朝、食事を済ませて分隊室へ向かう途中の事だった。
「おはようございます、アヤ大尉」
突然新人くんが、後ろから抱きついてくる。
人はいないとは言え、朝からこんな廊下の真ん中で…。
だけど新人くんは、そんな私の気持ちなんてお構いなしに、体をまさぐりだした。
うなじや肩に唇を這わせる。
軍服の上から、荒々しく胸を揉みしだく。
太ももを撫で回し、硬くなった男性をお尻に押し付ける。
「だ、だめぇ…」
私は思わず、抗議の声を漏らす。
だけどその声は、何故か濡れていた。
「どうしてダメなんです?」
新人くんは、耳たぶを舌先でくすぐりながら尋ねる。
「俺、誰にも言ってないのに…」
新人くんの手が、軍服の中に潜り込み、直に乳房を弄ぶ。
毎日の陵辱と調教のせいで、半ば条件反射で硬くなった乳首を、指先でくすぐられる。
「秘密を守ってあげてるのに、なんでそんな事言うんですか?」
不意に声が冷たくなり、乳首を強くつねられた。
「んあぁっ!い、痛い…!」
「大尉がブリーフィングルームでオナり狂うマンずり女だって事、黙ってあげてるんですよ?」
「ご、ごめんなさい…!ひぃんっ…!」
更に強く乳首をつねり上げられて、声が出てしまう。
「そもそも、大尉が言ったんでしょ?どんな事でもするから誰にも言わないでって」
「そ、それは…!」
「だから、どんな事でもして下さいよ。俺は絶対に、誰にも言いませんから」
「あうっ!」
私は突然、壁に体を押し付けられた。
新人くんは私のミニスカートを大きくめくり上げる。
「ま、待って!ここではダメ!誰か来ちゃうわ!」
「こんなに濡らしておいて、何言ってんですか」
新人くんの指が、下着越しに私の女性をなぞる。
「んはぁぁっ…!」
彼の言う通り、そこは何故か充分すぎるほど潤い、敏感になっていた。
ああ、どうして…ううん、本当はわかっている。
廊下の真ん中での愛撫に、身体が反応してしまっているから…。
お尻に押し付けられた、新人くんのたくましい男性の硬さと熱さに、私の中の雌が目覚めてしまったから…。
「んっ!くぅぅっ…あふぅぅぅんっ!」
新人くんはじらすようにゆっくりと、下着越しに何度も指で女性をなぞる。
その度に口から声がこぼれ、お尻は何かをねだるようにクネクネと動いてしまう。
私の身体が、私の物ではなくなってしまったかのよう…。
ああ…ダメ…もう耐えきれない…!
そう思った瞬間、知らず口が動いた。
「…です…」
「ん?何です?」
新人くんが指を止めた。
ダメ…ダメよ!言っちゃダメ!それ以上言ったら私…私は…!
「お願いです…ご主人様の、硬くてたくましいおチンポ様を…この淫らで浅ましい雌豚の…おマンコに…!」
体が勝手に動く…壁に手をつき、新人くんに捧げるようにお尻を突き出す。
左手で体を支えたまま、右手で下着をずり下ろし…。
「おマンコに…ぶ、ぶち…ぶち込んで、ください!我慢出来ないぃ!」
「了解しました。大尉殿」
ズボンのジッパーを下ろす音が聞こえ、毎日撫で回されているお尻を乱暴に掴まれた。
そして新人くんの男性が無遠慮に、私の中へと侵入した。
「んはあああっ!」
先端に奥をつつかれ、声が漏れる。
すぐに腰と尻がせわしなくぶつかり始めた。
新人くんの荒い吐息も聞こえ出す。
こんな…朝から、廊下の真ん中でセックスなんて…。
自分からお尻を差し出し、はしたない言葉で挿入を懇願して…。
今も私の口からは、新人くんの動きに合わせて悩ましい声がこぼれ落ちている。
どうして…?
弱みを握られ、脅迫されている筈なのに…私は被害者の筈なのに…。
なのに、私の肉体は新人くんの陵辱を受け入れ、悦んでいる。
男性が奥に突き込まれれば簡単に受け入れ、引かれるとそうはさせまいと収縮して締め付け、離さない。
そんな女性の浅ましい反応が、自分でもハッキリとわかる。
どうして?どうしてなの?
廊下には肉のぶつかり合う音と、私たちの荒い吐息や喘ぎ声が響く。
誰かが通りかかっても良い筈なのに、誰も来ない。
まるで、世界中の全ての人間から見捨てられたような気持ちになった。
だけど、それでも私の身体は、新人くんのもたらす快楽を貪り続ける。
不意に、視界がぼやけた。
己の浅ましい肉体が恨めしかった。
ただ従うしか出来ない自分が、悔しかった。
涙と喘ぎ声が止まらない…。
「いや…いやよ…もういやあああっ!」
私がたまらず叫んだのと、新人くんが私の中で射精したのはほぼ同時だった。


洋式便器に腰掛け、少し前屈みになって、差し出された男性を頬張る。
最近のお昼の奉仕は、男子トイレの個室でするようになった。
――廊下でのセックス以来、私はもう考えるのを止めてしまっていた。
どんなに新人くんを拒んでも、私の身体が、私の中の雌が、彼から離れようとしない。
もう私は、彼からは逃れられない…。
その事実を受け入れた途端、不思議と心が軽くなった。
「んう…んん…」
教えられたテクニックの全てを使って、私はお口の中を支配する男性にお仕えする。
ブリーフィングルームでの自慰という、言い訳出来ない痴態を見られてから、もう半年近くになる。
1日も欠かす事なく奉仕し続けた今では、新人くんの全てを私は熟知していた。
昼休みのわずかな時間に、お口だけで彼を満足させるなんて容易い事だった。
唇をすぼめ、ガチガチの幹をしゃぶりたてる。
手袋をしたままの手で、優しく袋をさすりながら、新人くんのお顔を見上げ、喉まで彼を受け入れてあげる。
ディープスロートにも、もうすっかり慣れてしまった。
「ああ…大尉のくちマンコ、マジですげえ…」
切ない声を漏らしながら、新人くんが髪を撫でてくれた。
喉奥でしごき、ストロークに合わせて舌で裏筋をこする。
「あ…もう、やばい…」
「んはあっ」
私はすかさずお口から男性を引き抜いた。
ヌラリと唾液が糸を引く。
私はヒクヒクと震える幹を、猛然としごき立てた。
そして、舌を突き出したまま、新人くんのお顔を見つめておねだりする。
「ああん、ちょうらい…アヤのエッチなお顔に、ザーメンをぶちまけてぇ…アヤのお顔便器れ思う存分排泄しへぇ…」
「ええ…望み通り…ぶちまけてあげますよ…くっ!」
ビュルルッ!
そんな音が聞こえてきそうな激しい勢いで、新人くんの男性から白濁が迸る。
「んはあああああっ…!」
青臭い迸りが顔を打つ。
舌。
頬。
額。
髪。
鼻。
お顔だけでは飽きたらず、軍服をはだけさせ、胸の谷間にまで、欲望を排泄する。
(ああ…ザーメンぶちまけられてる…私…トイレの個室で、本当にザーメン便器にされてる…)
そう思うと、身体が熱くなる。
桃色の衝撃が全身をゾクゾクと駆け抜けていき、股間がうずく。
「んっ…ふぅっ…はふっ…はああっ…あ、ふぅぅぅんっ!」
立ち込める臭い。肌にこびりつく熱と感触。
私は自分の両肩を抱き締め、新人くんに見下ろされたまま、絶頂に達した。
「あ…ありがとう…ございましたぁ…」
私のフェラチオで、こんなにたくさん射精してくれた。
それがとても悦ばしい。
新人くんに開発・調教された肉体と、教え込まれたテクニックで、彼を悦ばせてあげる。
それがとても嬉しかった。
「俺も気持ち良かったですよ、アヤ大尉」
新人くんはそう言って私の髪を撫でてくれた。
そしてトイレットペーパーで、私の身体に付着した精液を丁寧に拭き取ってくれた。
その仕草一つを見ても、私を大切に扱ってくれているとわかる。
なら、私はそれで充分幸せ。
オモチャでも、奴隷でも、便器でも構わない。
私だけを見てくれるなら…私をたった一人の特別な女性として見てくれるなら、私は、たとえ性のはけ口でも良い。
いつでもどこでも使えるぶっかけ人形でも良い。
したい時にしたいだけ利用されるザーメン便器でも良い。
ちっとも振り向いてくれないままだったあの人より、私に夢中になってくれる新人くんの方が良い。
「…後始末してあげるわね」
私は未だ萎えない男性に、うやうやしく舌を這わせ、唾液や精液のぬめりを舐め取り始めた。

「おはようございます、アヤ大尉」
――朝、新人くんが廊下で挨拶してくる。
そして、優しく私を抱き締めてくれた。
私たちはいつものように、口づけをかわす。
唇を貪り、舌を絡ませ、唾液を交換する。
新人くんの舌でお口の中をクチュクチュされるだけで、体中がとろけちゃいそう…。
気が付くと私の手は彼の股間に伸び、ズボンの布地越しに男性を愛撫している。
新人くんの男性は、彼の中でたぎっている、私の身体への欲望を現すかのように熱く…そして、早く射精させてほしいとせがむように、ヒクヒクと脈打っている。
ああ…なんて愛おしいの…ダメ…我慢出来ない…!
「大尉。俺、誰にも言いませんから」
新人くんがいつもの言葉を口にする。
「ええ、わかってるわ」
新人くんの、お菓子を欲しがる子供のような表情が可愛らしくて、私はつい笑ってしまう。
「いつものように、お口で全て受け止めてあげるわね?」
安心させるように、チュッと唇に軽いキス。
そして私は新人くんの足下にひざまずく。
いつ人が来るかわからない廊下の真ん中で、私は朝のお口ご奉仕を始めるのだった。

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