皆さんも知っての通り、SWOは1試合90秒で行われます。
プレイスタイルは人それぞれですが、筆者の長年の経験上概ね40秒〜70秒くらいの間で決着がつく試合が多いと思います。
もちろん対戦ゲームである以上勝利を目指して戦うわけですが、ここで時間という概念が自分、そして相手に与える影響を考えてみましょう。
相手にリードされている状態(残り体力の差で劣勢)で残り時間も少ない……そんなときはやはり猛攻撃を仕掛けて少しでも相手に追い付き、追い抜きたいところです。
では逆の立場だったら…?今の心理状態をそのまま逆転した形になりますよね。
そうです。「時間」は状況、場合により大きな武器となり得るのです。
これを実戦に活かす場合どのようなことが考えられるでしょうか。例えば…、
・初めから90秒フルに使う意識で、ヒット&アウェイで相手に対するリードを保ちながら戦う
→時間が過ぎるに従って相手が焦りだす
・短期決戦を装い終始攻撃的に戦うが、実際は当てず(ダメージを与えず)に試合の長期化を図る
→残り時間が少なくなると決着をつけたい相手は攻撃を早まる
・ポジションを引き目に取りガードを固め、相手が攻撃し切った後に大技で反撃し、短期決戦に持ち込む
→一度大ダメージを食らうと時間に余裕があっても追い付こうとする(付随して攻撃に意識が傾いてガードが甘くなる)
今挙げた3つは上から優勢、中立、劣勢な状況を自ら作為した場合で考えました。そして残り時間から来る相手の心理状態を
意図的にコントロールして、最終的に大なり小なり相手に焦りが生まれるような構図になっていることが分かるかと思います。
時間を武器にする感覚を養えば、より一層勝ちやすい試合運び、戦術観が身に付いてくるでしょう!