その夜、ブリットは自室でいつものように筋トレをやっていた。
   先日アルトアイゼンの初陣を目の当たりにして、自分も頑張らねばと発奮しているのである。
   もっとも、キョウスケに負けないようにという気持ちとは別に、自分がしっかりしなければならないという思いもあった。
   アルトアイゼンのあの極端すぎる仕様では、いかにキョウスケの技量でも、力を発揮出来ない局面がある筈だ。そんな局面でカバーに入るのが自分の役目だと、ブリットは考えていた。
  「ブリットく〜ん、まだ起きてる〜?」
   腕立て伏せを終わらせた時、廊下からエクセレンの声がした。
  「あ、はい。今開けます」
   ブリットが答えて部屋のドアを開けると、
  「ジャンジャジャ〜ン☆」
   おどけた声と共に、バニーガールが現れた。
  「……何やってるんですか?」
  「見ての通りのエクセレンバニーよん☆」
  「それはわかりますよ! そうじゃなくて、その格好でここまで来たんですか!?」
  「うん、そう」
  「そうって、何考えてんですか……とにかく入ってください!」
  「いやん、強引なんだからぁ☆」
   おちゃらけるエクセレンの手を引いて、ブリットはエクセレンを招き入れて、ドアをロックした。
  「誰にも見られてないですよね?」
  「うん、誰もいなかったわよ?」
  「なら良いですけど……何ですか、そんな格好でいきなり」
  「んー、こういうの嫌い?」
   エクセレンは軽く前屈みになって、ブリットの顔を覗き込んだ。
  「いえ、似合ってますよ……」
   猫のような悪戯っぽい瞳と、深い谷間が同時に視界に入り、ブリットは思わず目を逸らした。
  「そんなのわかってるわよぉ。私に似合わないコスチュームなんてある訳ないんだからぁ」
   エクセレンはプゥッと膨れながら、ブリットの首に腕を回す。
  「そーじゃなくてぇ、ブリットくんはこういうの見て、どう思うかって事」
  「どうって……」
  「興奮しない?」
  「それは、その……」
  「私は、凄く興奮してる。こんなセクシーな格好でブリットくんに逢いに行くって思っただけで……グチョグチョなの」
   最後の一言に、ブリットは知らず生唾を飲み込んだ。
  「身体中が疼いて、たまらないの……ブリットくん、最近かまってくれないから……」
  「そんな事ないですよ。今日だって、何度もキスしたじゃないですか」
  「キスだけじゃ、いやっ」
   エクセレンは身をすり寄せて、その豊満な胸を押し付けてきた。
  「ウサギは寂しいと死んじゃうのよ? もっといっぱい、私に愛情を注いでほしいの」
  「……わかりました」
   ブリットはエクセレンの腰に腕を回した。
  「じゃあ望み通り、いっぱい愛してあげますよ、エクセレン」
   そう言って、唇を重ねる。
   すぐに舌が差し込まれ、エクセレンの舌と絡み合う。
   両の手は網タイツ越しに、柔らかい尻肉を鷲掴みにしてこね回す。
  「んっ、ふぅんっ……んうっ」
   舌を吸われ、尻を弄ばれて、エクセレンの唇から涎と共に愉悦の声がこぼれる。
   ひとしきり口を吸ったブリットは、エクセレンをベッドに優しく押し倒した。
   胸元をはだけさせ、まろび出た乳房を口に含んだ。
   堅く尖った乳首を指でつまみ、舌で転がし、強く吸う。
   網タイツを引き裂き、股布をずらすと、本人の言った通りに潤う秘部に舌を差し込み、かき回した。
  「んぁああんっ!」
   エクセレンは背を弓なりにそらし、可愛らしく鳴いた。
   ブリットはその声に満足感を覚えながら、更に舐め回す。
  「んっ……やっ、やぁんっ!」
   その度にエクセレンは何度も声を上げた。
  「ハァアッ……ブリットくん……お願い……」
  「お願いって、何をです?」
  「……入れて」
  「それじゃダメだって、前に教えましたよね?」
  「……オチンチン入れて」
  「そうじゃないでしょ、俺が教えた通りに言ってください。エクセレン」
  「〜〜〜〜!」
   エクセレンは耳まで真っ赤になりながら股を開き、自分の手で蜜のしたたる秘部を広げた。
  「ブリットくんの堅くて太いおチンポを……私の、グチョグチョに濡れた、スケベマンコに……ぶ、ぶち込んで……ぶち込んでください!」
  「了解です、エクセレン」
   ブリットはズボンとパンツを脱ぎ、はちきれそうなほど勃起した物で貫いた。
  「ふぁあああっ!」
   奥まで突き入れた瞬間、キュウッと締め付けられた。挿入だけで軽く達したらしい。
  「まだ入れただけですよ? なのに勝手にいったんですか?」
  「ご、ごめんなさい、ブリットくん……」
  「良いんですよ。いっぱい気持ち良くなって、何度でもいってください」
   ブリットは優しくキスをして、腰を使い始めた。
   少し反りの強い彼の肉刀は、その切っ先でエクセレンの内壁をこすり上げる。
   エクセレンは両手両足を回してしがみつき、自ら唇を重ねてきた。
   子宮口を小突かれる度に、キュッキュッとブリットを締め付ける。
  「んっ、んむっ、んちゅっ……んはっ、好き……好きぃ……んうっ」
  「そんなに好きなんですか? セックス」
  「あん、意地悪っ……わかってるくせにっ」
  「えぇ、わかってますよ。エクセレンがセックスしか頭にない淫乱バニーだって事は」
  「違う……違うのっ。セックスも好きだけど、でも違うの! 私はブリットくんが一番好きなの!」
  「俺もです、エクセレン。愛してます」
   耳元でささやき、ブリットは腰を速める。
  「ふぁあああっ! ダメッ! そんな激しくしちゃダメェエエッ! いっちゃうううっ!」
  「良いですよ、いつでもいってください。愛してますから」
  「やっ、そんな事言われたら私、ホントに……い、くっ……!」
   唐突にエクセレンはのけぞり、一際強く締め付けた。
   ブリットはとっさに離れて彼女の胸を跨ぎ、紅潮した顔目掛けて大量に射精した。
   少し休んだ後、エクセレンは身を起こして、口で後始末をしてやる。
   根本まで丸呑みにして、舌を絡みつかせてしゃぶりたて、口腔内で二度目の射精を受け止めた。
  「ねぇ、もっとぉ……」
   そして、まるで子供のようなあどけない口調で、おねだりする。
  「ブリットくんも、まだ出したいでしょ?」
   未練がましくむしゃぶりつきながら、上目遣いにブリットを見上げる。
  「私も、もっとしたいの……お願いブリットくぅん……お胸も、お尻も、おねーさんの身体中、全部使って良いからぁ……」
   とろけるような甘い声が、ブリットの聴覚にねっとりと絡み付く。
  「大丈夫ですよ、エクセレンが満足するまで頑張りますから」
   ブリットは金髪を優しく撫でながら、答える。
  「俺はエクセレンの事、愛してますから」
  「私もぉ……ブリットくん大好きぃ……んん……」
   ウサギというより、飼い主に甘える子猫のように、エクセレンはブリットに抱きつき、唇を重ねた。

編集にはIDが必要です