兵士養成機関スクールの古参、優秀な構成員として、
その日もオウカは訓練と実験のスケジュールをそつなくこなした。
シャワーで汗を流し、栄養の管理はよくされてはいるが、味気ない食事を取る。
あとは寝るだけだ。

彼女には小さいながらも個室が与えられていた。
気の休まることのない生活で、唯一肩の力を抜ける、自分の空間である。

オウカは寝る前にすることがあった。
自慰である。
それには個室はありがたかった。
普段から彼女は自慰行為をすることが多く、ほとんど日課となっていた。
スクールでも年長の彼女は、まだ幼さが抜けきっていないほかの子よりも身体は育っている。
性の目覚めがあってもおかしくはない。

オウカの行為は激しくなることが多かった。
スクールには娯楽がなく、他に楽しみもない。
あるのは心身をすり減らす訓練と実験の日々で、そのストレスのはけ口を
性的快楽に求めてしまうことは、無理からぬことかもしれない。

行為が激しくなる理由は、それに加えて、彼女が女性として恵まれた身体を持っていることもある。
長身で足も長く、ウエストは締まっており、足首とか首筋は細くて繊細な印象を受ける。
しかし、痩せているというわけではない。
胸には豊かな脹らみがある。
それもただ大きいだけではなく、やや上を向いた張りのある美麗なバストだ。
乳首も大きすぎず小さすぎず、薄い色をしていて、初々しい外観をしている。
腰から尻にかけては滑らかな曲線を描いて、艶やかな色香を放つ。
太腿にはほどよく肉がつき、しかし、弛んではいない。
全身の肌は色白で血色もよく、若さに溢れている。
美しいとしか形容しようのない、見事な肢体だった。

顔立ちも端正だ。
柔らかで瑞々しい唇に、よく整った目鼻。
顎と頬にかけてのラインはシャープで、均整の取れた小顔。

彼女の容姿で一番の特徴はその頭髪であろう。
肩まで伸びたその長髪は、緑がかった艶やかな黒髪で、枝毛の一本も見当たらない見事な美髪だった。
仄かな芳香も漂っている。

おそらく彼女が普通の環境で育っていたなら、世の男がその美しさを放ってはおかないだろう。
彼女くらいの年齢であれば、すでに男の1人や2人とは交際していて、充実した恋愛を楽しんでいたかもしれない。

閉鎖された環境に場違いなほどの美しく若い身体は、欲求不満に拍車をかける。
いくら恵まれた身体があっても、発散させる場がなければどうしようもない。
だから、彼女は自分の手で疼く身体を鎮めるしかなかった。

「ん……」
部屋着のズボンを下ろしたオウカは、続けて下着も一緒に膝のあたりまでずり下ろした。
性器が露わになる。
毛はやや少なめで、色はそう濃くはない。
成熟はしているが、若々しさも備えている。

「あ……はぁ……」
中指で優しく、表面を何度か撫で擦った。
悩ましい吐息が漏れる。
右手はそのまま性器の表面を擦って、余った左手を上着に潜りこませ、胸元にもってくる。
そして、乳房を優しく揉んだあとに乳輪をそっと触り、乳首を摘んだ。

「はぅ……」
身体中にもどかしい疼きが行き渡る。
さらなる快楽を求めて、指先の動きは止まることがない。
三本の指を使い、敏感になった突起をこねる。
そこは固くしこっていった。

「んっ……あっ……」
快楽に濡れた嬌声が、抑えられずに出てしまう。
全身はじっとりと汗ばんで熱を帯び、頬は紅潮していた。
口は物欲しそうに半開きとなってしまう。

たまらず性器に指を入れ、出し入れを始める。
そこはすでに、湿り気を帯びて熱く蕩けていた。
次々と粘っこい液体が溢れていくばかりだ。

中指を巧みに動かし、粘っこい水音を鳴らしながら、内壁を刺激する。
物足りなくなってしまったオウカは、胸を弄っていた手を股間へと伸ばし、両手で行為に没頭した。
片手では指の出し入れを続ける一方、もう片方の手では
表面を撫でたり、感じやすい肉芽を摘んでみたり、動きは多彩を極める。

「ああっ…ああっ!」
一際、大きな喘ぎだった。
火のついた身体はもはや止まらずに、欲望のままに痴態を曝け出す。

彼女は横たわっていた体勢を変えて、うつ伏せとなり、裸となっている下半身を上に向けて突き出した。
性器や肛門を曝け出したその姿は卑猥としか言いようがない。
その体勢のまま、両手による性器の愛撫を続行した。

「ひぅっ……いい……いいっ……!」
オウカはある妄想に耽っていた。
それは、逞しい男根で後ろから突かれるというイメージである。
精気に溢れた若い男の身体など求めることができない環境では、想像力を使うしかなかった。
夢中で淫らな妄想に身を委ねる。
それは行為をますます激しくさせ、身体の昂ぶりを加速させた。

「ふぅっ……んっ……っ……はっ…!」
溜まりに溜まった、淫らな欲望の蓄積はついに弾けた。
意識は白く染められてしまい、爆ぜるようなオーカズムの前では何も考えることができない。
全身を戦慄かせ、駆け巡る肉欲の濁流をその身に受ける。


どれほどの時間が経っただろうか、しばし欲望の爆発に身を任せていたが、ようやく意識が落ち着いたようだ。
しかし、オウカの視線は虚ろで、表情も蕩けたままだ。
身体の熱気はまだ収まらず、興奮も覚めやらない。

無意識のうちに、オウカは指先を股に伸ばしていた。
彼女の欲求は一度の絶頂では満たすことができなかった。
身体が求めるままに、淫らな行為は続く。

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