スルタンのゲーム 攻略wiki

金ランク
体力3、魅力3、知恵3、魔力10
タグ：男性、貴族、魔力の指輪

この指輪は国の主だけが身につけることを許され、その所有者は手を上げるだけで人命を奪う力を持つという。
これこそがスルタンの権力の根源……この指輪をどうにかしなければ、誰もスルタンに反抗することはできない。

スルタンのステータスの魔力10は、魔力の指輪の装備効果によるもの。

はるか昔、遠い国に強大なスルタンがいました……
このスルタンは8年前に自分の父親の遺体を踏みつけて王位を奪い、この広大な王国を継承しました。
彼の統治は残忍かつ狡猾で、敵も親族も同様に冷酷に扱いました。彼は他人の不幸を眺めることを生来の楽しみとしており……臣民たちは彼を恐れ、その統治は揺るぎないものとなっていました。
富、地位、下僕、彼が望むものは何でも手に入りました。人々はひれ伏して彼の踏み台となり、冬の庭園は彼の命令で一晩で花を咲かせます。

チュートリアルとサダルニのイベントから推察すると、先代スルタンの子。
叔父（ヴィジール）と姉（年長の寵妃）と兄弟のひとり（将軍）を味方にして父と残りの兄弟を殺し、玉座を手に入れたのだろう。
主人公がカードプレイヤーになった頃、これらの親族はおそらく生き残っていない。

敬称は「陛下」。

• 【将軍】スルタンの唯一の生き残りの兄弟。彼は玉座への血の道を切り開くスルタンを助けた……その後、酒と美しい女性に囲まれて落ちぶれた。
• 【近衛兵】武芸に優れた美青年。選ばれた真の理由は女性を好まないこと。これによりスルタンのハレムは安全が保たれる。
• 【ヴィジール】多少は王家の血を引いているが、彼がこの地位にまで上り詰めたのは、スルタンへの初期投資があったことによる。現在、スルタンの寛大さのもとで、彼はその投資を千倍、万倍にして回収した。
• 【書記官】歴史を記す使命は古くから神聖なものだった。書記官はスルタンの一言一句を記録する役割を担っているため、常に自分が長くは生きられないと感じている。
• 【年長の寵妃】厳密には、スルタンの姉。だが王家の血筋にとって、それは何の問題もない。彼女は自分の父と兄弟の作戦計画をスルタンに提供し……そのおかげで王者の隣に座り、その栄光と勝利を分かち合うことができたという。
• 【妖艶な寵妃】スルタンがここ数週間で最もお気に入りの妃。彼女とその親族は今や鼻高々で、見下すように話す——そういえば、その鼻すらも生まれつき美しい。
• 【女下僕】名前を持つにも値しない女下僕。だが彼女にも自分の夢がある。

最初、将軍は自分の聞き間違いだと思いましたが、スルタンは二度言うことはありませんでした。
宮廷には布がこすれるかすかな音と、流砂が人間を飲み込むような静寂だけが残りました。
将軍の体は少し縮み、突然虚弱になって、鎧に耐えられなくなったようでした。彼は這うようにして一歩一歩主人に向かい、その目は絶望に満ちていました——彼は懇願しませんでした。なぜなら、彼はあまりに多くの懇願者の末路を見てきたからです……
最後に、彼がなめ始めた時、臣下たちは誰もが視線をそらしました。そのため、のちに彼が誤って嘔吐し、自責の念から自殺したのだと言われることになりました。あるいはスルタンが自ら彼の不敬な行為を罰したとも言われましたが、誰も真実を語りたがりませんでした。
いずれにせよ、黒魔術師はこれをすばらしい色欲の行為だと称賛しました。

スルタンに近い者として、近衛兵は数多くの荒唐無稽なことを目にしてきました。また、彼もスルタンの肉体には少なからず欲望を抱いていました……
しかし、彼はまさかここで、このような形で実現するとは思いもしませんでした。
群衆の視線の中、この男は心を失いました……自らのズボンを脱ぎ、臀部を高く持ち上げると、頭を柔らかなカーペットに埋め、運命の審判を待ちました。
彼は同僚の驚きの声や貴婦人たちの嘲笑しか聞こえませんでした……彼は自分の体に入ってきたものが何であったのかわかりませんでした。それがスルタンの杖なのか？それとも自分の鞘なのか？
みんなはそれを知っていましたが、彼は生涯その問いを口にすることはできませんでした……

高貴なヴィジールは、夜に改めて奉仕することを許してもらいたいとスルタンに願い求めました。そうすれば万全の準備を整え、君主に愉悦をもたらすことができると考えたのです。
その夜、彼は自分の妻や娘、妹、姪など数人の女性を連れて宮殿に入りました……これらの女性たちがスルタンの欲望を和らげるだろうと考えたのかもしれません。
しかし残念ながら、彼自身を含むこれらの人々は、残らずスルタンのハレムに消え去り、二度と人前に現れることはありませんでした。

書記官はまずこの出来事を自分のメモに記録し、それから冷静にスルタンに家族に知らせて体を清め、再び宮殿に戻って奉仕することを許可してほしいと願いました。
その夜、人々は書記官が自分の書斎で首を吊っているのを発見し、彼の子供たちはメモを持って城を脱出していました。
スルタンは何も言わず、ただ衛兵に書記官の遺体をハレムに運ばせました。
翌日、黒魔術師はスルタンがこの色欲カードを完了したと発表しました。

寵妃はしとやかにスルタンのそばまでやってきました。もちろん、彼女のほかにこの愛を象徴するカードにふさわしい者はいないでしょう？
しかし、彼女の笑顔はすぐに固まりました。「どうして夜ではないのですか？」彼女は不安そうに唇をかみましたが、スルタンはただほほ笑むだけで、何も答えませんでした。
そこで、彼女が光り輝く大理石の床にドレスをゆっくりと滑り落とすと、その高貴で美しい体が明るい陽光の中に現れました。臣下たちはあわててひざまずき、目をそらしましたが、苦痛と曖昧な声がこの広々とした宮殿の中で響き渡るのを避けることはできませんでした。
その日、多くの臣下が自らの忠誠を証明するために目と耳をえぐり、自分が王妃に対して何の不適切な思いも抱いていないことを示したということです。

この女は突然の公の恩寵に頭がくらくらし、重要なことを忘れていました。スルタンは女たちが争うのを見るのは好きですが、自分が女の戦利品として誇示されるのは好みません。
彼女が得意げにスルタンの前で踊り、豊満な体を彼の上に押しつけると、シルクのような髪が彼の肌に触れました。営みの中で、彼女は誇示するようにほかの妃たちを見つめ、年長の妃の嫉妬に染まった青ざめた顔を楽しみました。さらにその長い爪で高貴なスルタンの体に引っかき傷を残しました……ついに、彼女の行動はスルタンを退屈させました。
次の瞬間、黄金の王座で、のどを締めつけられた女性は、まるで従順でない羊のように驚愕し、必死に体を動かしましたが、それは徒労に終わりました。
ついに、彼女は静かになり、魂の抜けた目には臣下たちの姿が映っていましたが、それも次第にぼやけて消えていきました——それは朝廷の儀が終了したためか、彼女の命がすでに消えたからかもしれません。

かつて、彼はスルタンの最も忠実な兄弟でした。かつて、彼らは戦場で背中合わせに互いを守りました……それがいつから変わったのか？愚かで、臆病になり、拍手を送ることしかできなくなったのか？
20年前の彼なら、昨日の時点で邪悪な存在を斬り捨て、君主を惑わせることなどなかったのでは？しかし今、彼は破れた袋のように地面に倒れ込み、兵士たちが彼を死刑囚の牢獄へ引きずり込むのを待つだけでした……
20年前の彼なら、少なくとも半数の兵士が彼のために剣を抜いたでしょう。たとえ相手がスルタンであっても。しかし今、兵士たちは彼を家畜のように引きずり、臣下たちは仲間に道を譲りました。

ヴィジールはスルタンの叔父です。なんと貪欲で狡猾な老人なのか！君主が若いころ、すべての夢や理想は、彼との駆け引きの中で徐々に失われていきました……
このゲームがスルタンの策略であり、政敵を不意に排除する手段だと誰もが推測しています……スルタンは臣下たちの表情を見て、少し失望しました。彼らは本当にわかっていないのです。今、彼は退屈しているだけだということを。

彼女はスルタンを深く愛していました。何より、スルタンは彼女の両親と兄弟を殺し、その地位を手に入れましたが、それでも彼女は彼の妃であり続けました。彼女は一度も恐怖を感じたことはありませんでした。なぜなら彼女の生涯で愛したのはこの男性だけだったからです。
しかし、それゆえに、恐怖がいつの間にか、愛する人の魂をむしばんでいたことに彼女は気づいていました。彼は真夜中に目を覚ましたり、夢の中で手についた血をぬぐったりします。後継者の話になると、彼の目はまるで敵について話しているようになります。
もちろん、世間がこれらの考えを知ることはなく、詩人たちは美女が刑罰を受ける前の涙を千の視点から称賛するだけです。

誰もがスルタンの仁徳を称賛しました。
ある者が5枚の金貨で一家が1週間食べていけると言えば、すぐに別の者が貧民は1年で5枚の金貨を手に入れることもないだろうと嘲笑しました。また、彼はこの金で家畜を買い、生計を立てることができるとか、小商いに投資して、次第に富裕層になるだろうと言う者もいました……
みんなで彼の子孫がスルタンに対して十倍、百倍の税金を返すだろうと話していたころ、その物乞いはすでに下町の暗い路地でのどを切られ、彼が運命を変えるために必死で握りしめたその金貨も、指がバラバラに切り落とされてしまいました……

妃は一言も発せずに物乞いに従い、宮廷の門の彼方に消えるまで、誰もが言葉を失い、これは何か一時的な冗談だろうと恐々としながらも期待していました。
スルタンはこの結果に満足しませんでした。王妃があまりに平静すぎたのです。反抗もせず、怒りも見せず、悲しみさえもあまり感じられませんでした。
彼は自身の最も優れた治安官に命じ、妃と物乞いの行動を追跡し、彼女たちに起こったことを詳細に報告するよう命じました。
……それから何年もして、年老いた語り手が変わり果てた王都に戻ってきました。彼は1冊の物語集を持っており、物乞いと王妃の長い旅路と、その間に起こった数々の奇妙な出来事を語りました。
さらに千年、二千年が過ぎ、岩の街も砂漠に消えましたが、その物語集は今でも語り継がれ、改編され、描かれています……私たちがいつか語る機会があるかもしれません。

彼女はそれが冗談ではないと知ると、地面にひざまずき、臣下の前で大声で泣き叫びました。彼女は兵士たちの顔をかきむしり、その鎧をたたくと、ほかの妃や召使い、そして見物していたすべての者を罵倒しました……
スルタン自身を罵倒しようとした時、スルタンは近衛兵に目で合図を送り、彼女の命を終わらせるよう命じました――もちろん、これもまた物乞いにとっては拒否できない施しでした……
話によると、物乞いは震えながらその美しい妃の遺体を背負い……どこへ行ったか、どのような結末を迎えたのかは誰も知りません。
さらにその後、城外の無縁墓地のどこかに花が咲き誇る石碑があり、それがその寵妃の墓であるとされています。その話には、恐ろしさ、妖艶さ、勇敢さがあり、それらが同時に語られることもあります。

物乞いはスルタンの贈り物を受け取りましたが、下僕の首にかけられた鎖を受け取ることはありませんでした。彼はスルタンに、下僕に自由民の身分を与え、彼女と結婚する許可を求めました。
スルタンはそれを面白く感じ、臣下たちは彼を喜ばせるため、その場でこの新婚夫婦に多くの結婚祝いを贈りました。伝えられるところによると、彼らはのちに妻の宮廷の知識を活用し、その富をもとに寛大な貴婦人に仕え、彼女の店を経営し、裕福な生活を送ったそうです。

Demo版には「スルタンの妹」という貴族女性カードが存在したが、正式版ではいなくなった。
「スルタン」とは固有名詞ではなく、イスラム教国における王・皇帝を指す称号である。アラビア語で権力、支配等を意味する。