終わるつもりだった…だが、この愛すべきお人よしの住む世界に生きたいと願い、W17、いや、ラミア・ラブレスは仲間の元に戻った。

ボロボロの愛機をケーンたちに肩を抱かれながらナデシコに帰艦し、近辺のコロニーのドックにそのまま寄航する。
機体を降り、掛けられる皆の言葉に生きている事を噛み締めながら未だに不器用ながらの笑顔を見せていく。
ラミア自身の見立てでは特にたいした異常も無かったが左腕に大きな傷を負っていたため、
みなが薦めるまま医務室でレインに損傷、いや、怪我をした部分である左肩に包帯を巻いてもらう。
レインもまた笑顔で喜びを伝えてくれ、ラミアにはそれが心地よかった。

その日の晩、テンカワアキト、サイ・サイシーの両名が腕を振るってラミア生還の食事会が大々的に行われた。
会の主役であるラミアは皆と語らいあい、帰ってきた「喜び」というのを噛み締めていた。
そのとき聞きなれた声と共に金太と知恵がラミアに近寄ってきた。

「ラミアー!おかえり!」「おかえり!!心配したんだよ!」
「ふ…ただいま、金太、知恵」

口元に微笑を浮かべながら小さな戦友を迎えるラミア。

「うん!!あ、そうだ!!新しい友達できたんだよ!呼んでくるね!!」
「ああ。わかった」

新しい友達…犬か何かをまた拾ったのだろうか?と考えながらシローに注がれたグラスをあけて待つ。
しばらくすると金太と知恵がその友人らしき者の腕を引きながら戻ってきた。

「!!!!!!!!!!」

その人物の顔を見たときラミアの表情に驚愕が張り付いた。

「ねー、ラミアー。ほら、アクセルだよ!!」
「アクセル、このお姉ちゃんはラミア!!」
「…ふむ。」

じっとラミアの表情を眺めるアクセル。ラミアは軽いパニック状態に陥っていたがそこにさらに追い討ちをかけるアクセル。

「ひゃあー。こんな美人とお知り合いになれるとは思ってもいなかったんだな、これが。ども、記憶喪失のアクセルです。以後、よろしく!!」
「き…記憶喪失!!?」
「うーん、そうなんだな、これが。あ、どうだい?君みたいな美人にキスされたら何か思い出すかも。どう?パツイチいっとく?」

ラミアは頭がパニックでくらくらしてきていた。食事のおかれたテーブルにもたれ体を支え、額を押さえる。
このチャラチャラした男は誰なのだ?演技なのか?一体何が起きているのだ?様々なことがラミアの頭の中を駆け巡り頭痛がした。
だが、そんなラミアにさらにトドメの一撃が。

「ねぇーアクセルー、恋人にフられてヤケになってるオカマのマネやってー。」
「!!!????」(隊長になんと言うことを…いかん!死ぬぞ!!)

アクセルのプライドを踏みにじるような言葉にラミアの顔がこわばる。

「んー、あいよん。おっけーなんだな、これが」
「!!!!!??????」
「わーいわーい」

まるで気にも留めず即答で気軽にこたえたアクセル、ラミアは目をぱちくりさせるしかなかった。

「ひ…ヒドイ!!私のこと愛してるって言ったじゃない!!あの言葉は嘘だったの!?
 『ふん、私には妻と子がいるんだ、所詮君みたいな女の出来損ないとはお遊びだったさ』
 そ、そんな!!貴方のために私コレまで尽くしたのに!!尽くしてきたのに!!
 待って!!捨てないで!!私、貴方のためにもっと綺麗になるから!!
 『ええい触るな!!ビシッ、バシッ!!』
 あうっ!!…ああ……待って…待ってヒロシさん!!…ヒロシさぁぁぁぁぁぁぁん!!!!…ふふ、うふふふ…男なんてシャボン玉!」

一人で男性役、オカマ役双方をこなし演技するアクセル。しかも心底楽しそうにそれをこなし、金太たちを抱き上げながらはしゃいでいる。
子供嫌いというより他人に興味を持たないあのアクセルとは思えない素振り、与えられた任務をこなすためには何でもする−、その点でアクセルは兵士として完璧だった。
だがそれにも限度があるはずだ。

(え…演技なのか!?だが、あの隊長がこのような行為を作戦のためとはいえするか!?)

「あぁ、アクセル、ここにいたか。明日の戦術指導について頼んでおいた件だが」
「ブライト艦長…俺、船を降ります」
「何!?どういうことだ!!」
「俺…芸人としてやっていく自信がもうありません」
「というわけで1400から頼んだぞ」
「ちょっ!!スルーっすか!!?…いいもんいいもん、どうせ俺なんて誰も愛してくれないんだ、OG2だって発売前から死亡フラグ立ってるし」
「なんの話だ」

部屋の隅でいじいじと「の」の字を書いているアクセル。

(こ…これが隊長?まさか…)
ラミアの目の前でアクセルは両肩に金太と知恵を担いで走り回りながらじゃれあい、
目に留まったレインにナンパな言葉をかけドモンに殴り飛ばされるなど、あり得ない姿をラミアに見せ続けていた。
ラミアは一旦そこを離れると、先ほどアクセルと話していたブライトの元に向かった。

「ブライト艦長…少しお話が」
「……アクセルのことか?」
「はい。あの方は間違いなくシャドウミラー特殊処理班隊長、アクセル・アルマーです」
「…やはりか」
「なぜ!!?なぜあの人がここにいるのです!?あの人はアクシズで…」
「…おそらく、あの次元転移という技術により脱出したのだろう、 だが、戦闘でシステムに何らかの故障が起きたのだろう。
 彼が発見されたのはアクシズ近辺の宙域でなく地球の南原研究所付近だった…しかもその影響であの通りでな」
「ですが演技ということも…」
「ああ、だから常に監視は怠っていない。…最も奴は監視に気づいているだろうが。」
「記憶喪失ということらしいのですが…シャドウミラーであることは告げたのですか?」
「いや、報告を受けたときには既に金太たちとあの通りでな。」
「伝えにくいということですか…本人は記憶を取り戻したがっていらっしゃるのですか?」
「…本人曰く『まぁ、なんとかなるんじゃないか?』ということだ。」
(…確かめねばならない)

不審と驚嘆を携えラミアは夜を迎えた…
与えられた部屋を抜け出すと昼の間に調べておいたアクセルの部屋へと向かう

アクセルの部屋にノックをせずロックキーを解除して入り込み、Wシリーズとして任務につく中で得た技術である、気配を殺して、音を立てずに進んでいく。

「誰だ」
(やはり寝床においてもこの鋭さ…隊長そのものだ…確かめねばならない)
だが、二、三歩進み入った時点でラミアはベッドの中のアクセルから声をかけられた。
常人ではこのような反応はできない
「アクセルさん…」
「ん…ラミアちゃんか」
カチリ、と手元のスイッチを押し込んだ
「盗聴器もカメラにもジャミングをかけました、これで誰にもモニターされることはありません」
「…」
「あなたの事をお教え願いたいです」
「…そこに座るんだ」

低く冷たい声がひびく

(やはり…この冷たく重い声…さすがは隊長、あそこまで演技できるとは…)
手を腰のホルスターに回し銃を取ろうとする、アクセルをロンド・ベルを守るために消す−−それが今の自分の使命…だが

「座りなさい!!ラミアちゃん!!」
「…え?」
「早く!!」

「あ…りょ、了解。」
語気に気圧されてついつい大人しくベッドの上に座るラミア。
「正座!!」
「は、はい!!」

あまりの調子に脚を正して正座に座りなおす、アクセルは対面に同じく正座で座り膝を付き合わせる。

いいですか、確かに俺は容姿端麗、頭脳明晰、明朗快活、運動神経抜群、さらには記憶喪失と謎の要素もあって女が惚れるのは無理も無いパーフェクト超人だと思う!
 だけど初めて会った男の部屋に、そんなあたら若い身空で入り込むなんてお前さん一体どういう教育を受けたんだ!!」

ぽかーんと口をあけてそのツッコミどころありまくりの説教を聴くラミア。一体何がおきたか分からない。

「聞いてますか!?」
「は…はい!」

十分弱、アクセルのよく分からない理屈の説教が続き…アクセルはコホン、とセキをすると照れながらもにっこり笑うと

「…とまぁ色々言ったけど、せっかく勇気を振り絞って来てくれたラミアちゃんをそのまま帰す、ってのも
 据え膳食わねば男の恥ってもんだからな、これが!!」
「え?その、ちょっと…隊…アクセルさん?………っっっ!!」

先ほどまでの説教を自分でひっくり返されてベッドの上に押し倒されるラミア。すぐ体の上に人好きのするアクセルの笑顔があった。
自分を人形、としか呼ばず蔑むような視線でしか自身のことを見なかったアクセルが今はいたずらっ子のような顔で自分を見ている。
Wシリーズとして、任務のために男性を篭絡させ様々な情報を得る目的で体を連邦高官や他のターゲットに晒してきたラミアは、
そのような行為の中、任務を確実なものとするために媚びるような仕草をしてきた。
それと同じように接すればいいだけ、そのはずだったが、今は不思議と自分の顔が朱に染まっていることに気づき困惑する。

(ば…ばかな…なんだというのだ、この感じは)

その困惑をまるで無視するようにアクセルはラミアの細いあごをくいっ、と上げる。

「んじゃ…いただきまーす」
「え?…んくっ…ん…ちゅ…」

突然唇を吸われるラミア、唇を割ってアクセルの舌が入り込み、口腔内を舐め上げ、ラミアの舌を求める。
二人の唇の隙間から絡み合う水音とあふれたしずくがこぼれていく。

抗おうと思えばいくらでも抵抗できる。
だがラミアは両の手は小さく万歳した形でアクセルのベッドのシーツをきつくにぎり、ただアクセルの行為を受け入れる。
頭の中は未だ混乱したまま、それが自分が抵抗出来ない理由だとラミアは感じていた。ただ、行為の中止を懇願するのみがラミアの唯一の抵抗だった。

「ちゅく…ちゅ……ん、ふっ…はぁ…アク…セルさん、やめて下さ…い」
「しっかしラミアちゃん、えらくエッチぃかっこしてるな…」
すっ…
「…っく!!」

突如、その細い首筋をとおり鎖骨に指が這わされる。くすぐったいようなきもちいような感覚に、びくんっ!と体がこわばるラミア。
そのまま服越しに指をすっ…と這わせると乳房の先端部をやさしく指ではじいたかと思うと指がそのままその豊満な乳房に絡みつく。
あくまでもやさしくそれを揉みしだいていく。

「やめて…ください…アクセルさん…だめですっ!」
「い・や♪」

そこから来る快感がラミアの背筋を通りパニック状態の頭を快感に染めていく。
開いたほうの手櫛で髪をとかれながら耳元でアクセルの声が囁かれる、それすらもゾクリとラミアの体を刺激する。

「さて…と、んじゃ、いっただきまーす!!」
「……え?だ、だめです!そんな!!…あくっ!!」

ラミアの乳房に顔をうずめたかと思うと、硬くなり始めた一番敏感なところに服越しちゅっ、とキスが降る。
その間に胸を愛撫していた指は下に下にと降りていくと代わりに同時に髪を梳いていたもう一方の腕と唇でラミアの双乳を愛撫する。
ラミアの脇腹をなで、おヘソの淵を指で一まわりなでる。

「くあっ!?」

意識していない場所からの快感に不意打ちを受け首を横に振る。

そして指はさらに下に伸び、スカート状の布地に入り込み下着越しに指が秘所に触れる。

「きゃう!」
「やわらかいな…ラミアちゃんのここは…」

指が下着越しに割れ目をなぞり、柔肉を揉む。
それだけでラミアの中に電撃のような快感が響き彼女は軽く達してしまっていた。
「じゃあ…見せてもらうぜ?」
「え?あ…」
くいっとアンダーウェアから乳房をさらけ出させるアクセル。
白く大きな乳房、薄く桃色に染まる乳首…アクセルはヒュー♪と口笛を吹くと再びそれにむさぼり付く。

「く…っ、こ、こんな…こんな感じは…!!あっ、ひゃふ!!だ、だめですっ!」

舌がくりゅくりゅと円を書きながら乳輪を舐めたかと思うと歯を立てずに乳首をあま噛みする、
もう一方の乳房もアクセルの指が絡みつき、揉みしだき先端をしごき上げる。

(駄目だ…頭が痺れる…こんなことはこれまで無かったのに…相手が隊長だからか…?でも…何故…)

だが、その思索も中断させられる。

「っっっ!!!…っそこはっ…」

なぞるだけだった割れ目への愛撫にさらにアクセルは下着越しにラミアの秘豆を指で押しあげたのだった。
太ももに力が入り、一気に内股になりアクセルの腕を挟みこむ。

「どうだい?」

乳房から唇を離し問いかけるアクセルに対し黙して語らないラミア、くすっと笑ったかと思うと体を一旦離し
アクセルはラミアのショーツに手をかけ、すこし汗と愛液で濡れ、脱がしにくかったがラミアに足を上げさせ脱がせる。

「あ…ふぅ…そこをするのは…やめて下さい…」

ぴちゃ…ちゅばっ、ちゅっ!くちゅ…
ラミアの股間に頭をうずめわざと大きな音を上げながら染み出してくる愛液をすすり上げ、同時に快感を生むように舌を躍らせるアクセル、
まるで初めての行為であるかのように羞恥に顔を染めて両手で自分の悦楽にひたっているような表情を見せまいとしていた。

「は…ひゃふ…だめ…ダメです…んあっ!…もう…お許しを…」
(こんな声を…なんで出しているのだろう…?だけど…気持ちいい…隊長が…してくれてる…)

麻痺しつつある頭、記憶の無いアクセルはラミアを生身の女性と信じ込んでおりそんなことは知る由も無い。
とどめとばかりにかりっ…とアクセルが少し歯を立ててラミアのクリトリスを噛んだ。

「あ、あひああぁぁっ!」

ラミアは顔を隠したまま大きく背を反ると絶頂を迎えた…つま先が反り、シーツを足の指でもきつくにぎる。
ぶるぶるとその体勢のまま痙攣したと思うと、がくっとそのままシーツに倒れこみ荒い息を吐く。

「もう…いいな?いくぜ…ラミアちゃん」
「あ…」

隠した指の隙間からアクセルがベルトを外しファスナーを開き男根を晒すのを覗く。

「指の隙間から見てんだろ」
「〜〜〜っ!!!」

覗いていることを見透かされカァァッと顔がさらに赤くなるラミア、アクセルはそんな彼女の頭をなでると足を開かせた。
くちゅ…、とラミアの秘唇と男根を一旦キスさせ、狙いを定めると一気に突きこんだ。

「うぁああっ!!!」

ラミアがひときわ高い声をあげ細いあごを反らせる。
それでもアクセルはゆっくりとした動きから腰を前後させ始める、
熱く濡れそぼったラミアの中を突き入り、カリが膣壁を弄りながら引き戻される快感に悶えるラミア。

「あう…っ、くっ!!ふぅ…あぁっ、アクセルさん…っ!ダメ…っ、はぁんっ…」

自然と自分の腰が動き出し快感を求め始めることに気づくが、構わずそれを続け更なる快感を求める。
アクセルの腰の動きに合わせるようにその乳房がたぷたぷと揺れる。その隠微さに思わずアクセルは手を伸ばし再びもみしだき乳首を指で押しつぶす。

興奮にだんだんと二人の腰の動きが加速しだし、ラミアの上げる嬌声のトーンとペースが速くなっていく。

「あっ!あっ!あぁっ!やぁっ、ダメぇ!だめぇ!アクセルさん!!いいですっ!気持ち…っ、あぁんっ!!」
「俺も…すげぇ…いいっ!」

完全に再現された子宮口が激しく突かれ、そこから快感が濁流のように流れ始める。顔を覆っていた手もシーツを掴み快感に起こる声を耐えるようにきつく握られる。

「ああっ!!だめ、ダメです!!もうっ!!もう…っ、イヤっ!イヤぁ!!もうダメぇっ!」

ラストスパートといわんばかりにアクセルの腰が加速し、乳首がひしゃげる位に摘まれる。
もはや快感のために頭はオーバーヒートしつつあった。

「もう…限界だ…っ、いくぜ…ラミアちゃん…くっ、ああっ!…おあっ!?ちょ…っ!?」

アクセルは射精の瞬間、腰を引こうとしたのだがラミアはアクセルの腰に足を絡めロックしていた。

「お願いっ!お願いです!こんな、こんなぁっ!!ダメっ!!あああっ!!あっ、熱っ!あああああぁぁぁあぁぁぁぁっ!!!!」

ラミアは混乱の境地にあるのか意味を為さない言葉を羅列しながらアクセルの熱い射精を子宮に受け達した。

「はぁ…あ…熱いのが…中に…くふ…ぁ…」
「はぁ、はぁ…すげえ良かったんだな、これが……………………ん?」

だが、その激しい動きに包帯のホックが外れたのだろうか、左手の包帯が解け…そこにあったタトゥーが曝け出された。
それを見てアクセルの動きが止まった。アクセル自身が首にかけていたブレスレットの紋章に酷似したそのタトゥー、アクセルの中で何かが蠢き始める。

ラミアは突然動きを止めたアクセルを不審に思い手をどけると、自分の左腕のそのエンブレムを凝視し眉間にしわを寄せているアクセルを見た。
ハッ、とそれに気づきアクセルを気遣うと

「う…ぐぁ………、なんだよ、この感じ…頭が…痛ぇ」
「アクセルさん!?」
「…シャドウ…ミラー…闘争を…レモ…ン…?ヴィンデル…?…誰のこと、だ?何のこと、だ?」
(記憶がよみがえりつつあるのか!?いけない…、戦いに敗れて生きていることを良しとしない、あの『隊長』に戻っては!!)

頭を押さえながらラミアの左腕からラミアの顔に視線を移す。
「お前は……?ぐっ!!頭が…確か、お前は人形…?いや、ラミアちゃんだろ…なんで人形なんだ?」

『人形』

ずきん、とラミアの心をえぐる言葉がアクセルの言葉から再び聞かされる。
ヴィンデルですら自分を名前で呼んでくれたのに対し、最初から最後まで「W17」、「人形」としか自分を呼ばなかったアクセル。
そう、記憶を失ったアクセルに出会い彼女自身を混乱させてきたのは自分を「ラミア」と呼んでくれることだった。
だがその混乱は違和感と…そして、呼ばれるたびに感じる気恥ずかしさ、うれしさが確かにあったために引き起こされたということに気づいた。

その混乱を振り切ったラミアは、そっと体を起こすと額を押さえているアクセルに口付けをした。

「……」

じっとアクセルの垂れ目がちだが精悍な瞳がラミアを見る。

「…アクセルさん、私は…、私は、ラミア・ラブレスです」
「!!ああ、そうだ…そうだよな…なんで人形なんて変なこと言ったんだろ、俺。君はラミアちゃんなんだな、これが。…変…な…の」

記憶の混乱が精神力をごっそり削いだのかアクセルはラミアにもたれかかるとそのまま、スースーと寝息を立て始めた。
その子供のような寝顔を眺め、赤い癖のある髪の毛をなでるラミア。
これから先、アクセルが記憶を取り戻すときが来るかもしれない。
だけど、あの愛すべきお人よしの中で自分が変われたように、きっと隊長、いや、アクセルも変わっていけるはずだ。
その時がくるまでこの方を支えよう、ずっと一緒にいよう。
…例え記憶をとり戻したとしても、自分のことを「ラミア」と呼んでくれる日を夢見て。レモン様の代わりにはなれないけど、それでも…
                               「完」

このページへのコメント

記憶を取り戻したら
どうなるんだろう

0
Posted by 信者ヌベスコ教 2018年08月05日(日) 15:50:13 返信

たのむ!ずっとアホセルでいてくれー!

1
Posted by アホセルファン 2012年01月30日(月) 23:51:39 返信

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