キンシバ王決定戦でも4位の実績を誇る『永世4位』しげじい氏のロシア。
彼のロシアは、アメリカ上級編動画と同様に、大技を果敢に繰り出している。
アメリカにおけるアッパーは、ロシアにおける膝蹴り。ということなのだろうか?
対戦動画を観ると、フロントキックで相手の懐に近づいたら、即・膝蹴りを放ってのるのが分かる。
まるでネクストバッターズサークルでのイチローのルーティンの如く、フロント&膝を連打している。
なんだか、「義務なのか!?」と思うほど、膝にこだわっているようだ。
ここまで膝を繰り出されると、相手も警戒してくる……はずなのだが、動画の上級者撮影マンもまた、名うてのロシア好き。
膝の脅威にひるむことなく、ゴツゴツとした肉弾戦を繰り広げている。ロシアの魅力である火力を存分に引き出した名試合の連続と言っても過言はないだろう。
ロシアの攻撃の定石のひとつは、『フロント+アッパー』コンボ。フロントキックで相手との距離を縮め、即座に移動の勢いを利用して「伸びるアッパー」を放つ、あれです。
タイミングが良ければダウンを奪える、とても使い勝手のよいコンボだ。ロシアといえば、すぐにこのコンボが思いつく方は多いだろう。
しかし、永世4位は違う。アッパーは刺身のツマ程度にしか捉えていないのだろう。
とにかく、膝・膝・膝! なのである。そして、それが良い、良いのである。
他の項目でも口すっぱく言ってきたが、『意外性は武器足り得る』。
セオリーを無視した、しげじいロシアの膝連打は、攻撃と防御を兼ねた肉のカーテンとなっており、
対戦相手からしてみれば、重戦車爆撃を食らっているかのような脅威を覚えるに違いない。
自分なりの戦術を持ち得るのは、上級者の証とも言えるのではないだろうか。
ちなみにもうワンポイント。
しげじいロシアは、バックステップを随所に取り入れているのがお分かり頂けるだろうか。フロント一発から〜の、バックステップで間合いをキープ。
そんなシーンが散見される。
ロシアはスピードがない。その分、防御ボタンを押す機会が増えてしまいがちだが、彼はバックステップをうまく取り入れて、被弾を防ぎ、スタミナを上手く温存している。
動画では互いにバチバチとアグレッシヴな攻撃を繰り出しているが、しげじいロシアは、ほとんど息切れを起こしていない。
相手のスタミナが切れた瞬間に、伝家の膝攻撃を放てるだけのスタミナを常にキープしているようだ。
初見では、猪突猛進スタイルという印象を与えがちだが、実は老獪なスタミナ管理も並行しているが憎い。
流石は、永世4位。4位ロシアの真骨頂ここにあり、といったところだ。
はてさて、果たして、開催が迫る
第2回キンシバ大会でも、彼は栄光の4位を奪取するのか!?
優勝争いに匹敵する大注目トピック。刮目したい。
推論 :戦慄の膝小僧は、防御も兼ねる。スタミナを管理しながら、打て、打て、打つべし!