度重なる羽々斬の使用で、破壊の意志に蝕まれるケイジ君。
どうにかしてあげたいバレンティナだが、一介のオペレーターでしかない彼女にはどうすることもできない。
何かしらの形で暴力衝動を発散させてやれば楽になるかも、と考える葵博士。
だが、まさかそれを直接暴力で解消させるわけにはいかない。
と、口を濁して葵博士は、あくまで最後の手段としてバレンティナに告げる。
性欲の形で吐き出させれば、少しはマシになるかも、と。
夜、シーツを噛んで苦痛に喘ぐケイジの部屋にバレンティナが現れ、自分から服を脱ぎ、ケイジに裸体を差し出す。
あの声が、ケイジの脳裏にこだまする。
襲え、食らえ、奪え、なぶり尽くせ。
バレンティナを床に押し倒すケイジ。じっと唇を噛み、ケイジの為、されるがままに待つバレンティナ。
だが、破壊の衝動を振り払い、ケイジはバレンティナも押さえ付ける手を離す。
君とは、こんな形じゃなく、ちゃんと愛し合いたいから。
ケイジの言葉に、自分の腑甲斐なさを感じつつ、しかし、あふれる感情がおさえられないバレンティナ。
今度は、愛し合う二人として、長いキスから二人の夜を再開する――。

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