メリオルエッセの遺跡が見つかった後、ヒイロたちによる偵察が行われることとなり、偵察チーム以外しばしの自由時間が与えられることとなった。

そしてジョシュアは近くの森林へと出かけることにしたが目的は休息を取るためではなかった。
「グラキエース、なぜ俺にここに来いと思ったんだ?」
ジョシュアが森の中に向かって言うと森の中から葉と葉がすれ合う音がした。
「来たか、ジョシュア=ラドクリフ。」
森をかきわけ淡い青色をした髪の女―グラキエースが出てきた。
「ああ。ジュアン・シュヴァリアーは持ってきていない。
君もあの機体、ファービュラリスを持ってきていないということはわかる。」
「言われなくともお前が機体に乗ってきていないということぐらいわかる。私がなぜこの場に来たのかというとだ、」
グラキエースはそう言うとジョシュアの首を下へと曲げさせジョシュアの唇を強引にふさいだ。
そのまま舌を絡めさせ自身の唾液をジョシュアの口の中に注ぎ込んだ。
そして言葉を続ける。
「私自身の復讐のためだ。」
「復讐……?」
「そうだ。私はもともと心と言うものを持っていなかった。その私を壊したのはお前だ。
だから私は処分される前にせめてお前の心を傷つける。私の口紅には即効性の麻痺薬が入っている。
お前はこのように話をしている間か、終わったころかには動けなくなるはずだ。」
と、ジョシュアの足から力が抜け立っていられなくなった。
「それでは始めさせてもらう。」

グラキエースは動けなくなったジョシュアの服を脱がせると手と口をジョシュアの股間へと持っていく。
まずグラキエースは手でジョシュアのそれをつかむと軽く擦った。
ジョシュアはグラキエースの白くなめらかな手の感触、
そしてそれが自分のそれを擦っているという事実に興奮させられているのを感じた。
「そう、お前が興奮しているということがわかる。肉体の反応でもだ。」
グラキエースはそう言うとジョシュアのそれを口に含んだ。
ジョシュアはどこをどう刺激すれば感じるか、それがわかるためその箇所を舌で刺激していく。
そしてグラキエースはジョシュアのそれが白濁液を出そうとしたとき、根元をつまみ、出るのを防いだ。
「お前が出させてくれと言うまで出させてやらん。」
無慈悲な声で言い放った。
ジョシュアは麻痺させられており、無論声を出すこともできない。
そのもどかしさがジョシュアを苦しめる、それがグラキエースの判断だった。
そしてあえてそう強く思いジョシュアに伝えることでより苦しめようというのもそうであった。
白濁液が元あった場所に戻ったとき、グラキエースは服を脱ぎはじめた。
ジョシュアはその白い肌を見て美しいと感じた。おそらく麻痺していなければ思わず「きれいだ」と言っていたことだろう。
そして自身の感覚がジョシュアとつながっていることもあり、もうすでに十分に濡れているそこにジョシュアのそれを導き、自ら貫かれた。
無理やり、それも男が女に犯されるというのが精神にダメージを与えるとグラキエースが判断したためであった。
「つぅっ……」
グラキエースは予想外の痛さにうめき声をあげた。
しかし、ジョシュアに苦痛を与えるためその痛みをあえて強く感じ取ろうとした。
そしてそのために無理やり自身の腰を速く振る。
間もなくジョシュアのそれから白濁液が出た。
しかしそれに関係なくグラキエースはまだ腰を動かす。
麻痺していたはずのジョシュアが下から突き上げ始めた。
グラキエースはそれが何故なのかを考えようとしなかった。いや、圧倒的な快感の前に考えられもしなかったのだ。
無意識のうちか意識していたのかはわからないが麻痺薬が足りなかったということを。
そして当初の目的を忘れ、快楽をむさぼり始めた。
「ジョシュア=ラドクリフ、まだだ、まだ私は壊れ足りない……、もっと壊してくれぇっ!」
「グラキエース……ッ!」
2人の目の前に閃光が走った。
そしてジョシュアのそれから再び白濁液が出された。

「グラキエース……、なぜ君は心を持ってしまったのにまだ人類を滅ぼそうとする?」
「それでも私はまだメリオルエッセだからだ。私はまだしなければならないことがある。行かせてもらうぞ。」
そして2人はわかれ、ジョシュアはタワーへと戻った。

「……キ、ラキ」
「ジョシュアか。」
グラキエースはジョシュアの声に起こされた。自分はリビングの椅子に座ったまま眠っていたことに気付いた。
「夢を見ていた。機体に乗らずに初めてお前と会った時のことをな。」
「そうか。」
「ジョシュア……」
「ああ。」
グラキエースがジョシュアにしかわからないほどかすかに甘えた声で言うと
ジョシュアは短く答えるとグラキエースを優しく抱き抱え、ベッドルームへ向かった。

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