「アギラのクソババァ今度あったらハヤニエしてやる」
いいようのない怒りを壁にぶつけて、アラドは頭を抱えてへたりこんだ。
ファルケンが捕獲して、ゼオラを救出したが、アギラの洗脳はいまだとけずにいた。
コクピットから降りたゼオラは、ラトゥーニを拉致しようとしたのだが、結局キョウスケたちによって阻止され、
今は独房に入れられている。
「ゼオラ……少しは俺の事、覚えてると思ったんだけどな」
はじめのうちはどのような形であれゼオラがいる事に喜び、俺がゼオラの洗脳を解くと意気込み
アラドは食事などを運んで、ゼオラの世話をしていた。
しかし、実際のところゼオラはアラドの事を完全に敵視し、そして
アラドのせいでラトゥーニがここにいると思い込んでいるので、激しくアラドを責めたてる。
そうなると売り言葉に買い言葉アラドもまた言い返し、二人は口論になり、アラドがゼオラの胸をひきあいにだし、
殴られるか蹴られるかして独房を追い出されるのがここ数日の定番なっていた。
洗脳されていても性格は変わっていないゼオラだけに、自分の事を覚えていない事もアラドを落ち込ませる原因の一つだった。
「どうすりゃいいんだ…」
ハァーと、深くため息をついていると声をかけられた。
「なにため息ついてるのアラド君」
アラドが顔をあげるとニッコリ微笑んでいるラーダがいた。

「ゼオラの状態って、どうなんですか」
「彼女はかなり強固な洗脳をアギラ博士にされてるわね」
ラーダが診察した結果を聞き更にアラドは不安を募らせる。
「じゃあ、ゼオラは…」
「でも、アナタのおかげで、少しづつではあるけれど洗脳は解けてると思うわ」
ラーダの言葉に意外そうな表情を浮かべる。
「今のあいつ、さんざん俺に悪口いった後、ボコボコにしておいだしてるんっスよ!」
「そうね、でも本当に憎い敵だと思っていたら、多分アナタを人質にして
この艦を逃げ出してると思うわ。それにリクセント公国でもドドメをさすの躊躇していたんでしょ
だから、心の奥底ではアナタのこと覚えているのよ」
「じゃあ、このまま世話を続けていれば、ゼオラはそのうち俺のこと思い出すんですね」
アラドは満面の笑みを浮かべたが、ラーダは逆に厳しい表情を浮かべる
「残念だけど、あまり時間はかけられないと思うわ、洗脳の解けていない今の状態だったら、
アギラ博士やオウカ=ナギサに呼びかけに答えて敵に戻ってしまう可能性の方が高いと思うから」
「そんな、手っ取り早くゼオラの洗脳を解く方法はないんですか」
アラドが縋るような目を向けると、ラーダは考えるように唸った。
「う〜ん、ないこともないんだけど、アラド君ちょっと耳かしてくれる。」
耳打された言葉にアラドは驚愕する。
「それ、ホントッスか?!」
「まあ、要は激しい刺激を与えればいいわけだから、快感はその最もたるものだし
それに一番付き合いの長いアナタが適任だと思うけど」
アラドはしばらく考え込むと、意を決していった。
「わかりました、その方法を試してみます」

(どうしてあいつのことを考えると気分がこんなにざわつくんだろう)
ゼオラはベッドに寝ながらアラドのこと思っていた。
いつも口げんかをしている最中に、前にもアラドとこんな風に口げんかをしていたような既視感にとらわれる事がある。
そして自分はアラドを知っているんじゃないかとゼオラは感じるのだ。
(バカバカしい、そんなことあるはずない。あいつラトを奪った憎い敵じゃない)
そう考え、無理やりそのことを忘れようとするのだが、なにか大切なことを忘れているような気がして
更に心がざわつきはじめる。同じようなことをグルグルと考えていると、扉がノックされるしかし
返事を返さずにいると、アラドがボヤきながら入ってくる。
「たくっ、返事くらいしろつーの」
メシだぞと言って食事の乗ったトレイを渡すが、ゼオラは受けとらなかった。
アラドはやれやれという肩をすくめる。
「毒なんかはいってねーのに、ハイハイ、俺が毒見すればいいんだろ」
近くの机にトレイを置き、椅子に座ってゼオラの食事に一口ずつ手をつける。
そんなアラドをゼオラはぼんやりとみつめていた。
(のんきな奴よね、私が襲い掛かって人質にされるとか思わないのかしら)
アラドはそんな風に考えられているとは露知らず、最後にグラスに入った水を少し
飲み、ゼオラにトレイを渡した。トレイを受け取ると、ゼオラはツンッと顔を背ける。
ゼオラのにべのない態度にアラドはため息をつく。
「いい加減、信用してくれてもいいんじゃねぇか?」
「そんな事できるわけないじゃない、アナタはラトをさらって洗脳した張本人なんだから」
洗脳されてんのはお前だという言葉をぐっと飲み込む、それを言ってしまうといつもの展開になってしまうので
アラドは耐えた。いつもは騒ぐアラドが静かなのを不審に思いながらもゼオラは食事を続ける
喉が渇き、水を飲むと、急に眠気が襲ってきた。
「な、なにをいれたの!?」
朦朧とした意識の中でも気丈にもアラドの胸倉をつかむ。
「安心しろよ、ただの睡眠薬だから」
「な…んで、あんた…は」
「ごめんな、水は飲んだフリだったんだ」
アラドの申し訳なさそうな顔を見てゼオラは闇に意識を沈

目を覚ますとニヤニヤ笑うアラドの顔が視界に入る。
しばらくそのにやけた顔をぼんやりとみつめていると、次第に意識がはっきりとしはじめ
なにをされたか思い出すとゼオラは頭に血を上らせアラドに殴りかかろうとするが、
手が思うように動かなかった。視線を手に向けると手錠がかけられていた。
「なかなか、いい格好じゃないかゼオラ」
相変わらず笑っているアラドをゼオラは睨みつけた。
「なにするつもりよ」
「なにってこれからお前がかけられている洗脳を解くんだよ」
アラドは仰向けに寝ているゼオラに覆い被さった。
「イヤッ!」
体をよじりアラドから逃れようとするが押さえつけら身動きできなくる。
まだ自由に動く足で股間を蹴り上げようとするが膝で押さえ込まれる。
「相変わらず、足癖が悪いな」
そう言ってゼオラの白磁のような色の足を撫でさする。
ゼオラは顔を背け、アラドの手の感触に耐える。
しばらく、ゼオラの反応と腿の感触を愉しんだ後アラドはゼオラの顎に手を置き
こちらに顔を向けさせたところで唇を奪う。
「んっ!んん」
急なことで驚いてるとアラドの舌が口内に侵入してくる。
舌を絡ませ唇を吸い淫猥な音をたててアラドは咥内を弄んでいると、
ゼオラは口を閉じアラドの舌をかみちぎろうとするが、その前に舌を別の場所へ持っていく。
「くっ、んん…んっんん」
首筋を舐め、吸い上げ、痕をつけていく。
「んっん…はっんん」
快感に飲まれないように唇を噛み、懸命に声をあげないようゼオラは耐えていた。
「ゼオラ素直になれよ、いかにも感じてますっていやらしい顔してるぜ」
耳朶を甘噛みしながらゼオラの耳元で囁く、その言葉を聞いてゼオラはアラドを睨みつけ
その顔に唾を吐き、言い放った。
「誰があんたみたいなヘタクソに感じるもんですか」
アラドは無表情に顔についた唾を拭うと、ゼオラの衣服に手をかけ一気に引き裂く。
「イヤッ!!」
悲鳴をあげ、露になった胸を隠そうとするが、アラドに手を押えつけられてしまう。
「胸はあるけど、色気はねぇなんて思ってたけど、色っぽい声の悲鳴だったぜ、それに」
視線を下げて、ゼオラの豊満な胸を凝視して、ゴクリと唾を飲む。
「生でみるとまた、すごいな」
「バカ!!」
ゼオラはアラドの言葉に顔を羞恥に染める。
そんなゼオラをかわいいと思いつつ、手で胸を揉みしだく。
「あっん!」
いきなり胸を掴まれ思わず反応してしまう、アラドは更に快感を与えようと乳首に吸い付く。
「あっああんはぁあああ」
ゼオラの口から喘ぎ声もれる、それを聞きアラドは執拗に胸を責め続ける。
「随分と感じてるみたいだなゼオラ、敵である俺に責められてそんなに気持ちいいか」
「そ…んな…こと、いや…胸ばか…りいじらないで…」
ゼオラの弱々しく懇願をするが、アラドは乳首にかじりつく。
「ひぃ!そ…んな強…くかんだら…、あっああぁぁああ」
かまれた刺激に痙攣して、ゼオラは軽く絶頂を迎えた。
荒く息をついていると、アラドと目があい、悔しさと羞恥に顔を背ける。
(こんな奴に私は……感じ入っていたなんて)
自己嫌悪に陥っていると、アラドの手がゼオラの髪の感触を愉しむように頭を撫でる。
一瞬、手を振り払おうとしたがアラドに手を握られ、ゼオラはなすがままに頭を撫でられていた。
(あっ、なんかこれ気持ちいいかも)
ゼオラが気持ちの良さに身を任せている内に、アラドはゼオラのスカートをとりパンツを取ろうとして
途中で手が止まった。
「あっははははは、お前まだクマさんパンツなんかはいてるのかよ」
クマのパンツに爆笑しているアラドに、怒り心頭のゼオラの蹴りがとぶが、アラドはひょいと蹴りをよけて逆に足を掴む。
「このっ、離しなさいよ」
もう一方の足でアラドの顔を狙うが、また掴まってしまう。
両方の足を掴んだアラドは足を回転させて、ゼオラをうつ伏せに寝かせる。
「さて、クマさんには少し外してもらうとするか」
そう言ってパンツを取り、秘所に指をあてがう
「あっん!」
一度絶頂をむかえたせいかゼオラの秘所は充分に濡れており、淫液がしたたっていた。
液を指に絡ませるように秘所を弄り続ける。
「ゼオラの処女は改めてもらうとして、今回は……」
おもむろに秘所から淫液で濡れた指を離し、アナルに突き刺す。
「ひぐぅ!ちょ…ちょっと何処に指いれてんのよ!」
「えっ、アナルに入れてるんだけど」
「この変態!!んっあ…や…め…なさい…よ」
ゼオラの抗議を無視し、舌で周りの皺を伸すように舐めアナルを刺激する。
「あんっあぁぁあはうぅん」
アラドの唾液とゼオラの淫液で充分にアナルを濡らすと、自身の肉棒を取り出し
唾液と淫液でぬめり光るアナルへ挿入する。
「くっうぅ、あっあぁぁあああああ」
「くっ、すげぇしめつけだな」
なんとか全部、中へおさめると二人は激しく息をはいていた。
息が落ち着いてくると、アラドはゆっくりと動きはじめる。
「んっはぁあああぁぁ」
はじめのうちは痛みに耐えていたゼオラだが、徐々に感じ始めていた。
(なんでこんな奴に、しかもお尻で感じちゃってるの)
そう疑問に思うも、自ら腰を動かし更に激しくゼオラは快楽を求めていく。
アラドはゼオラの腰の動きと締め付けに翻弄されながらも激しく腰を動かしていく。
「ゼオラ、ゼオラ、俺もう……」
アラドはしきりに名前を呼ぶ、それに呼応するかのようにゼオラもまたアラドの
名前を切なげに呟く。
「アラド、アラド、私と一緒に…」
絶頂が近づくにつれ二人はお互いの動き合わせ更に強く激しく動いていき。
「ゼオラ!、ゼオラーーー!!」
「アラド!、アラドーーー!!」
互いの名を呼び合いながら、二人は同時に絶頂に達した。

アラドが眠りからさめるとなぜだか知らないがゼオラがアラドの上に馬乗りになっていた。
「ようやくお目覚めのようね」
ゼオラはアラドに微笑みかけると、銃口をアラドに突きつけた。
「あなたがぐっすりと眠っていたおかげで、これ簡単に手に入ったわ」
「ゼオラお前・・・・・・」
記憶は戻らなかったのかと、アラドは落胆し、すべてをあきらめたように目を閉じた。
「覚悟はできてるようね、さよならアラド」
まさか惚れた女に殺されることになるなんてと、思いながら覚悟をきめるがカチリという音が聞こえるだけで銃声は一向に聞こえなかった。
おそる、おそるアラドが目を開けると、ゼオラに銃で顔をおいっきり殴られる。
「へっぶぅう?!」
「今度、あんな無理矢理したらファルケンで蜂の巣にするからね」
そういうと、フンッといってアラドから顔をそらす、そしてアラドは目を白黒させながら
ゼオラをみつめていると、ゼオラが口を開いた。
「馬鹿で、無鉄砲で、食い意地がはっていて、いつも心配ばかりかけさて世話をやかせて……」
「おいっ」
アラドはゼオラの言葉を遮ろうとするが、ゼオラはかまわず言葉を続けた。
「けど、いざとゆう時は頼りになって、私との約束をいつまでも守ってくれようとしているアラドが、
私にとってかけがいのないパートナーだってこと思い出したわよ」
ゼオラは微笑みアラドを抱きしめた。
「ゼオラ!!」
アラドは感極まった様に叫び、ゼオラを強く抱きしめそして押し倒した。
「ア、アラド急になにを」
「ゼオラ、さっき続きだ。今日はトコトンいくぞ」
「ちょ、ちょっとやめ……あっあぁああああ」
ゼオラの喘ぎ声は一晩中、独房に響くことになった。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

編集にはIDが必要です