れたラトは廊下の曲がり角で2人を見ていた。

「よかったね、2人とも・・・・。さてと・・・・。」

ラトはもたれかかっていた壁から背を離した。

「どんな物が映っているのかしらね?」

ラトは自分の目の高さにDVDを放り込んだ。


パシッ


そして右手でそのDVDをキャッチする。

「アラドの部屋にカメラを仕込んでおいて良かったわ。」

実はラトはアラドの部屋に隠しカメラを仕込んでおいていたのだ。
つまり、今朝のアラドとゼオラのセックスは
すべてこのDVDの中に記録されているのだ。

「このDVDをコピーして売り出すってことはしないけど、
 個人的に楽しませてもらうわよ、後学のためにね。」

そう、この計画は自分とシャイン王女とのセックスのバリエーションを広げるための
茶番劇でしかなかった。
もっとも、アラドとゼオラの2人をくっつけさせる事も、彼女の本心ではあったが。

「さあ、次は誰をエサにしようかしらね? うふふっ・・・・。」

ラトの笑顔は、まさしく小悪魔そのものだった。

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