「ちょ、ちょっと待てってリン!あの子はだな、その・・・」
「言い訳は聞きたく無い。私の部屋から・・・出て行けっ!!」
「あ、ちょっと待・・・うわっ!」
イルムはリンに蹴り飛ばされ、プシューッとリンの部屋の自動ドアが閉まった。
イルムは床に打った頭を撫でながら、とぼとぼとセンター街の方へ歩いて行った。

ここはとある月面都市。
マオ・インダストリーの社長リン・マオは新型機動兵器の始動テストのため、イルムがそのテストパイロットとして1年契約で登録されている工場にやって来た。
・・・むしろマオはイルムに会いたいが為に、わざわざ出向いたのだろう。
だがマオがイルムの部屋を訪ねた際、イルムは見知らぬ女と一緒にいたため、リンは静かに激怒したのだった。
それを説得しにイルムがリンの部屋へ出向いたが、結果は知っての通り、火に油を注いだようになってしまった。
という訳だ。

「何とかリンの機嫌を直して謝らないと・・・。
仕事場でもあんな感じならヤバイよなぁ・・・」
そんなこんなでイルムは行くアテも無く、センター街を歩き続けていた。

一方、リンは部屋でベッドに横になっていた。
イルムに会いたい一心で来たのに、それを裏切られる形になってしまったからだ。
(イルムの馬鹿・・・私がどれだけ会うのを楽しみにしていたか・・・)
リンは枕に顔をうずめた。
(でも・・・本当はあの女と浮気してなかったら・・・
いや、あいつの事だ・・・したに決まってる)
そんな事を考えていると、突然部屋の呼び鈴が鳴った。
「ん・・・イルム・・・か?」
リンがドアを開けると、気まずそうな顔をしたイルムが立っていた。
「何の用だ」
「何の用って・・・その・・・謝りに来た」
リンはそんなイルムにさらに厳しい言葉を浴びせた。
「お前は何回謝れば気が済むんだ?反省という言葉も知らないのか?」
「違う!俺は浮気してない!そりゃあ今までは・・・浮気した事もある。だけど今回は違う、ただあの子にはPTの操縦の方法を教えてただけなんだ!だから・・・その・・・お前に余計な心配させたから・・・謝りに来た」
「その女に問いつめてもいいのか?」
「ああ、いくらでも!!」
イルムはじっとリンを見つめていた。
するとリンは少し微笑みながら言った。

「本当みたいだな・・・目を見れば分かる。すまなかった・・・私も早とちりしてたよ・・・」
リンがそう言うと、イルムは安堵の表情を浮かべてほっとため息をついた。
「イルム、上がれ」
イルムは嬉しそうな顔をしてリンの部屋に上がった。
「リン、これ飲もうぜ!」
イルムがそう言って袋から出したのは、一本のワインだった。
「これは・・・私が一番好きなワインじゃないか・・・買って来てくれたのか?」
「ああ、そこら中の酒屋回って探してきたんだぜ。ふう・・疲れた」
イルムはソファに腰をかけた。
「私のために・・・」リンが言った。
「当たり前だろ。俺だってリンに会えるの楽しみにしてたんだからな」
リンは嬉しかったのか、イルムにそっと抱き付いた。
「ごめん・・・イルム。私も凄く会いたかった・・・。
勘違いして・・・ごめん」
そうリンが言うと、イルムはそっとリンの口にキスをした。


「あ・・・んん・・・はあ・・・ん・・・」
二人は舌と舌を重ね合わせ続けた、リンの顔は段々と紅潮していく・・・。
「はあっ・・・・相変わらず上手だな・・・やっぱり浮気してたんじゃないのか?」
とリンが冗談交じりにそう言った。
「おいおい・・・嫉妬深い女は嫌われるぞ・・・?」
イルムはそう言うとリンの首筋にキスをした。
「あっ・・・」
そしてイルムは慣れた手つきでリンの服を脱がせていった。
リンの胸は形が良く、ピンと上を向いていた。
「やっぱ綺麗だ・・・リン」
そう言うと、イルムは指と舌でリンの胸を愛撫し始めた。
「あんっ・・イルム・・だめ・・・ちゃんとベッドに行ってから・・・んっ」
「そんなの・・・我慢できねえよ・・・」
イルムはさらに胸を激しく愛撫し続けた。
「ああっ・・・んっあっあっ・・・」
何分間かイルムのキス、首筋と胸への愛撫が続いた。
そしてイルムはリンの下半身へ手を伸ばした。
「リン・・・大分濡れてるな・・・ご無沙汰だったからか?」
と笑いながらイルムは言った、リンは顔を赤くした。

「なあ、そうなのか?久しぶりで凄く感じてるのか?」
イルムは意地悪そうな顔をしながら、リンのアソコを愛撫し続けた。
「そんな・・・事・・・んんっ・・・言えないよぉ・・・恥ずかしい・・」
リンはそう言うと、イルムの胸に顔をうずめてしまった。
熱く甘い吐息が、自分の胸にかかるのをイルムは感じた。
「ヘヘっ・・・俺、お前がたまに見せるそういう可愛いトコ・・・好きだぜ」
「ば、馬鹿ぁっ・・・ああっ・・・ああんっ・・・」
リンのアソコはイルムの愛撫によって、ソファに染みる程濡れていた。
するとイルムはリンの下着を脱がし、自分も裸になった。
リンは生まれたままの姿で、ソファに寄りかかりながら美しい体をイルムに見せる形になっていた。
顔は紅潮し、アソコはぐしょぐしょに濡れてソファに染みを作っていた。
「リン・・・入れるぞ」
「うん・・・」
そしてイルムのアソコはリンのアソコに吸い込まれていった。
ジュブッと液が漏れる音がした。
「ああっ・・・あっ!」
イルムはさらに激しく動いた。
「ああっ・・だ、だめっ・・・んううっ!!」
「?・・・何がだめなんだ、リン?」
イルムが聞き返した。
「んあっ・・・ひ、久しぶりだから・・・も、もう・・・ああっ!!」
「え・・・まさかもうイっちまいそうなのか?」
「あ、ああああーーっ!!」
アソコの愛液の量が増え、リンは早々と絶頂を迎えてしまった。
「あっあんっ・・・はあ、はあ、はあ・・・」

リンは満足そうな顔をしてソファに横たわっていた。
だが、イルムの顔はやはり不満足そうだ。
「ちぇっ・・・リン一人で気持ち良くなりやがって・・・俺はどうすんだよ・・・」
「ご、ごめん・・・あまりに気持ち良くて・・・」
リンが申し訳なさそうな顔をすると、イルムは何かを思いついたような顔で言った。
「そうだ・・・リン、口でしてくれよ」
「ええっ!?」
リンは驚いた顔をして叫んだ。
実はリンは今までフェラというものをした事が無いのだ。
というかむしろ、絶対にしたがらなかった。
異性の性器をくわえるという行為に、少し嫌悪感を持っていたからだった。
過去にもイルムがさせようとした事もあったが、その時はリンに殴られて終わってしまったのだ。
「・・・いやだ」
「あーあ・・・勘違いされて蹴飛ばされて、しまいにはイかせてももらえない。なんて可哀想な男なんだろうね、イルムさんは」
とイルムがひょうひょうとした口調で言った。
リンは少し考え、再び口を開いた。
「分かった・・・今回だけなら・・・」
「うおっ・・・マジで!?じゃ、じゃあホラ、やってくれよ」
嬉しそうにイルムはリンの顔の前に自分のアソコを出した。
リンはそっとイルムのアソコを舐め始めた。
「んっ・・・んっ・・・」
「んっ・・・んんっ・・・んっ・・・」
「リン、くわえてくれよ」
イルムがそう言うと、リンは素直にアソコを口いっぱいに頬張った。

「んぐっ・・・んっんっんっ・・・ちゅうちゅう・・・んぐっ・・・」
「あーイイ感じだぜ、リン・・・もっと激しくしてくれよ・・・」
リンは口の動きを速くした、段々と息使いが荒くなってきた。
「ふうっ・・・んんっちゅうちゅう・・・んぐっんぐっんぐっ・・・。
はふぅっ・・・んぐ・・・ちゅっ・・・んむっ・・・んぐっ」
喉に少し当たって涙が出てきた、だがリンは激しい動きをやめなかった。
リンは初めて【イルムに気持ちよくなって欲しい】・・・と思うようになった。
いつもは気持ちよくさせてもらってるから、今度は私が・・・と。
「ううっ・・・出るっ・・・」
「んぐっんぐっ・・・ちゅうっ・・・・んんんっ!?」
イルムは精液をリンの口の中いっぱいに出し尽くした。
リンはそのまま、イルムの精液を飲み干す形になってしまった。
「んぐっ・・・ごくっごくっ・・・ぷはっ・・・はあ、はあ・・・」
イルムはハッと我に返り、リンが怒っていると思って焦り始めた。
「ああっ・・す、すまんリン!あんまり気持ち良かったからその・・・」
だが、リンは涙目でニコリと微笑んだ。
「ううん・・・いいの。イルムのなら・・・」
イルムはそんなリンを見て、ドキッとした。
今までこんな表情をするリンは見た事が無かったからだ。
すると、さっき出したばかりのイルムのアソコがむくむくと大きくなっていった。
「あ・・・」
「可愛いっ!可愛すぎるぜリンっ!くぅ〜っ!!今日は俺もサービスしまくるぜ!!」
イルムはそう言うと、リンのアソコを舐め始めた。
「あ、いいってイルム!・・ああんっ・・・だめっ・・・イルムぅ・・・」
そして二人はそのままベッドに移り、2時間ぶっ通しでやり続けた・・・。

数時間後、二人はシャワーを浴び、イルムが買ってきたワインを飲んでいた。
「しかしなぁ・・・リンがあんな表情するなんて・・・。
すげえ可愛かったぜ?」
「う、うるさい」
リンは照れくさそうにそう言うと、グラスの中のワインを飲み干した。
「あらら、元に戻っちまったよ。またフェラさせたらあの顔してくれるかねぇ?」
「ふん・・・知らんな。
それより明日は朝から夜まで始動テストに付き合ってもらうからな、覚悟しておけよ」
「あれま、ヤブヘビ」
二人は目を合わせてクスッと笑った。
そして何度かキスを交わし、リンがイルムに抱かれる形で二人は眠りについた。
正反対の性格の二人だが、それと愛情とは関係は無い。
おそらく二人は愛を深め続けていくだろう。
この先ずっとイルムの「浮気」が無ければの話だが・・・?

       完

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