「合宿…?1週間…?どーいうことよ」
「だから、来週は部活の練習でしばらく家にいないんだよ」
「いきなりすぎるわよ!それに来週って…明日じゃない!」
「ごめんごめん。ついうっかり言い忘れてたんだよ」
「むー…まあ仕方ないわね。部活なら…でも1週間もいないなんて…」
「何だよ寂しいのか?」
「な、何いってんのよ!」
それから1週間、シャルにとっては短いようで長い時間であった
戦いが終わってからというもの、彼女は駆と離れたことはなかったので心情的に落ち着かないのだ
そして身体も落ち着かない。すでに二人は何度も肌を重ね合わせており、ここ最近は毎日のようにしていた
そんなところに、1週間もの空白期間が到来したのが辛いであろうことは想像に難くない
後に天音は「シャルさんは見るからにそわそわして落ち着きがなかった」と漏らしていた

駆が帰ってくる日、シャルはこれまでになく落ち着きがなかった
寝そべっていてもせわしなく寝返りを打ったり、ため息を吐いてばかりだ
「あー早く帰ってこないかしら。やっぱり駆がいないと面白くないわー」
「シャルさん、今日で兄さん帰ってくるから。だから落ち着いて」
「わかってるわよ。…何時頃帰ってくるのかしら」
時計を見やる。針はすでに4時を示していた
「兄さんは6時くらいって言ってなかった?」
「ああ。そのくらいだったわね。そろそろ始めようかしら」
「始めるって…何を?」
「決まってるじゃない。練習で疲れてるし、家が恋しくなってるだろうから
おいしいもの作って迎えてあげるのよ。天音も手伝ってくれる?」
「もちろん。手伝います」
気だるい雰囲気に包まれていたシャルが、これまでとはうって変わって機敏に動き出した
手馴れた動作で食材を、器具を準備して早速調理に取り掛かる。表情は真剣そのものだった
「さぁて。気合入れていくわよー!」

しばらくして駆が帰宅した
「ただいまー。天音、シャル、今帰ったぞー!あぁぁぁ疲れたぁぁぁ!」
「おかえり、兄さん」
「おかえりー。夕飯できてるわよ」
「お、ありがてぇな。腹ぺこだったんだ!」
それまでは静かだった家が、途端に賑やかになる
「…なんかやたら豪華だな?それに多くないか?」
「そ、そうかしら?ちょっと作りすぎたかも…」
テーブルの上に所狭しと並んだ料理を見て駆は驚いた。普段の5割増し…いや、2倍近い量はある
「シャルさんはね、兄さんが帰ってくるから、おいしいもの作って喜ばせてあげようって
頑張って料理したんだよ」
「へぇ。豪華なわけだ。ありがとうシャル」
「よ、喜んでもらえてよかったわ。あと、天音も手伝ってくれたんだからちゃんとお礼いいなさいよ」
「天音もやってくれたんだ。サンキューな」
「たくさん食べてね。兄さん」
「おう」
家族との談話を楽しみたいのは山々であっただろうが、駆は酷く空腹である
一刻も早く料理に手をつけたい一心で、そそくさとテーブルについた
「それでは、いただきまーす!」
「「いただきまーす」」
所狭しと乗せられた料理に、駆は箸をつける
「このハンバーグうまいなぁ。味噌汁もダシが良いし」
「ふふん。あたしが本気出せばこんなもんよ♪」
時間と手間をかけただけあって、今日の夕食は会心の出来であったと言える
駆は旺盛な食欲で、次々と平らげる。一方シャルも、調理でエネルギーを使ったためか負けじと食べる
天音は天音で、そんな二人に圧倒されながらも、美味しいのでいつもより多めに料理を口に運んでいた
「本当においしい。シャルさんって凄いね」
「そ、そんなに褒めたって何も出ないわよ」
「なんだ、照れてんのか?」
「て、照れてないわよ!いいからしっかり味わって食べなさい!」
「はーい」
照れてないとは言ったものの、シャルは明らかに照れていた
彼女は、素直に褒められるのが恥ずかしい性質なのだろう

「ふぃー…ごちそーさま。うまかったぜ…」
「ごちそうさま」
完食。普段ならとても食べきれるような量ではなかったのだが
駆の予想外の食欲により皿がすべて空となっていた
「洗うの手伝うよ」
片付けを始めるシャルを見て、駆が手伝おうとする
「別にいらないわよ。あんた練習で疲れてるんでしょ。こういうのはあたしの役目だから」
「そうか?ありがとなシャル。じゃ、俺はフロ入ってくるよ」
「そう。ゆっくり入ってねー」
「ああ……なぁ。後でお前の部屋にいくから。天音が寝てからな」
「ん。わかったわ…待ってるから」
去り際、駆がそっと耳打ちした

「…そろそろ、かな」
自室でくつろいでいた駆がつぶやいた
これから過ごすシャルとのひと時を思い、すでに股間は痛いほどに怒張している
時刻はすでに10時をまわっていた。天音もおそらく眠った頃だろう

「シャル、入るぜ」
「どーぞ…ってちょっと。何でもうそんなになってるのよ!」
見事に盛り上がった駆の股間を見て、シャルが思わず叫んだ
「し、仕方ねぇだろ!1週間もやってなかったんだから!お前のこと考えるとおさまんねぇんだよ」
「まったく…ムードなんかあったもんじゃないわね。でも、そういう正直な所は嫌いじゃないわよ」
呆れつつも、満更でも無さそうな表情を浮かべる
「…自分でもさ、こんだけ助平だとは思わなかったな」
「?」
「その、毎日のようにやってたよな俺たち。それが当たり前になってたもんで合宿中落ち着かなくってさ
3日目くらいになるともう欲求不満で。お前の夢見てパンツを汚しそうになっちまったよ」
「ぷっ…ほんとーに助平ねあんた」
駆は合宿中、久々の禁欲生活をしていた。すでに童貞ではない駆だが、性夢で悶々とするあたりはやはり少年である
「そーいうお前はどうなんだよ?」
「あ、あたし?あたしは別に、普通だったわよ」
これは嘘だった。シャルは身体が寂しくなって、自慰行為を行ったことがある
だが、彼女の性格ではそんなことはとても言えないであろうことは想像に難くない
「本当か〜?ま、いいや。とりあえず始めるか」
「いいわよ。今日は頑張ってもらうわ。途中でバテたりしないでよ?」
「お前こそ覚悟しとけよ?」
不敵な笑みを浮かべる2人。目が合ったと同時にシャルは駆に押し倒され、ベッドに沈む
「んぅ…っん……っ…っっ…ぷはぁっ…は、激しすぎよ…はー…」
突然の濃厚なキスに、シャルの息は乱れていた
「悪い…今日は理性なんかなくなっちまいそうだ」
「ふふ…あたしは別に構わないわよ?」
挑発的な笑みを浮かべるシャル
それに触発された駆は、その手でシャルの乳房を掴み、激しく揉みしだいた
一週間ぶりに味わう、柔らかな女の身体
その手に受ける感触はとてつもなく甘美で、思わず鼓動が高鳴る
「ぁあ…」
シャルが濡れた声を漏らす
まだ多少荒削りだが、女を悦ばせるのには十分な技量の愛撫であった
「やっぱりあんたじゃないと…ダメね…自分1人だと…こんなに気持ちよくないもの…」
「珍しいな、お前が素直に俺のこと褒めるなんて」
「あ、あたしだって…たまには素直になるわよ。ほんとーにたまにだけどね」
「ははっ。できればいつも素直でいて欲しいな」
濃厚な性行為の最中でも、軽口を叩き合うのが2人らしかった
胸を揉みしだきながら駆はキスを織り交ぜる。唇に、首筋に
シャルの息はさらに乱れ、肌は紅潮し、見るからに昂ぶってきていた
「ねぇ駆…そろそろ…」
「そろそろ…なんだ?」
「もう…あたしに言わせる気?我慢、できないのよ…はやく…あんたので私を貫いて…」
蕩けた視線でそのようなことを言われてはたまったものではない
駆は理性がすぐにでも吹き飛んでしまいそうだった
「服、脱いじまおう。汚れたらダメだからな」
「う、うん…」
駆は今すぐにでもシャルを貫きたかったのだが、そこは多少抑えた
服を着たまま行うというのも何かと問題があるので
すでに半脱ぎとなっていたシャルの服を手馴れた手つきで脱がし、全裸へ剥いた
駆自身もすぐさま全裸となった
「避妊もしないとな」
「今日はそんなに危険じゃないけど」
「ダーメ。もし子供できちゃったら大変だろ?用心したってしすぎるってことはないんだ」
話ながら、駆は避妊具を装着する
「じゃ、いくぜ…?」
「ん…来て…」
潤んだ瞳で、股をやや開きながらシャルは駆を求めている
その扇情的な姿に、駆は身体が熱くなるのを感じた
そして、堪えきれずにその怒張したものを入れていく
「ふぁっ…あっ…駆の…すごく…硬い…」
「くぅ…すげぇ…やっぱり気持ちいいな…」
油断をするとすぐにでも意識を持っていかれそうな快感であった
挿入されたものは、激しく脈打っている
「うご…くぜ…」
シャルに身体を密着させ、腰を前後に振り出そうとした。しかし…
「…うぅ…」
1週間ぶりに味わうシャルの身体は強烈すぎた。駆は思わず動きを止めてしまう
重なる瑞々しい肌、若い弾力に満ちた豊かな乳房、甘い髪の匂い
そして、駆のものを優しく包み込むその秘部。すべてが刺激的だ
「ちょっと…どうしたのよ…?」
突然動きを止めた駆に、シャルが怪訝そうに問いかける
「き、気持ちよすぎてやばい…なんかもうすぐいっちまいそうで…」
「止めないでよ?あたしが歯がゆくなっちゃう。あんたが動かないなら…」
「!?」
今まで組み伏せられていたシャルが、逆に駆を押しのけて、覆いかぶさる形となった
「あたしが動いてあげる…」
駆が下、シャルが上。つまり騎乗位の形となった
そして、間髪いれずにシャルが動き出す
「うおっ!ちょっやめっ…?」
「やめないわよ。それに、気持ちいいんでしょ?身体は正直よ」
駆のものはこれまでになく怒張していた
「あっあぁぁぁ…んぁっ…マジでやめて…激しいんだってば…」
「ダーメ。あたしが満足するまでやめないんだ…からっ…」
駆の困り果てた表情はシャルの嗜虐心を擽った
普段からあしらわれることが多いものだから、たまには年上らしく優位に立ちたいと思っていたのだろう
駆の都合などお構いなしに猛然と腰を動かす
「はぁ……とっても…元気ね…」
「くっ…うぉ…な、何も考えらんねぇ…」
二人とも順調に快感を高めていく
責められるばかりだった駆もいつの間にかシャルを下から強烈に突き上げていた
「んぅっ!?下から…そんな激しく…いいぃ…」
シャルは蕩けた表情となり、若い肉体を昂ぶらせ、快感に身を任せて楽しんでいる
一方駆は、余裕が一切なくなり、断続的に襲い掛かる強烈な刺激を耐えるのに必死だった
「あぅ…や…ば・・・い!うっ…」
突如として駆の動きが止まった。射精の快感に身を震わせている
堪えきれなかったのだ
「出ちゃった…?」
「ごめん…我慢できなくなっちまって…」
「いいのよ別に。気持ち良くなってくれて嬉しいわ。それに、今夜はまだ長いしね?」
二人は結合を解き、一時のインターバルを置いた

「うー…不覚だ。1回戦は俺の負けだな…」
「フフッ…まだまだあんたも甘いわね?」
駆は1回では終わるつもりは毛頭ない
ゴムを外し、テュッシュで残った精液をふき取る
そして、新しいものを装着。手早い動きだった
「じゃ、さっそく続き始めるか?」
さすがに若いだけあってまだ余裕である。短時間ですぐに回復してしまっていた
最初と変わらぬほどに激しく肉茎が猛っている
「いいわよ。って…後ろからするの!?」
「今度は俺が責める番だからな。ガンガンいかせてもらうぜ?」
「あぅ…」
シャルの豊かな尻を強く掴み、駆は後ろから猛然と突きを入れる
シャルから余裕が消えて、弱々しく艶っぽい喘ぎ声が漏れ始め、されるがままとなっていた
「はぁう…だぁめ…後ろは…弱いの…」
濡れた音が、部屋に響く
2回戦は、駆の勝利に終わりそうだ


翌日、二人が目覚めたのは昼前であった
「シャル…生きてるかー・・・?」
「生きてるわー・・・うー…3回目くらいからの記憶がないわ…腰が…力入らない…」
「ちょっと…やりすぎちまったな…うおっ…俺も腰が…」
二人とも爽快な、しかし疲労に満ちた感覚に包まれている
1週間ぶりということもあってか、多少無茶をしてしまったようだ
周りに散乱したティッシュとゴムの残骸からかなりの回数をこなしたであろうことはわかる
ふと、シャルは不自然に盛り上がった布団に気づいた
「…ってなんでそんなになってるのよ!あんた底なし!?」
「し、仕方ねぇだろ!朝なんだから!」
枯れるほどの行為の後にも関わらず、元気に朝立ち
若い男子で、普段からスポーツで鍛えている駆の体力はやはり凄い
「このまんまだと落ち着かないな。一発やっちまうか?」
「バ、バカ!あたしはいやだからね!これ以上やったら腰が変になるわ!」
朝から、元気で楽しげな二人だった

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