皆が寝静まった夜。月明かりに照らされた薄暗い部屋で、少女が濡れた声を上げている
「あっ…あっ…っ…んぁ…!」
少女の名はイルイ。滑らかな白い肌とふんわりとした金色の髪、澄んだ瞳をした
さながら人形のような外見の可憐な少女である

彼女の上に1人の少年が覆い被さっている。彼の名はアラド
小柄だがよく均整の取れて引き締まった身体を汗にぬらして、イルイを攻め立てている

この2人は数日前、一緒に大人になった。すなわち処女と童貞を捨てたのである
ぎこちない行為ではあったが、たしかに男と女の関係になったのだ
きっかけそのものは、イルイがアラドに対してその想いを打ち明けたことである
イルイの真摯な告白にアラドも応え、二人は一線を越えた

「ずっと一緒にいような」
と求婚めいたことまで言って、お互いに「恋人」として
これからやっていこうと気持ちを確かめ合い、二人の仲はますます深まったのである

それから数日、アラドは禁欲していた
できれば毎日でも、イルイを抱きたかったが
破瓜の痛みと行為の疲労からイルイの身体に負担がかかっていたため、彼はまずイルイの身体を第一に考えたのだ
イルイの痛みが治まり、疲れも取れるには数日を要した

そしてこの日、イルイと共に寝床についたアラドは、少女の身体を求めた
イルイもまた、それに応えた

「あっ…あ……あん…」
変わらず、イルイは可愛らしい声を上げている
アラドは緩やかかつ遅い動きで、浅い位置での前後運動を繰り返す
これは、まだ男を受け入れることに慣れていない未成熟なイルイの身体に負担がかからないようにするためだが
それがかえってねちっこく攻め立てているようでいやらしい印象を受ける

イルイも、断続的に訪れる微弱な刺激を受けて身体に淫靡な炎が燻っているのを感じる
すでに思考は鈍っており、ただただアラドの身体を求めることしか頭にない

「イルイ、大丈夫か?痛かったりしないか?」
前回、相当痛そうにしていたためか、アラドはイルイのことが心配であり訊いた

「んっ…大丈夫だよ…はぁ…ちょっと…きつい感じはするけど…
この前みたいに痛くないよ………アラドの…気持ちいい…」
息を切らしながらイルイはそう答える。特に問題もないようだったのでアラドは安堵した
同時に「気持ちいい」と言われて嬉しくなった
イルイに快感を与えれていること。それが嬉しいのだ

「そっか。じゃあ…一緒にもっと気持ちよくなろうぜ?」
「うん…ひぁっ…!」
突然の動きの変化に、イルイは思わず声を高めた
それまで前後運動のみ行なっていたアラドが円を描くような動きを混ぜ始めたのだ
他にも、微妙に挿入の角度を変えたりしてイルイのなかをかき回している

「や…やぁ…んぁっ…はぅっ…い…いぃ…!」
性器を蹂躙され、イルイの性感がより一層高まる
上気した肌と、潤んだ瞳が艶かしかった

「(やっぱり…可愛いな…)」
アラドは目の前の少女の肢体に目を奪われている
まだ幼年ということもあって、イルイはなだらかな子供の身体をしているが
肌を赤く染めて快感に身悶える姿は扇情的であった

緩やかな交合が続いた
すでに結合部は性液で濡れそぼって、湿った音が響く
二人は互いの身体をじっくりと味わい、快感に酔いしれていた

「イルイ…ごめん…。そろそろ出そうだ…」
アラドが己の限界が近づいていることを告げた
腰が痺れ、溶けるような感覚に包まれている。今にも射精しそうである

「ん…アラド、せーし…出ちゃうの…?」
「ああ…抜いたほうがいいかな…?」
アラドは腰を引こうとしたが、イルイが脚を腰に絡め、首を手を回し強く抱きついてきた

「ちょっ…イルイ…出るって…!?」
イルイの予想外の動作に、アラドは狼狽した

じっとアラドの瞳を見つめて、イルイが口を開く
「せーし…私に出していいよ…?アラドのなら……いやじゃないから…」
「っ…!」
このような台詞を言われては、男としてはたまったものではない
アラドは己の理性がどこかへ飛んでいくのを感じた
イルイはお赤飯がまだである。妊娠の心配はない
つまり、何も問題はないのだ

「イルイっ…!」
「アラド……きて…」
アラドは腰の動きを早めた。終局へと向けて動きがより一層激しくなる

「っ…っ…!」
アラドはイルイの奥底へ男根を押しやると射精した
男根がびくびくと躍動しながら熱い白濁液を噴出し、イルイのなかを汚していく
凄まじい勢いであった。数日間溜め込んでいたのだから無理もない

「ん…あっ…あぁぁぁぁ…!?」
イルイは頭が真っ白に染まり、何も考えられない
己の奥底に放たれた熱い衝撃に耐えるように、イルイはアラドの身体を強く抱き締める
イルイのなかはすぐに精液でいっぱいになり、
結合部からは精液と愛液が混ざり合ったものが溢れ出していた

二人の興奮が冷め、息が整うまでに数分を要した
イルイはぐったりとして、横たわっている

「アラド、気持ち…良かった?」
イルイが身体をアラドに近寄せて言った
「ああ…すごく気持ちよかった。イルイ、可愛かったぞ」
さわやかな笑顔をしてそう言うと、アラドはイルイの頭を撫でる
「え…えと…ありがとう…私も…とっても気持ちよかった…!アラドの…優しくて良かった」
恥ずかし気に頬を染めるイルイ。その表情はなんとも可愛らしい

イルイのその表情を見たアラドは、射精したばかりだと言うのに下半身に血が集まるのを感じた
むくむくとものの数秒で男根がそそり立つ

「…アラドの…おっきくなってる…?」
イルイが、驚いた表情でそれに目をやる

「ん…イルイが可愛い顔するからこうなっちゃったんだよ」
彼は照れた表情をした。それを見て、イルイは微笑みを浮かべる

「もう一回…しよっか?明日…パン屋さんはお休みだから、思いきりできるし…」
「いいのか?」
イルイの思わぬ提案にアラドは驚いた
だが、断る理由はない

実のところアラドは1回では満足していない
彼は性欲が旺盛である。凄まじい食欲を見てわかるとおり、
超のつく健康優良児であり、それでいて若い。精力が有り余っているのだ
そんな彼が、イルイの提案を受け入れるのも当然であった

「折角だから…いろいろやってみようぜ?」
そう言うやいなや、アラドはイルイを自分の上に移動させると、怒張したものを秘唇にあてがった
そして、イルイの腰を落とさせてずぶずぶと侵入させる

「ふあ…アラドの…おなかの中で暴れてる…?」
元気よく躍動するアラドの男根を腹部に感じ、イルイの身体に再び淫靡な炎が灯る

「イルイ…大好きだ」
「私も…あなたが好き……あっ…や…やぁっ…!?」
アラドがイルイの腰をつかみ、上下に動かし始めた。部屋に湿った音が響き渡る

その夜、イルイは何度も絶頂に昇り詰めた

翌朝…。部屋には鳥の鳴き声が響き、眩しい日が差込んでいる。さわやかな朝であった
先に目覚めたのはイルイである
心地よい疲れが身体に残っており、肌がやけにつやつやとして血色が良い
隣には、裸のアラドがすやすやと眠っている

「…裸…?どうして…」
イルイは、多少寝ぼけているようであったが、すぐ覚醒した

「そうだ…昨日、アラドと………」
夕べの情事を思い出して、イルイは思わず赤面した
激しい交合であった。互いに何度果てたか覚えていない
腹部がジンジンと痺れ、身体が重い。相当の回数をこなしたことはわかる

「アラドは…まだ寝てるみたい…」
アラドは泥のように眠っている。彼もイルイと同様に相当疲れているようだ
大きい寝息を立てている

それからしばらくの間、あどけない寝顔のアラドをイルイは微笑みを浮かべ見つめていた

「私…幸せだよ。あなたと、一緒にいられるから…
これからも…何回も…こうやって朝を向かえられたらいいな…」
アラドのやわらかな頬に、イルイはチュッと、軽いキスをした
「ん〜…」

そのまま、ゆったりとした…とても満たされた時が流れる
幸せで、穏やかな朝であった

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